7月2日に書いた記事が、

おかげさまで各方面で大きな反響を呼びました。



これが事実ならばオレは絶対に許さない。




今日、これから書く記事は結果的にはその続編になる筈です。

そして公に書けない部分もあるにはあるのですが、

やはり頭に来ている僕なので敢えてこんな副題を付けてみます。


「それは事実なのでオレは絶対に許さない」


諸事情により、特定の記述は主語が抜けたりするかも知れません。

その辺りは読者みなさんのご賢察におすがりすることに致します。

なお当記事はリンクフリーです。善意の方でしたら許可は不要です。


自身の目で見、耳で聞いたことです。

どんな圧力に屈することも致しませんし姿勢は変わりません。

この記事を持ちまして僕はこっち側で戦うことをここに宣言致します。



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とは言ってもなんせ僕ですから、ゆっくり行きますよ~~~♪



7月12日土曜日、仕事を早々に片付けて僕は新幹線の人となった。



先週の「而今サミット」 に引き続きの訪問、関西がだんだん身近になる。

事実、家を出て2時間半で新大阪に立っているのだから

大阪が遠いってのはもう時代遅れの発想なんだろうな、と思う。


余談だが新型N700系各座席横に電源装備なんですね。

携帯やPCの充電ができる環境・・・なんともはや贅沢な話です。



今夜の宿は四季酒の会大阪支部長でもあるshigeちゃんち。



素朴料理・あらまつ を経営する素材バカとも言える凄い料理人である。

その素材バカが東京人のために「shigeちゃん流お好み」を作ってくれた。



よく「大阪でマトモなお好み食ったら東京では食えなくなる」と言うが

それは紛れもない事実である。大阪人は家でフツーにお好みを食う。




shigeちゃん流のポイントのひとつは「スジの煮込み」だな。

めちゃめちゃボリュームあるのに何枚も食べてしまう(笑)


明日の蔵訪問を前に、呑みながらたくさんのことを話した。

太陽酒造のこと、四季酒の会の今後、もっと日本酒を広めるには、など。

あまり明るい話題のない業界ではあるけれど、僕らの夢は尽きない。

一人では微力だけれど、僕らには幸い志を共にする仲間がいる。

たったそれだけであるけれど、それは大きな財産なんだと思い知るこの頃。



どのくらい呑んだだろう、あっと言う間に25時を過ぎてしまった。

明日も早い、早々に眠りにつくことにする。


ちなみにshigeちゃんと奥様のまぁちゃんは朝に強い。

対して僕は朝がめちゃめちゃ弱い。電源がちっとも入らない。

そんな朝にこんなショットを撮られてしまった。



後ろの酒瓶をすべて呑み干したのではありません(笑)

しかしまぁ、顔が見事なまでにむくんでいます・・・・・


約30分かけて何とか起動したもののまだへろへろな僕を車に押し込み

shige&まぁちゃんの運転でとにかく太陽酒造さんに向かいました。

あらまつのある熊取から太陽酒造のある明石までは約1時間半の道程。

到着時にはしゃっきりすべく、二人には悪いけど車内で爆睡モードに突入。

ホントにダメだなぁ・・・朝が弱いのだけはどうしても直らない(苦笑)



約束の9時少し前に太陽酒造さんに到着しました。



太陽酒造株式会社  兵庫県明石市



6代目の田中忍さんが杜氏を務め、奥様と蔵人の植木さん、

そして造りの時期のアルバイトさんだけで酒を造っています。

生産石数は50石~100石程度。(一升瓶で5,000~10,000本)




僕が太陽を知るきっかけになった石丸酒店のぎっちょさん の言葉、

「淡麗辛口に反旗を翻す」という蔵の姿勢とそして実際のその酒の味、

そして電話で確認した時に奥様が言った「ウチのはへんこやさかいに」

という台詞(へんこ、というのは「偏屈」という意味に近い言葉らしい)、

そのすべてを総合して「いったいどんな変わった人が造っているのだろう」と

よくも悪くもどきどきして訪問させていただきました。(少し緊張してました)



