そこは何処の国なのか
無国籍な顔で
東洋の陰気さをわずかに瞳に隠した人たちが
せわしく行き交うショッピングモール
少し霧がかっていたような気がするのは
僕が見覚えのないその場所で
自分の居場所を
君の横だけに求めていたからなのだろうか
それとも単に
そこが夢の中だったからなのだろうか
無製造な夜という時間は
君を僕の夢に連れてきた
表情なく過ぎていく毎日の中
今はもう
記憶のファインダーを通してでしか
会えなくなった君を
夜は僕の夢に連れてきた
僕は
戸惑いながら受け入れてた
受け入れながら戸惑ってた
モールのエスカレーターを何度も昇り降りしながら
僕たちは服を探していた
君に似合う服を探していた
僕たちは恋人のようだった
何を着てみても
僕にはそのどれもが君
服なんて
どうでもいいはずなのに
夢の中
滑稽なほど必死になって
僕も
君に似合う服を探していた
ふいに君の手が僕の手を握った
何か言わなければ…
夢の中で汗をかいたのを覚えている
あと少しで
気の利いた言葉の一つも紡ぎ出せそうだったが
途端に君は小走りになって
僕をひっぱりながら
僕の前を行く
お気に入りが見つかったの?
まるで
今夜は何も言いっこなし
とでも言いたげな
懐かしい
君のマイペース
つかめない君
振り回される幸せ
何度も確かめたのを覚えてる
いいよ
今夜は
それでいい
いいよ
これからも
それでいい
何故
あの夜は
僕の夢に
君を選んだのだろう
君を連れてきたのだろう
思えば
近頃の僕は
その夢に出会いたくて
彷徨ってたような気がする
目が覚めた時
切なさと寂しさの真ん中にいたものが
僕が探していたものだったかどうか…
もうわからない
ただ
確かなのは
その朝は
僕が好きな
僕の勇気に少し似ていた
ということ
そして
あの夜は
僕の夢に
君を選んだ
ということ
それでいい
それでいい
思い出したかったのか
思い出さなければならなかったのか
いつまでも
どこまでも
想い出の人
ありがとう
僕はまた
君に救ってもらえたのです