蒸留酒が苦手である。

いわゆる、焼酎やウイスキーの類をこのブログで見かけないのは

そういった主(ワタクシのことである)の性質が原因なのである。


味自体は好きなものも存在する。

焼酎なら良質な芋焼酎や黒糖焼酎、泡盛にも感動したことはある。

ウイスキーでいえばシングルモルトをゆっくり飲むのも嫌いではない。


しかしたぶん、過去の二日酔いなどの傾向から、

蒸留酒は身体に合っていないという結論の元、生きている。

本当にいいものを飲めばもしかしたら量を飲んでも大丈夫かも知れない。


それでもまた、今夜も醸造酒を呑んでしまうのは、

一言で言えば「美味いから」なのであって実はただそれだけなのかも。



という長い前フリはともかく(笑)



縁あって、たいへん珍しいお店(僕的には、ね)にお邪魔してきました。



石の華



渋谷駅から徒歩5分。

渋谷警察署から六本木通りを緩く上った途中にあります。


お酒に敬意を払えるようになってから、きっと初めてのバー訪問でした。

バー初心者としてはとりあえず「知っている名前のお酒を具現化する」、

そんなテーマ(?)で楽しむことにしてみました。


そんなわけで、一杯目はこれ。



カクテルの王様、マティーニ。


一口飲んで、これがなぜ王様と呼ばれるかの一端を理解しました。

驚くほどドライな味わい、しかし後に残る清々しい余韻。

マティーニってこんなに男気溢れるお酒だったんだ・・・面白い。



・・・・・あ、ワタクシ、カクテルに対する知識は驚くほどございません。

今回に限り、専門的なコメントは期待しないでください、一切(笑)



二杯目、その名前にいつも憧れを抱いていたこれを注文。



XYZ。

エックスワイズィー(笑)・・・なんかオトナになった感じだ(爆


予想外にフルーティでこれまた驚いた。

なんかXYZ→最後で後がない→シリアスで怖いイメージがあったのでw

うんうん、やはり百聞は一見に如かずというのは格言であるなぁ。



・・・・・ホントにオマエはきき酒師かよ、とツッコミたくなったアナタ。

どうか今回だけは最後まで心穏やかに優しい気持ちでお読みください(笑)



ところでこの石の華、おつまみもなかなか美味しくて嬉しかった。



すっごいきめ細かい仕事がされていたタラモくん。

もう、吉川さんったら、初対面なのに僕の好みを把握してるし。←勘違いw



チーズをテキトーにお願いします、ったら出てきたのはこれ。



いやーん、吉川さんったら、僕の好みを(以下略w



さっきから吉川さん吉川さんっていったい誰?と思われたアナタ。

リクエストにお応えして、吉川さんにご登場いただこう。


おーい、吉川さん。



手前で優しく微笑むのが噂の吉川さん。

初心者にもめちゃめちゃ優しい素敵な方だが後にハードロック好きが判明w

次回はレスポール話に花が咲く予定(笑)



はい、では三杯目。



僕の中での定番、ギムレット。

不遜なことを言っちゃうが、僕はこれでバーテンダーさんの味を計る。

日本酒でいうと蔵の特徴を推し量る、的な感覚でしょうか。


・・・・・というとなんかカッコイイが、

単純に僕が生涯で3杯以上飲んだコトのある唯一のカクテルなだけ(笑)




今回は一点ものの年代モノのグラスを使ってくださった。

重みといい手に馴染むその造形といい、今も感覚を残すいいグラス。



ところでこの石の華、オーナーバーテンダーさんはこの方。



奥でバリバリの存在感を発揮する色男、石垣忍さん。

世界大会での優勝経験もあるすっごい方(調べてみ、凄いから)ですが

とても気さくで優しい方でした。


僕は技術的なことはさっぱりですが、遠くから拝見していて

彼からは自由な発想と強固な意志、そんなものを感じました。一流だな。



さて、4杯目。



サイドカー。

ふーむ、南国系の味ですね。これまたイメージと全然違う。

ブランデーに果実の酸味がまとわりついて風に乗っていく、みたいな。


この酸は好きですねぇ。

日本酒でいうと山廃をうまく造った時の酸に似ています。

カクテルをこう表現するのは無謀なのかも知れませんが(笑)



ところで、バーで撮る写真って雰囲気あっていいですね。



なんかこう、撮ってるだけなのに「いい感じ」になる。

やはり独特の柔らかい光がムードを盛り上げるのでしょう。

あ、だから女の子を口説くのに使われてきたのか!(笑)



吉川さんにこんなことを申し上げました。



「僕はバーに通う人たちの気持ちはわからなかったけれども

 今日ここに来て、少しだけわかった気がします。

 美味しいお酒を飲みに来るってのはもちろんだけども

 それよりも「人」すなわちバーテンダーさんに逢いに来るのだと。

 使い方はそれぞれだけれどその人なりの癒しを求めて、

 お酒もお店も大切だけれど、最後はやっぱり「人」なんですね。」



石の華はそんなお店でした。



さて、五杯目。(まだ飲むんかいw)



僕の中のシングルモルトの定番、ボウモア。

今回は少し珍しいボウモアをストレートでいただきました。

海の香りが少し引っ込んで、代わりに熟を感じる旨いボウモア。





このなんともいえない雰囲気だけは日本酒には出せないかな。

いや、もちろん単純に比較するのではなく文化の違いとして、ね。




フルーツトマトを切っただけのもの。

こんな単純な料理を雰囲気ごといただくのがバーなんですね。

もちろん「いい材料」に心を込めないとできないワザですが。




お伺いしてよかったな、と思いました。



カウンターの一枚木も。


お客を見守る優しい気配りも。


そして酒に敬意を払いながらも大胆に創る視線も。



バーテンダー・・・・・優しい止まり木。


また、お邪魔します。ごちそうさまでした。