ピノ・ノアール(Pinot Noir)という葡萄品種をご存知だろうか。
フランスはブルゴーニュを代表する赤ワイン用の葡萄で、
柔らかい甘味とひなびた郷愁を感じさせるワインができあがる。
代表格としては「ロマネ・コンティ」なんかがある。(飲んだことないがw)
その奥床しさゆえに強烈なインパクトはないが
畑ごと(テロワール=土壌と風土)の違いが顕著に表れ、
昔はこのよさがさっぱりわからなかった僕だけれど
ここ3年くらいでほんの少しだけ、ブルゴーニュのよさがわかってきた。
ボルドーやイタリア、ニューワールドのワインは確かに美味しいけれど
ブルゴーニュのワインほどゆったりした気持ちで飲めるワインはない。
逆に大勢でのパーティなんかにはやや不向きだと思っている。
今夜はカリフォルニアのピノを買ってきた。
気障な言い方かも知れないが、買ったワインでその日の気分がわかる。
レッドウッドクリーク ピノ・ノアール2006
価格はたったの998円・・・・・なんだ、そんな安ワインでというなかれ。
飲みながら耳を澄ませば、ちゃんとピノの声が聴こえてきます。
ブルゴーニュのピノより随分と陽気な声だけれど(笑)
どんなワインでも、その一本にはその一本にしかない真実がある
・・・・・と言ったのは「ソムリエ」の主人公だったか。
ニューワールドのピノはブルゴーニュのそれに比べて陽性な味を持つ
・・・・・と言ったのは「神の雫」の主人公だったか。
日本酒はワインに負けないポテンシャルを持つ!!!
・・・・・と自負して日頃活動している僕ではあるが、たまに、
そう、たまに。
この辺でまだまだワインに勝てない部分もあるよなぁと
独り言を呟いてみたりする夜もあるようなないような(笑)
そんなことを考えながら先日の3つの試飲会を
今さら感もあるので(笑)簡単に振り返ってみたいと思います。
その1.10月1日
埼玉35酒蔵 大試飲会@大宮ソニックシティ
実は昨年、参加して半ば呆れたというかレベルの低さに驚いた会でした。
なので今年はある意味どきどきして(笑)参加させていただきました。
・・・・・結果、そんなに酷くなかった(笑)
和久井さんが廃業して35蔵になったことは何より悲しいけれど、
それでも全体的なレベルアップを肌で(舌で)感じられた試飲会でした。
では、簡単に感想など。
すべて「個人的な意見」なので鵜呑みにしないでくださいね。
(鏡山は楽しみにしてましたが品切れで飲めず・・・評価なし)
好印象・要注目の蔵元(順不同・敬称略)
◎釜屋(力士)
◎清水酒造(亀甲花菱)
◎大瀧酒造(九重桜)
◎秩父菊水酒造(秩父小次郎)
◎権田酒造(直実)
◎川端酒造(枡川)
見るものがあった蔵元(順不同・敬称略)
○神亀酒造(神亀) 好みではないが燗はやっぱ美味しいです
○清龍酒造(清龍) どれを飲んでもまぁまぁ美味く外しがない
○小山本家酒造(世界鷹) 特別本醸造の燗が安くてマジで美味い!!!
○文楽(文楽) 特徴もないがさりとて外しもない
○麻原酒造(琵琶のさざ浪) 純米吟醸武蔵野は秀逸 やっと復活か(笑)
○南陽酒造(花陽浴) スタンダードな美味しさはさすが
○東亜酒造(武州) 特別純米酒の出来とその価格は評価に値する
○関口酒造(杉戸宿) 本醸造一種のみだったが潔く地味に旨い本醸造
やっと消費者の方を向いて酒造りをし始めたのかな、と思いました。
その意味で昨年までの旧態然とした酒は随分少なくなっていました。
今後の課題として僕が感じたことは、
1.埼玉の酒造好適米「さけ武蔵」でもっと美味い酒を造ろう
2.安すぎる入場料(500円)をもう少し上げて酔っ払いを排除しよう
浦和で埼玉の酒だけにこだわる素敵なお店とも知り合えたし
(うりんぼう っていうお店です。マジでお奨めなので行ってみて!)