せっかくなので、先にお顔を紹介しちゃおうかな。



太陽酒造の社長であり杜氏である、6代目の田中忍さん。

関西人特有のぶっちゃけキャラでホントに気持ちのいい方。

熱くて真っ直ぐで、スジが通らぬことには瞬間湯沸機だが(笑)

この方を「偏屈」の一言で片付けてしまうとしたら僕はその人を疑う。


まぁ、徐々にその辺はわかってもらうとして。


まずは蔵の中を案内していただきました。

仕込みのない夏の時期なのでそのことを踏まえてご覧ください。




これがお米を蒸すための釜場です。奥が洗米場となってます。




その横にはステンレス製の甑がありました。

450Kgとのことで一般的にはかなり小仕込用のサイズです。

実際問題、やはりもうひとつ大きいのが欲しいと仰っていました。





ふと上を見上げると蒸気を逃がす窓から夏の日差しが。



そこから扉を開けて奥に入ると、いよいよ仕込み蔵になります。




タンクの数は思った以上に多く、ずらっと並んでいました。

最盛時には800石程度は造っていたと言いますからその頃の名残です。

現在使用しているのはそのごく一部、しかも小さく小回りの利く造りです。


現在では酒母もこの同じ場所で造っているそうです。

純粋培養という観点で別に「酒母室」を作る蔵が多い中でこれは少数派。

「んなもんでへこたれんし、それも含めて蔵の味だと思って」という社長、

どうやら腰の強い太陽の酒はこの辺にも理由があるようです。




麹室は2階にありました。

消毒後なので今回、中は遠慮させていただきましたが

昭和48年の製造ということでだいぶ古さを感じさせます。


ちなみにこの右横に一部屋あるのですが

蔵人の植木さんの寝泊り専用部屋とのことでした。

トイレがないのが辛い、とよく言われるんだ、と社長(笑)




ちなみにこれは2階の物置に転がっていた木製の甑。

これ使った方がウチの酒っぽくなる気もするんだがなぁ、とは社長の弁。

たしかに僕もそう思います・・・・・が、手入れが大変なんですよね。



そして、これも太陽の味に大きく関わっていると思ったもの。




なんと、オール木製の木槽(搾り機)です。




かなり年季が入っていますがまだまだ現役。

他に搾り機は一切なく、全量をこれで搾っているそうです。




実はこの地、徒歩数分で海へ行けるような立地にあるため

昔から舟職人が多かったのでこれも修理を頼めたらしいのですが

木舟の衰退により職人がいなくなり最近は修理で困っているとのこと。


冬の搾りの時期にはある程度圧力がかかると必ずと言っていいほど

バキーン!と何かが割れる物凄い音がするそうです(笑)

(実際折れたりヒビが入ったりするのは添え木で本体ではないそうですが)


ここから「あの酒」が搾られてくるのか、イメージが一本に繋がりました。


ただこれ、物凄い重労働です。

モロミは頭上のタンクに一度貯めてパイプで下ろしてきますが、

なんせ槽がとても深く、それを敷き詰めるだけでも腰痛になりそう(苦笑)


自分が仕込みを手伝わせていただいた丸世酒造店さんもそうですが

「機械ではなく道具を使って醸している蔵」、まさにそんな蔵元さんです。




これは瓶を貯蔵する冷蔵庫。

10,000本程度は保管できるとのことでした。

「ウチではこれが最新設備だなぁ」と笑っていらっしゃいました。



そうそう、蔵の出口にはこんなものがありました。



地元の子供達が見学に来たのでしょう。

思わず微笑んでしまうようなお礼の言葉が書いてあります。



蔵を見終えて思わず「ふーっ。」と一息。

なぜだかはわかりませんが、一仕事終えた気持ちになりました(笑)


しかし、


蔵を見てこれほどまでに「味との印象が一致」した蔵はありません。

もちろんそれを語る社長の言葉ひとつひとつがあってのものですが。




この後、横にある建物でお酒をきかせていただきました。



この建物、本来は精米機のあった場所とのことですが

実は昨年まではほとんど物置と化していたそうです(笑)

