「被災地」といういい方 そろそろやめませんか? | 福島県在住ライターが綴る あんなこと こんなこと

「被災地」といういい方 そろそろやめませんか?

3.11から 約2年の月日が経ちました。

原発事故の影響から、本県では、
ふるさとに帰りたくても帰れない方が大勢居ます。

その一方で、震災直後からふつうの暮らしをしていたものの
「風評被害」というお化けのせいで
「ふつうの暮らしができないでいる」人もいる。

それが我が 福島県の現状です。


2年経って、普通にもどっている地域もあります。
「ようやく日常に戻れましたね」
と言う人もいます。

その言葉に いささかも悪気はありません。
まずは、自分の生活が大切。
自分の周りの環境整備が大切。
あたりまえのことです。

一方で今も、避難生活を余儀なくされている方がいらっしゃいます。
避難をしなくても、避難された方が多く居るため
生活の不便を強いられている人もいます。

そういう多様な状況の中で
一方的に「被災地」とよんでいいのだろうか。

私は、とても疑問です。



「被災地への復興支援」

ものすごく大切ですし、
今も情熱をもってやっている方には、
感謝の気持ちでいっぱいです。


ただね・・・


もう「被災地」ではなく、普通に生活したい方もたくさんいるわけですよ。
それが現実でしょ。


だから「被災地のために」ではなく

「●●さんのために」
「●●地域を応援したくて」

そういうスローガンで、いらしてほしい。






結局最後は「人と人との結びつき」

「被災地支援」とは、また

別の意味あいだと 思うんですよね。