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BEYOND (ストリートバスケ小説)

北海道を舞台にした、架空のストリートバスケリーグの物語。競技バスケとエンターテイメントバスケの光と影を描いています。
読みづらい文章ですいません。また更新も不規則ですので暖かく見守ってください。たくさんな方に読んでもらえると嬉しいです。

第5話   「BEYONDの意味」


八女がリーグ1位


豊田は固まった。

豊田「そんなに強いんですか?」
奈良「あぁ。ほぼ負けなしだ」
豊田「負けなし⁉︎」

豊田は八女の方を見つめ、しばらく黙った。

豊田は奈良にこのリーグについて、片っ端から聞いていった。
八女のその強さも気になったが、まだ16歳の高校2年がここで勝てるという現実が受け入れられなかった。
相手が弱すぎるのか、いやそんなはずはない。皆体格もよく、ましてや外国人もいる。生半可では勝てない。豊田は本能で感じ取っていたからこそ、このリーグがどういうものなのか知りたかった。

奈良から聞いたのは以下のこと。

①BEYONDとは?
・BEYONDは直訳すると「頂」という意味で、頂点を目指すところからこの名前を付けたらしい。

・札幌市内ではストリートバスケのリーグが幾つか点在し、BEYONDはそのうちの一つである。

・BEYONDは1×1のストリートリーグである。

・13名の選手が在籍し、日本人はもとより外国人も数人いる。元NBA下部リーグ、ABAやCBAの選手、元JBLなどの選手がいる。

・総当たりを2回を行い、成績上位4名がプレーオフに残り決勝リーグを行う。

・優勝者には賞金500万。以下順位にも賞金が出る。

・下位4名は入れ替え戦を行う。毎年出てくるルーキーと戦い、勝てば残り負ければ入れ替えとなる。

・リーグ主催者はナッシュ後藤。マイクパフォーマー兼機材PAはDJ 23(Bボーイの男)。カメラ、照明などは桂木(小柄な男)。

・リーグの運営資金は、試合をインターネット配信しその受信料とスポンサー契約によって運営している。



豊田「あの、ルールって?」
奈良「あー。ルールな」

ストリートバスケにおいて、基本公式なルールというのはない。近年ストリートボールがオリンピックに正式種目となり、公式ルールが制定されるそうだが、その統一は難しいと言われている。
ルールはそのリーグ独自で制定されている。

②BEYOND  ルール

・10分  1セット  21点先取ノックアウト方式(時間が余っても21点取った時点で勝ち)

・通常バスケと同じで2P、3P式

・シュートクロックは12秒で、それ以外のバイオレーションはない。

・ファウルは専門のファウルオフィシャルがジャッジする。競技バスケほど厳しくない。

・リスタートは相手のワンタッチから始まる。シュートを決めた場合、ブロックやスティールなどの場合、基本ターンオーバーは3Pラインを越えてからスタートする。

・最初のボール権利はジャンケンで決める


奈良「まぁ、そんなとこかな」
豊田「…ありがとうございます」

豊田はこの奈良の説明を聞いて、改めて異質だと感じた。
高額な賞金を争い、元プロやアマが年齢の垣根無くぶつかり頂点を決めるということ。
競技バスケを長年やってきた豊田にとってまさに異質だった。同じスポーツとは思えないでいた。



試合は残り2:47となり
レナード  12
玉村          7
という試合になっていた。

レナードは元NBAで3年前までJBLにいたアメリカ出身の黒人選手だそうだ。身長は205くらいだろうか。ゴリゴリのパワーフォワードタイプだ。BEYONDには昨年入り、2年目の32歳だ。ランキング3位。

玉村はインカレ常連の修専大学に在学中だが、不祥事によりバスケ部を除名された。身長は187、シューティングガードだ。BEYONDは4年目で22歳だ。西洋のドラゴンの刺青が入っているのが特徴だ。ランキング10位。

レナードはあまりディフェンスは得意な方ではないが、ブロックショットで玉村をしのぐ。
そして体格差を生かしたパワープレイで徐々に差を広げる。

玉村はパワープレイに苦戦しつつも、得意のドライブで応戦する。

試合時間が少なくなり、玉村は3Pで攻勢するがレナードは確実に自分の得意なプレーを続け、玉村を離した。

試合終了。

レナード    18
玉村           15

という結果に終わった。


豊田は迫力のプレーに見入っていた。そして、豊田は気付いていないが、身体が無意識にウズウズしていた。

試合はこの後も続き、様々な選手が会場を魅了した。

そして今日の大トリ



八女の登場である。