それを植木さんの「パブみたいなことができないか」というアイディアで

中を片付けてとりあえず今は「待合室」みたいに使っているとのこと。


テーブルが不要になったタンクの蓋だったり、

随所に酒蔵ならではの優しい雰囲気が漂っています。

僕は霊感はありませんが涙の出そうになる、そんな優しい場所。





お酒をきかせていただきながら、たくさんのお話を伺いました。

詳細は省きますが、何に対しても真っ当で熱い想いのある社長。

現代の理不尽とぶつかると「すぐケンカして帰ってくる」性格なので

一般的な人からは「変わり者」と評されることも少なくないようです。


しかし、その弁にはすべて「理」があります。

僕はそれを聞くにつれ、どんどんこの人のファンになってしまいました。



そしてなんといっても、この蔵の最大の魅力はその酒にあります。

まずは太陽酒造さんの姿勢を表す、この案内書をご覧ください。



・・・・・すごいでしょ(笑)


論より証拠、呑んでいただくとよーくわかります。

全体の傾向として、僕が感じるのはこんなところです。


お酒 初年度は味がまだ若く、早くとも2年後以降に真価を発揮する


お酒 味の幅がとても太く、雑味に近いほどの旨味と酸を持っている


お酒 冷やでも旨いができれば常温からぬる燗にて真価を発揮する



あえてデメリットを挙げておくと・・・・・


ドクロ 熟成酒質の苦手な人には好まれないかも知れない


ドクロ 鑑評会酒質のお好きな人には好まれないかも知れない



ただ、もし↑の苦手な方に試してもらいたいのは「食中酒」として呑むこと。

ここのお酒、濃いクセに白身魚の刺身にもめちゃ合います。(実験済み)

もちろん定番の豚の角煮など、濃い系肴にもめちゃ合います。


贔屓目なしに、全国的に見ても非常に個性的な酒を醸しています。

その点も社長にお伝えすることができて、よかったと思っています。


お酒は関東ではほとんど扱いがなく(先述の石丸さんでも買えますが)

太陽酒造さん直接のご注文でも購入が可能です。


太陽酒造ショッピングサイト


よかったら一度、この不器用なお酒を呑んでみてください。






さて、最後に例の件。


ここからは僕の想像話です。

そう、社長は僕に明確には「なんにも」話してくれませんでした。

・・・・・あれ?なんかフォントの調子が悪いなぁ。お許しください。


そう、それはまるで某社が、

「自分達が悪いようなことはマスコミに一切話してはいけない」

たとえばそんな風な念書を書かせて口を封じようとしているかのように。


そんな訳で今回は残念ながら社長からは僕、なーんにも聞いておりません。


ですがこのままではみなさんも納得いかないでしょう。

では仕方ありません、想像の話を進めましょうか。

今回の件の流れを僕自身が勝手に想像して書いてみることにします。



阪神大震災で被害を被ったことを機に、社長は廃業しようと思いました。

しかしそれからも何とか頑張ってきた2006年9月に先代が亡くなりました。

それを機に、社長は廃業を本格的に考えました。

もうほとんど廃業を決意した頃になって、金融機関から融資話が来ました。

某社から詳しい話を聞いて買収決定、社長はいち社員になりました。

通常50石程度の生産量なのに某社から150石造れとの指示を受けました。

東京なら絶対に売れる、絶対に大丈夫だ、などと太鼓判を押しました。

造ったら今度は「太陽酒造側では一切販売をしてはいけない」と言われました。

冗談じゃない、ならば店頭に買いに来たお客にお前らが全部断ってくれるのか?