この調子で埼玉のお酒を応援していきたいと思った夜でした。
その2.10月13日
しまねの地酒フェア2008@東京交通会館
島根の地酒って言われて何が思いつきますか?
・・・・・李白?・・・・・七冠馬?・・・・・豊の秋?
このくらい出てくればアナタは優秀だと思いますよ。
祝日ということもあり、けっこう賑わっていました。
関心が高いのはいいことだけど、なかなかお酒に辿り着けない一幕も(笑)
それでも頑張って、全蔵のお酒を試飲することができました。
再び、簡単に各蔵の感想など。
しつこいようですが個人的意見です、どうぞご参考までに。
好印象・要注目の蔵元(敬称略)
◎金鳳酒造(金鳳) 申し訳ない、この蔵がよすぎて他がイマイチでした
見るものがあった蔵元(順不同・敬称略)
○李白酒造(李白)
○米田酒造(豊の秋)
○木次酒造(美波太平洋)
○一宮酒造(石見銀山)
○板倉酒造(天穏)
○簸上清酒(簸上正宗・七冠馬)
○日本海酒造(環日本海)
全体の傾向として独特の酸が立ち、辛口に仕上がっています。
よくも悪くも地元消費にターゲットが絞られていて、
大阪や東京などの大消費地での嗜好には向いていないのが現状。
でもこれは「地酒文化を育てる」には凄くいい傾向であって否定はできない。
これらのお酒を活かすにはただひとつ。
安い1,000円の参加費を3,000円にしてでも「合う肴」を用意すること。
このお酒たち、たぶん肴と合わせるとめちゃめちゃ評価上がると思う。
お酒単体だと「うーん・・・・・」てなことも多々ありました、正直言って。
それから、
県産好適米「佐香錦(さかにしき)」を積極的に使う姿勢、大変評価します。
ただこのお米まだ5年目ということで使いこなしてる蔵元さん、少なかった。
これもまた「地酒文化を育てる」意義多大ゆえめげずに頑張って欲しい。
その3.10月14日
目聞会(めききえ)@KKR東京ホテル
これは業者さん限定の会で一般の方は入れません。
そもそもが厳選された蔵元の出展しかないのでレベルが高いです。
一般の会と違って人数も少ないためゆっくりとお話できるのはいいですね。
ところでこの会で気付いたのですが、
蔵元さんや酒販店さん、飲み屋の店主さんって喫煙率高くないですか?
いや、たまたまロビーで人を待っていたら苦しくて苦しくて(苦笑)
こんな舌で凄いお酒造って凄いきき酒してるんだー、って
(これは嫌味ではなく)凡人にはわからない世界だって思いました。
きき酒や分析能力って天性が大部分を占めるのかな、ああ悔しい(笑)
では再三、簡単な感想など。(個人的意見ゆえご参考までに!)
好印象・要注目の蔵元(敬称略)
◎浪乃音酒造(浪の音) 山田錦と金沢酵母の使い方が凄い!!!
見るものがあった蔵元(順不同・敬称略)
○来福酒造(来福) 花酵母を使わない八反錦が米の味むんむんで旨い
○青木酒造(鶴齢) 普通酒2種(特に雪男)の燗はかなり旨い!!!
○富美菊酒造(富美菊・羽根屋) 山田錦が上手、五百万石がもう一歩
○中島醸造(小左衛門) 愛山は美味しかった 他は・・・・・
○藤井酒造(龍勢) 鮨に合うなんたらかんたらってお酒が新機軸!
○天山酒造(天山・七田) 普通酒が常温で最高!!!(燗も旨い!)
・・・・・ああ、気がつけば今夜も長文。
ちなみに写真がないのは携帯用のデジカメが故障しているせいです(笑)
そんなこんなで、カリフォルニアのピノがちょうど一本なくなりました。
みなさん、おやすみなさい・・・・・
