僕は1日の内で、ごはんの時間が1番好きな時間です。
身体にエネルギーを蓄え、おいしい食材を堪能し、次の活力に繋げる。
ただ単に食材を食べて終わるだけではなく、この「自分が創られている行程」を実感することが堪らなく好きなのです。
好きな時間とは大切に思える感謝の時間でもあります。
作り手に感謝の意を示すのは勿論のこと。
そして、いただきますにはじまりますが最後はごちそうさまといってお皿を片付けて終わり、ではありません。
ごはんを食べるときに使用したテーブルをウェットティッシュで綺麗に拭くところまでが食事の時間なのです。
小学生のとき担任の先生が「みなさん、遠足は家に帰るまでが遠足ですよ」といってたそれとよく似た感覚です。
最後の片付けと清掃までをやって、はじめて好きなごはんの時間とか、楽しいごはんの時間っていえるのではないでしょうか。
そんな神聖なテーブルの上に乗って、たまにずーはふざけて遊ぶことがあります。
何度かテーブルの上で遊んではいけない理由を説明しているので、おそらくイケナイことだと分かっていての行いでしょう。
こんなときこそ、ただ漠然と「ダメ!」とか「テーブルから降りなさい!」とはいわず、自ら答えを考えさせる時間です。
「ずーちゃん。なんでテーブルの上に乗るんはダメやった?」
「ごはん、たべる、ところ!」
「そう、ごはんたべるところ。ちゃんと理解してるね。正解!」
「セイカーイ」
そういいながら頭を撫でて全力で褒めると、ずーは嬉しそうに僕にぴたりと身体をすり寄せてきます。
いつからかずーは、ごはんの時間はいつも僕の膝の上に座って食べるようになりました。
お気に入りのアンパンマンのイスにもこのときばかりはどういうわけか座りません。
普段の生活や寝るときなんかもあまり甘えてこないので、ごはんの時間だけが唯一僕に甘えん坊をしてくれる時間です。
いつかこの時間も終わってしまうことを思うとなんだか少し物寂しいです。
今日もこの14kgの幸せの重さを抱えながら、大好きなごはんの時間を堪能します。