・・・・・と社長がやりあった挙句にやっと50石の販売が認められました。

実はこれ以前から何かおかしいな、と感じることが増えていました。

造りの時期も土日は休め、とか(酒造りをまったく理解していない人間の言)

売ると言っていた酒が全然売れていないことに対する不明瞭な回答とか

どうやらこの頃既に事業的な失敗が表面化し撤退を検討していたフシがあります。

ちなみにガイアの夜明けが某社を取材・放送したのもこの時期であり、

本当にマスコミってのは本質を極めずに表面的な取材が多いのですねぇ。

そして某社は「酒が売れなかったのは太陽酒造側の責任である」として

出資した金銭の全額返還、または土地建物の譲渡を期限付で迫ってきました。

某社は初めからこれが目的だった(と言われる見方が多い現状ですが)のか、

それとも事業的失敗(撤退方向決定)によりそうせざるを得なかったのか、

この点については想像のさらに想像となります。(後者の可能性もあります)

しかし想像の想像のさらに想像になりますが、この辺一帯の土地に対する

用地買収の大きな動きもしくは力があるという話もあるスジから流れてきました。

焦った太陽酒造は金融機関に再度融資を依頼したところ全額OKが出ました。

それこそ起死回生!期限ギリギリで某社との関係を絶ち切ることができました。



これが今回の件の全容の想像話です。

ああ、またフォントが壊れる、PCの調子が悪いようです、困ったなぁ。



もともと廃業を決意していたはずなのに、

その誠のないやり方により今は逆に酒造りに燃えていらっしゃる社長。

そう考えると結果的にこの蔵を救ったのは某社ということにもなります。

そして僕が太陽酒造さんとお逢いできたのも、みんな某社のおかげです。





インターセラーズさん、


お酒の文化も知らずに手を出してくれて、


それからお金でえげつないことをしてくれて、


本当にどうもありがとうございました。





あんまりふざけてないでちょっと真面目に書いておきます。


今回の件、太陽酒造側にも甘い点があったのは否めないと思います。

それが契約内容不備だったのか確認不足だったのかはわかりません。

ただ、ちょっと言わせて欲しいのです。




買収側に告ぐ。



日本酒は日本の誇るべき文化なんだよ。

それを理解もせずカネだけの買収とか営業とかしてんじゃねえ。


知ってるんだよオレは。

埼玉のTという店に営業が持ち込んだ数種類を店長が試飲して

「うん、他はダメだけどこの太陽酒造の酒はいいね」と言ったら

「えっ、味…濃くないですかぁ」と平然と答えた営業マンがいることを。


それから取引したって店には来ないで電話の在庫確認のみで済まし、

まともな営業マンいないんだったらトップ連れて来い!って言ったら

そのまま二度と連絡が入らなくなったってこともね。


そんな営業で「東京なら売れる」とか寝言ほざいんてんじゃねぇ。

酒の営業ってのはな、造り手の想いをどれだけ届けられるかなんだよ。


だいたい酒は理屈で造るもんじゃないんだよ。

こんな小さな蔵で造りの時期に土日休んで酒ができるかっつーの。

そんなこともわからないでよくこんな小さな蔵を買収したなおい。


要するにオマエら、酒のことなんかなーんにもわかってないんだろ。

酒に対する愛なんかないくせにナニが「食文化の進展にかける」だよ。

君らのHPの企業理念とやら を読むたびに本気で反吐が出るわ。


企業買収や金儲けは悪いことじゃない。どんどんやってくれよ。

ただな、文化を扱うならそれ相応の覚悟を持って取り組めよ。

それもわからず、いや理解しようともせずコトを進めるオマエらには



残念ながら酒を扱う資格はない。



とっとと撤退するなり尻尾巻いて出て行けよ、このカス




あーもぉ、イヤですわ。

コーフンすると言葉遣いが悪くなって困りますわwww

カスはカスでも酒粕なら美味しくいただけるんですけどね(爆




8月9日(土)に大宮の石丸酒店さんで太陽酒造を囲む会を開催します。

(主催は石丸酒店さんですが四季酒の会も協力します)

まだお席は僅かながら残っているはずです。(もう20人超えていますが)

田中社長と奥様がはるばるいらっしゃいます。

もしよかったら、是非とも会いにいらしてください。


申し込みは石丸酒店(048-664-0622)に直接か、

(四季酒の会・たけから聞いたとお伝えくださればスムースです)

もしくは僕宛に直接メッセージでも承ります。



田中社長、奥様、本当にありがとうございました。

このご縁を大切に、僕たちはこれからも日本酒文化を守ります。