記事にするのが随分遅くなってしまいましたが、

『アデル』

公開して2日後くらいに、みんなで観に行きました。

リュック・ベッソンの新作ですからね、

まぁ、そんなに好きな監督って訳でもないですが(笑)

今回の作品は「女版インディー･ジョーンズ」なんて触れ込みがあったので、そんなつもりで観に行ったのですが…

ちょっと違いましたね

インディーっぽいのは前半のほんの少しだけでした。

観ながら、なんだかマンガみたいな話だな～なんて思ってたんですが、

帰って調べたら、本当にフランスの人気コミックの映画化ということでした。

まさかリュック･ベッソンがコミックの映画化とは!?

そしてコメディーだったとは!?

主演の女優さん、美人タイプではないですが、魅力ある方です。

この女優さんに色んなことやらせて、「可愛いな」と、楽しく観る映画だと思いました。

ハリウッド映画の、「物語が進むにつれ、一つの帰結に向かって進むしかないお話」に飽きた方は、こんなのん気なフランス映画も良いかもしれません。

考えようによっては、

一つの帰結に向かって進む話というのは、

いわば詰め将棋のようでもあり、

白か黒かの決着を付けたい、

戦争好きの某超大国が好むタイプの話であり、

そういう意味では、僕ら日本人も、

感覚的にかなり洗脳されているような気がします。

「やるか、やられるしかないんだ」と。。。

そして、逃げた者は腰抜け、

やり遂げた者はヒーローになる。

当然、話は美化されるんですが、、、

結局、我を押し通し、頭ん中を2～3本プッツンして、

引き金を引いて敵を倒した者が正義となります。

しかし、現実の人生ってのは、

そんなものじゃなく、

アデルの様に、

人には言えない、答えの見つからない深刻な悩みを抱えていたり、

人生がどっちに進んでいるのかも判らないままに、闇雲にがむしゃらに進んでいったり、

又は、ひょんな事から、縁ある人に助けられて、

時には嘘みたいにトントンと進んでいくものではないでしょうか。。。

この映画、続編もアリな終わり方になっていましたが、

やるとしたら、リュック・べッソンは製作指揮に付いて、もう監督はやらないんだろうな。

お薦め度は、☆☆☆☆　星４つです。

これって僕の、映画に対する『評価』ではありませんからね！

あくまで皆さんへの「お薦め度」

大体の方が、これくらいな感じで満足してくれるのかな？？？

いや、満足してほしいな、、、

という、僕の勝手な思い込みが星の数になってます。

評価なんて必要ないですよね。

批評家や世間の評判が悪くても、自分が好きならそれでいいんです。

みんなが良いっていうから、「これは良い映画なんだ」って思って観るのもどうかと思いますし、

逆に、自分の価値観だけに閉じこもって観るのもつまんない気がします。

僕が映画が好きなのは、

自分とは違う、色んな人生を疑似体験できるからです。

色んな人生に出会えるからです。

だから僕は映画を観る時は、

いつも　『ベルリン・天使の詩』に出てきた、人の人生をじーーーーっと見守る天使の様な気持ちで観るんです。

古い映画で、皆さんワカンナイかな（笑）

あの映画の主人公の天使は、

長い間、人間の側でたくさんの人生を見た後に、

つまり、たくさんの人間の苦悩やささやかな喜びを見た後に、、、、

それでも

「自分も一度でいいから人生を生きてみたい」と、

羽根を捨てて地上に降りて、人生を生き始めるのです。

だから僕も、映画館で色んな人生を観た後は、

「色んな人生がある。

人それぞれの人生があり、

僕には僕の人生がある。

だから

自分には理解出来ない「他人の人生」にも敬意を払って、

そして自分の人生も愛して、

自分の人生に感謝して、

精一杯生きよう！！」

と思えるのです。

あの天使のように、

大きな犠牲を払ってでも、生きてみたい！！

体験してみたい！！

と思えるのが人生だと思うからです。

その人生で何を得るのか？など実は大した問題ではないんでしょう。

死ぬときには、全て置いて行くんですから。

精神に刻まれる、

記憶に刻まれる、

数々の体験こそが、本当の人生の宝なんだと僕は思います。

だから、どんなストーリーであれ、あなたはあなたの人生の主人公。

「人生」という最高のプレゼントに感謝して、精一杯明るくいきましょうよ！！

明るく出来ない時は、、、、、

それもまた良いじゃあないですか。

人生があるから、悩めるんです。

辛い思いが出来るのも、人生があるからです。

イノチがあるからです。

その辛い人生を、

腐りながらウダウダしていたのか、

それとも苦しみながらも精一杯戦ったか！？生き抜いたか！？が、僕らの記憶に刻まれます。

その人生の記憶が本当の宝です。

どんなに楽しい人生も、どんなに辛い人生も、皆例外なく、あと何十年かで終わるんです。

映画もあっという間ですが、

人生もあっという間です。

映画を観た後、僕らが映画館から持って出れるのは、その観た記憶だけですが、

人生を終える時、僕らが持って行けるのも、やはりまた、心に刻まれた体験の記憶だけです。

何を（どんな幸せを、または苦しみを）体験出来たか！？ではない。

その時、何を想い、自分はどう行動したのか！？

これが心に刻まれる記憶です。

これまでどう生きてきたかは問題ではありません。

これからどう生きるかです。

映画も後半が面白いと良い映画だと思えます。

結末が面白ければ満足できます。

主人公が、最後までウジウジしてたり、姑息な人間だと、見終えてスッキリしません。

たとえそんな人間の人生でも、

最後だけでも生き方が変われば、映画は面白くなり、僕らは満足出来ます。

どんな失敗をしても、

どんな恥をかいても良いじゃあないですか。

大丈夫です。

「恥ずかしい」とか言ってる間に人生はすぐ終わりますから（笑）

終わりがあることに感謝です。

どんなに失敗続きの人生でも、

精一杯チャレンジすれば、

力を出し切れば、

清々しい想いの記憶だけが最後には残り、気持ちが良いはずです。

映画でも、主人公が失敗続きでも一生懸命もがいているほうが面白いですよね。

『あなたの人生』という一本の映画も、

これから後半、もっともっと面白くしていきたいですね！！

おっと！？

まだまだ人生前半の人も読んでくれていたかな！？（笑）

長くなりましたがではまた