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書店員が売り続けたい名著の紹介!

 

今回は、

『ある行旅死亡人の物語』

武田惇志

毎日新聞出版

 

本の詳細はこちら↓

 

 

行旅死亡人とは、身元不明。

ー行旅中に死亡した引取者のない者とされ、住所、居所または氏名が分からず、

かつ引取者がいない死亡人についてー 

のこと。

初めて耳にした言葉、「行旅死亡人」。

別に旅行中の死者のことを指すわけではないみたいです。

 

その人が確かに生きていた存在の証とその旅の途上を、

丹念に追いかけて、丁寧に綴った一作。

これぞ社会部記者の真髄!

取材力とコミュニケーション力に脱帽。

これはすごいぞ。

なんせ、警察や探偵が諦めたものですか

著者・武田さんの隣で一緒に取材で歩いているかのよう。

 

不可解な謎は残るものの、小説ではなく事実なのだから、

ミステリー小説のような多重解決にはならないだろう。

本人にしかわからないこともある。

むしろ実際は、謎がいくつかは残されたままという状態が多いと思う。

 

それにしても、ぐいぐい読ませる。

居所のない人たちは一体どのくらいいるのか。

社会の暗部を垣間見てもいるし、

こうした行旅死亡人の扱いというのも知った。

ルポルタージュとして、ノンフィクションとして1級品。

 

おすすめです。