さて、後編です。
あっ、前編はどうぞこちらをご覧くださいませ。
四季酒の会 【大阪編】 ブランド豚と日本酒の饗宴 前編
今回ご参加いただいたお客様の半分以上は実は東京からの遠征組。
普段から四季酒の会にご理解いただいているお酒好きのお客様です。
地元・大阪からの数名のお客様にはもちろん僕らも初対面。
しかし「お酒と美味いもん好き」という共通言語は人を簡単に繋ぎます。
ああ、酒呑みでよかった・・・・・と思える瞬間です。
さてさて、3番目のブランド豚が出てきました。
・・・・・ん?w
す、すみません。食べるのに夢中で写真撮り忘れてました(笑)
えーと、犬鳴ポークのローストポークです。(汗
これは地元大阪は泉州・犬鳴山の麓で育成している豚なのです。
正直言って、前出のブランド豚2種より脂身も赤身も特徴が薄く感じます。
しかし・・・・・うん、3切れ食べてわかったのですが、バランスがいいのです。
突出でなく、全体のバランスがとてもよく美味しく食べれてしまいます。
そして、お酒はこれをセレクト。
さか松 純米大吟醸
大阪は阪南市の浪花酒造さんのお酒です。
大阪というとあまり酒処というイメージではありませんが、これはいいです。
香りも高く、味も濃い。山田錦らしい旨味がしっかり乗ったお酒です。
しかし何というか、誉め言葉のつもりで書きますが型に嵌ってないのです。
鑑評会では絶対金賞取れないタイプの旨口で、個性があって好き。
そして、これが本日最後のブランド豚。
山口高原ポークのローストポーク。
その名の通り、山口県で育成されています。
これも味の特徴が比較的薄く、バランスで食べさせます。
先ほどの犬鳴ポークのトーンをひとつ落とした感じであっさり。
僕の稚拙な舌だから後半そう感じただけかも知れません。
shigeさんのローストポークは元々とても美味しかった。
しかし今回、このブランド豚を食べ比べて新しい方向が見えました。
これは想像以上に面白い可能性を秘めているように思います。
そしてお酒はこれを持ってきました。
わかむすめ 桜しぼりあらばしり無濾過生原酒
山口県は山口市の新谷酒造さんのお酒。
ここのお酒、何が凄いってその少量生産。年間40石程度だって。
んでもって一人で造ってるんだって。んでもって四季醸造なんだって。
興味ある方はHPやブログを探してみてください。
ギャグセンスも満載ですっごく興味深い蔵元です。これから応援開始です。
もうとにかく驚きっぱなしだったこのお酒、なんと普通酒です。(¥945!)
めちゃめちゃ濃醇な香りと味、そして少し咽るようなコクと少々の雑味。
こっ、これは・・・なんというか凄すぎます。セオリー無視の何でもアリ。
個人的には「造り手の思い」が見えて僕は好きです。
これは近いうちに他のお酒も試してみなきゃ・・・・・!!!
お酒が続きます。
北の錦 北斗随想 純米吟醸しずくどり
札幌に住むshigeさんご友人、Mさんが今日の為に送って下さいました。
北海道は夕張郡で地産の米にこだわる小林酒造さんのお酒です。
香り、味、コク、切れともに純米吟醸のスタンダード的味わい。
比較的濃い目で旨味が充分に味わえるタイプです。
道産の「吟風」を使っているとのこと。こういうこだわりは好きです。
ほい、では次の肴です。
モロッコいんげんの胡麻酢和え。
これ、めっちゃめちゃ美味かったです。(みんな美味いがw)
こういうあらまつ流の箸休めってホント、最高に美味しい。
胡麻酢が舌をリフレッシュさせてくれて、食欲が衰えません(笑)
はい、次のお酒です。
郷の誉 純米吟醸酒(黒吟)
茨城県は笠間市で日本最古の蔵元と呼ばれる須藤本家さんのお酒。
今では世界中で高い評価を得つつある名醸蔵です。
このお酒、実は約2年前、あらまつを初めて訪れた際に
all that jazz氏がshigeさんに差し上げたもの。
冷蔵庫で大切に保存して晴れの日に開けようと思っていたそう。
写真は、その時の様子を参加者に披露するall that jazz氏。
(奥からピースしているshigeさんは無視の方向でw)
そんな場に居合わせることができて、本当に光栄でした。
驚くくらいのパイナップル系の吟醸香と華やかで太いコク。
2年近い熟成もこのお酒にはなんらダメージを与えていません。
生半可な肴は蹴散らしてしまうほどの爆発的な美味さがあるので
食中酒には向かないかも知れないがそれでも凄いと言わざるを得ない。
郷の誉の凄まじいまでの吟醸香にくらくらしながら(笑)はい、次へ。
インカのめざめ(じゃが芋)の天麩羅。
あらまつで揚げ物は比較的珍しいのですが、やっぱり一味違います。
