昨年に引き続き、今年も仕込みのお手伝いに参加させていただくことになりました。
その場所は長野県中野市の丸世酒造店さん。
勢正宗(いきおいまさむね)などを代表とする優しい甘口を醸す小さな蔵です。
訪問したのは1月11日~12日の連休のことでした。
快晴に恵まれた信州中野駅前に降り立つと、そこは・・・・・
青空っ!
そうです、中野市は志賀高原の懐ともいえる地域にあるのです。
その清冽な水があるからこそ酒造業が発達してきたともいえるわけです。
信州中野駅から転びそうになりながら歩くこと約10分。
一見、普通の酒屋さんかなんかに見えますが、
この奥が長~い形で酒造蔵に続いているのです。
この素朴な看板からも優しいお酒を醸す蔵の顔が伺えます。
まずはご挨拶もそこそこに蔵に向かいます。
朝の早い酒造りです、お昼前ですからもう一仕事終えた後でした。
昨年と同じ、元気な顔のみなさんにまずはご挨拶して回ります。
みなさん、覚えていて下さって感激の僕でありました。
さて、お昼前にもう一仕事・・・・・今日は麹仕事からスタートです。
麹室に入った瞬間のあの香り・・・・・ああ、帰ってきた、と自然に思う瞬間。
これは昨日仕込んだ麹で麹室から出る(出麹=でこうじといいます)のを待っています。
明日からスタートする普通酒の仕込みに備えてこれから乾燥(枯らす、といいます)させます。
香りもよく、甘味も上がってかなり期待できる麹になっていたように思います。
出麹を終わらせ、次の麹を仕込んでお昼休み。
やはり1年近く間が開くと慣れていたつもりなのに身体が忘れてます(苦笑)
さて、昼休みの間に蔵の中を散策~~~♪
明日仕込む普通酒の酒母。
このナマコ状の泡が速醸系+9号泡あり酵母の特徴だそうです。
バナナのような芳香がぷんぷんしてたまりません♪
真っ暗な蔵の中を一人歩くのも楽しいものです。(変態?笑)
ところでこの蔵では、あちこちに社長の分析ノートが転がって?います。
これは酒母の分析ノート@酒母室。今年も定番の場所。
おっといつの間にか酒母の分析ノートが分析室に(笑)
どの蔵元さんでもそうですが、毎年のデータを取って分析しながら進めます。
経験と勘ももちろん大切ですが、酒造りは科学だなぁと思う瞬間です。
さてお昼休みも終わり、午後には大仕事がひとつ待っています。
純米酒用のお米の洗米と浸漬(水に浸けて吸水させること)です。
後ろに五つ控えているのが純米酒に使う59%精米の美山錦です。
精米歩合が高い(削って小さくなった)お米ほど吸水がよくなります。
なのでルーズに洗ってルーズに浸けると吸水しすぎていい蒸米にならないので
時間を秒単位で計って洗い、その後さらに秒単位で計って吸水させることをします。
当たり前ですが洗ってる途中の写真は撮れません(笑)
社長の合図で5人が一斉に水の溜まった半切れ桶の中に袋をドボン!
限られた時間の中でできるだけしっかり、かつ優しく洗わなくてはなりません。
・・・・・んが!
つ、冷たい!!!
そうなんです・・・・・水温5℃の水って冷たいよぉ~~~(笑)
でもそんな寝言は言ってられません・・・・・全力で頑張ります。
・・・・・はぁはぁ。
今年もまたいい体験をさせていただきました。
これは洗い終わった後の水・・・・・ま、お米の研ぎ汁だわな(笑)
洗い終わったお米たちはこうして水を切って干されます。
この蔵ではこのまま1時間ほど水を切った後、浸漬作業に入るのでした。
今日の大仕事が終わると後は明日の準備に入ります。
丸世酒造店の1号タンク。
このタンクで明日から普通酒を仕込むのですが角度がうまく安定しないらしく
二人がかりで角度を調整中・・・・・やり直しがきかないだけに地味だけど大切な作業。
洗ったお米を甑(米を蒸す道具)に入れるためのコンベアーを設置。
明朝にはここが蒸気に包まれて「酒蔵らしい」風景が展開されるはずです。
今年も来れてよかったな、と思いました。
酒造りに関してはまだまだ素人な僕が役に立つかどうかはわかりませんが
それでも温かく迎えてくれる場所があることには感謝せずにはいられません。
和釜の熱湯を利用した通称「丸世温泉」で身体を温め、
その熱気を纏ったまま夜中に一人蔵に佇んで蔵の声を聴きます。
発酵している酒母のいる部屋はもちろんですが、いろんな声が聴こえます。
気温3℃しかない蔵の中にTシャツ一枚でいても寒くないのは
やはり僕の中にいる「なにか」がこの蔵と呼応しているのではないか、
そんなおこがましい考えが浮かんでしまうのも酒蔵の持つ力なんでしょうね。
今日はこの後、一度だけ夜中に起きて麹の積み替え作業があるだけです。
明日は6時半に朝食を食べて、7時からは蒸米の準備・・・・・忙しくなりそうです。
またもや長くなったので今日はここまで。 おやすみなさい・・・・・















