長丁場となっております今回の旅、
みなさん飽きずに(呆れずに?)ついてきてくださいね~~~(笑)
さて、会津錦さんを辞した我々が次に向かうは
同じ喜多方市に位置する合資会社大和川酒造店さん。
同じとはいっても喜多方市は広く、車でも40分ほどかかります。
2006年に会津錦がある耶麻郡高郷村が喜多方市に合併したことに起因するもので
まぁ軽いドライブ気分でそれもよし。なんせ景色がとてもよいので気持ちいい♪
そうそう、走っている最中にこんな風景にも出逢えました。
会津若松から新津(新潟)を結ぶ磐越西線を一日一往復するSLばんえつ物語号です。
会津錦さんに滞在中も遠くから聴こえた汽笛はこのSLのものでした。
こういった偶然に出逢えることも旅の醍醐味のひとつですね。(ラッキー♪)
ちなみに会津若松から郡山を走るのはSL磐梯会津路号、
そして会津若松から只見を走るのはSL会津只見紅葉号です。
昔ながらの蒸機に逢える会津の旅、どうぞみなさんお出かけください。
さてさて、そんなこんなで大和川さんに到着しました。
創業当時から使っていた蔵を改造して観光用に作り変えたのがこの「北方風土館」
まずは腹ごしらえとばかりにこの中にある「良志久庵(らしくあん)」に飛び込みます。
この良志久庵は自家栽培及び自家製粉した蕎麦を
大和川の地酒で食べてもらおうという「地のもの」にこだわった蕎麦処。
昔は発酵タンクに使っていたと思われる蓋をテーブルに使っています。
僕がいただいたのは辛み大根の搾り汁でいただく「高遠そば」
長野県高遠地方が祖とされ、高遠城主保科正之が江戸初期の頃
会津藩への転封の際にこれを伝え広めた、というのが定説となっているようです。
風味がよく腰の強い蕎麦にひなびた味わいの大根おろしがマッチして
非常に美味しく滋味深いお蕎麦でした。健康になった気がします(笑)
しっかり蕎麦の風味を味わえる蕎麦茶も好印象でした。
いかにも的な観光っぽさもありますが実のある良志久庵、お奨めしておきます。
さて、お腹を満たした我々を案内してくださるのは蔵のご子息である佐藤雅一さん。
9月25日に大塚のつなやさんで開催した
「大和川で目から鱗の酒の会」 でお世話になったばかり。
お若いのに情熱を持って取り組んでいる未来の大和川のキーマンです。
北方風土館では現在、酒造りは行われていません。
雅一さんの先導で向かった先は車で5分ほどにある「飯豊(いいで)蔵」
大きな川のすぐそばに建つ広くて明るい敷地に、飯豊蔵はありました。
空が広くて気持ちい~~~い!!!
自社栽培田の収穫が終わった直後のお掃除中をパチリ。
お聞きしたら今日は雄町の収穫だったそうです。
白い車の向こう側に大きな川がゆったりと流れていました。
いや~広くて気持ちいいっすねーなんて言いながら歩く僕と雅一さん。
とにかく広くて気持ちいい!の一言。
遠くには山々も見えてお弁当広げて宴会したくなります(笑)
規模としては工場ではありますが壁の色など工夫しているのがお洒落。
まずは精米所から覗いてみます。
この精米所は雅一さんが責任を持って管理しているそうで
磨き途中の米や選別された糠なども見せていただくことができました。
積んであるお米だけでもかなりの量ですね。
会津錦さんでも使っていたのと同型の縦型連続蒸米機です。
その下に設置されている緑の放冷機で蒸米を適温に冷ましていきます。
もう一台、これは回転式の蒸米機も併用していました。
そしてこれが、今回一番のビックリドッキリメカ!(古w
これが大和川さんの味を支える自動製麹装置です。(でかっw)
実はお恥ずかしながら初めて見ました。(普段小さな蔵しか訪ねてないのがバレバレw)
これが別室にある装置の管理画面。(情報保持のためぼかしてあります)
麹の管理もここまで来たか、と感心する一幕でした。
ちなみにこの上に手作り用の麹室もあり、一部はそこで作るそうです。
はい、そしてこれが出来上がった麹たちです。
いい栗香(麹の香りとして一般的に使われる言葉)がしています。
あっ、オリゼー発見!!!(かもすぞーw)
これはよく見る麹を乾燥させる風景。(一般に「枯らし」と呼ばれます)
これは斜め△になっていて側面に風を当てて乾燥させる仕組み。
たけさんたけさん、変な菌を埋め込まないでくださいね(笑)
機械麹の出来について語れるほどの経験がないのでわかりませんが
しっかりとハゼてましたし香りも上々に感じました。
個性を出すにはちょっと難しい面もあるのかな、って感じたくらいですね。
これが酒母室。
ここでお酒の「もと」が造られて徐々に増やされていきます。
しかし和服にあの作業帽はどう見てもギャグにしか見えません(笑)
そしてこちらが仕込みタンク。
タンクが立っているというより埋め込まれているというのが適切に見えます。
下から見るとやっぱりタンクが立っているのでした。
そしてタンクを覗いてみると・・・・・
おおっ、まさに発酵中。元気なシュワシュワ音も聞こえてきます。
11月2日でこれだけ仕込みが進んでいるのは少々早いのですが
タンク自体の温度がセンサーによってしっかり管理できることの賜物。
搾りの部屋ではちょうどヤブタのセッティング中。
こればかりはどの蔵でも手作業、けっこう大変なんですよね。
ひととおり見学させていただいての感想は「予想以上の機械化」でした。
いや、これは決して悪い意味ではなくてね。
造りに対してはたった4人で2,000石近くを造られている大和川さん。
その中で「出来る限りの効率化」と「手造りに近づける制御」を感じました。
醸されているお酒は実際に美味しいしファンも多い。
これは大変な苦労だと、嫌味ではなく僕は純粋に思うのです。
だから「機械化してるからダメ」なんて安易な考えは持たないで欲しいのです。
ただ、その前提で思うに前述の大和川の会でも書いた僕が思う大和川の弱点、
すなわち「どの酒も美味いんだけど大和川の顔がいまひとつ見えてこない」という点。
この理由が何となくわかった気がした、そんなひとときでした。
もしもそれをやろうとしたら別系統に小仕込のラインを新たに作って
(いや、既にあるのかも知れないがもっと本格化させて)
多少実験的な要素も取り入れながら個性的な酒を醸すしかないと思います。
会社として造らなければならない一定量はもちろんクリアしなくてはならない。
しかしその中で、もう少し個性的なお酒も造らねばただの大手になってしまう。
僕は雅一さんを見ていて、そんなジレンマと戦っているようにも見えてしまうのです。
最後に飯豊蔵をバックに記念写真♪(Cはカメラマンw)
お別れの際にいただいたお酒があります。
ここでは詳しく書きませんがたぶん今年からの新作のはず。
それがね、これはお世辞抜きにとてもとても素晴らしかったのです。
それから会社全体で取り組んでいる地元産の米を使うというこだわり。
この日は期せずして雄町の収穫を目の当たりにすることができたのだけれど
これだけの生産量にも関わらずその点に取り組む姿勢は心から評価したいのです。
ちょっと辛口な意見も書いてしまいましたが愛すればこそ。
大和川さん、そして佐藤雅一さんを僕はこれからも応援していきます。
忙しい中、本当にありがとうございました。
次に行く時は絶対に一緒に呑もうね!!!(笑)