食感が、味わいが、明らかに男爵やメークインとは違います。
ほっこほこで柔軟で、じゃが芋というよりさつま芋に似た食感と言いますか。
味わいはじゃが芋なんだけど、少し淡白で栗のニュアンスもある感じ。
お塩だけでいただくと幸せいっぱいになりました。
はい、ではまたお酒のご紹介。
天野酒 特別純米 無濾過生原酒
これも地元・大阪は河内長野の西條さんのお酒です。
香りもコクもしっかりあって素直に「ああ美味しい」と思うのだが少し若い。
いわゆるメロン系の吟醸香が強く、静岡酒っぽさを感じた。
そんなチャレンジ精神も含めて、いい意味で若さを感じるお酒でした。
そして肴もまだまだ続きます(笑)
霜ふりハーブの角煮。(これはおまけらしいw)
もう酔っ払っているので前出の角煮との区別は既につかない(笑)
しかし、やはり脂身が口に入った瞬間に融けていく。これは快感です。
まだまだあるでー。(笑)
豚バラ肉と山東菜の合わせ煮。
お互いベストのタイミングで合わせるからこれまた絶品。
山東菜のしゃきしゃき感と豚の脂がこんなに合うなんて。
大根やらなんやらのお漬物風。←酔っ払ってテキトーになってるw
この辺でもうおわかりと思いますが、今日の料理は採算度外視です。
いや、本人に直接聞いてはいないけどこれで6,000円はあり得ない。
この大根も絶妙の箸休めになって、お腹一杯なのにまだ食べちゃう(笑)
さて、そろそろ佳境に入ってまいりました。
真剣な表情でお豆さんを煮るshigeさん。
その結果出来上がってきた、えんどう豆の卵とじ。
またもや豆好きにはたまらない一品でした。
こんなお酒も合わせてみました。
花音(かのん) 微発泡性純米酒
山口県は宇部市の永山本家酒造場さんのお酒。
地酒好きには「貴」の蔵元さんといえばわかりやすいでしょうか。
微発泡で爽やかで疲れた身体には優しくて美味しいです。
甘いですが純米なので嫌味さはまったくありません。
慣れたM嬢(彼女は杜氏さんともお知り合い)が上手に開けてくれました。
もちろん、こんなお酒も出してみました。
旭の出乃勢正宗(ひのでのいきおいまさむね)純米酒
僕が今期、造りをお手伝いさせていただいた
長野県は中野市の丸世酒造店さんのお酒です。
shigeさんのリクエストで特別にお邪魔させていただきました。
もち米を四段目に使った柔らかい甘さが特徴で、
ちょっと他にない個性的な味わいを持った優しい純米酒です。
自分の手が入っているのでこれ以上は誉めません(笑)
さて、最後の最後に秘密兵器登場!!!
秘伝のぬか床から出てきたこの「なす」は・・・・・
これは・・・・・ヤバかった。マジで・・・・・ヤバかった。
水分をめっちゃめちゃ含んでいて、果物みたいな味わいなんです。
大袈裟に聞こえると思うけど、これ本当なんです。
一口食べて「なんじゃこりゃー!」あとはもうむしゃぶりつく、みたいな(笑)
shigeさん曰く「手で裂いてやらなあかん」とのこと。
最後の最後に、これは脱帽でした。もう他所でなすのぬか漬け食えない。
今日のお酒を一堂に並べてみました。よくぞ呑み、よくぞ食べました。
*実はこの他に長野県小布施ワイナリーさんが造ったお酒がありました。
Sogga pere et fils J エクスタリオン という山田錦を使った純米吟醸です。
写真を撮り忘れてしまったのですが、さすが小布施さん、凄い酒でした。
地元産美山錦しか使わないはずの蔵が「美山錦が不作」だったため
仕方なく山田錦を使ったこの酒。エクスタリオンとは「屈辱」の意。
凄いプライドと共にお酒を醸しているその姿勢は感嘆の一言です。
料理を出し終えて、呑みながら談笑するshigeさん。
この笑顔からも大満足だった様子がお分かりいただけると思います。
そして、このお二人の笑顔。
shigeさんを支える奥様、まぁちゃんの優しい笑顔は、
やはりあらまつとshigeさんを支えているんだなぁ、と思いました。
あらまつの料理と雰囲気は、ここが原点なんだなぁ、と。
最後にみなさんで集合写真を撮りました。
それぞれのあらまつでの想い出を抱えて、
幸せな笑顔がいっぱい咲いた一日でした。
四季酒の会@大阪編、いかがでしたでしょうか。
あらまつでの第2回に向けて、もう準備は始まっています。
でも今はとりあえず、少しだけ「達成感」にひたらせてください(笑)
ご参加いただいたみなさん、
そして長文をお読みいただいたみなさん、
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。





















