リーマンショックから1年。あの象徴的な出来事の、そもそもの発端となったのが、サブプライム・ローンの問題でした。昨日のブログで紹介した米国の住宅バブルも、このサブプライム・ローンの大幅な拡大によって助長された側面が大きいようです。
そもそもサブプライムという単語自体が、「サブ」=「下、次」、「プライム」=「優良の」の合成で、サブプライム・ローンとは、優良貸付先向けの「プライム・ローン」よりも、信用力が劣る貸付先へのローンのことを指しています。信用力が弱い人へのローンですから、融資条件が緩い分、当然ローン金利は高くなります。
ただ、その「高い金利」負担を、少なくとも最初の数年は借り手が感じないようにする仕組みが、このグラフのような返済スケジュールの「からくり」です。
例えば、グラフの例で、借入金額25万ドル(約2,500万円)、年限30年のローン。当初の支払いは、月625ドル(約62,000円)ですので、日本であれば大学生のバイトでも何とかなりそうな金額。ただ、それは金利負担のみで、元本は全く減らないまま、3年間が経ちます。
その後が大変で、元本部分の返済が始まる37ヶ月目(4年目の最初の月)から、月の支払い金額は1,900ドル弱に約3倍に一気に跳ね上がります。こうなると、とてもじゃないですが、625ドル支払っていた頃の給与水準、生活水準のままでは支払えませんよね。。。しかも元本部分はフルで残っている。怖いですねえ。。。
この仕組みが成り立っていたのは、あくまでも住宅価格の上昇があったからに他なりません。先が怖いローンとは分かっていても(分かっていなかったのかも知れませんが。。)、4年目を迎える頃には、借りたお金で買っていた住宅の価格が上昇しているので、借り手はその担保価値の上昇分をバックに、新たな借入れをすることも出来れば、その住宅を売って、一気にローン返済を行うこと(そして、また次のサブプライム・ローンを組むこと)も可能だったのです。
ただ、その住宅価格上昇が止まった時、この仕組みが一気に逆回転を始めました。それがサブプライム・ローン問題のそもそもの始まりです。
(つづく)
<グラフは、vizoo特集『リーマンショックから1年~世界の変化を可視化する~』(http://special.visualzoo.com/lehman/what.html)から取得しました。>