体調芳しくないので、日曜はできるだけ野良仕事もしないよう心がけ。

せっかく天龍峡まで出てきたので、それから西へ少し離れた三穂地区の伊豆木へ。

 

小笠原書院のすぐ近くの改装された古民家ブックカフェ「BOOKE ORT」(ブックオルト)さん。

 

日曜のみの営業で、今年はこの日が初の営業日。

 

元の玄関はこちらだったようですが、構えというか造りが全然違う。

伊豆木は旗本であった小笠原氏の所領であったので、ご家来(武士)のルーツを持たれた方の屋敷だったのかもしれんなと。

 

内装は元の古民家を活かしつつ、窓も設けて外の光も入るようになっていました。

 

お座敷二間も利用できます。(奥にはこんな凄い椅子も)

 

ブックカフェですが、ボードゲームも充実してます。

 

自分も一度プレーしてみたいテラフォーミングマーズやバトルラインなどもありました。

でも独りじゃあ‥誰か一緒に遊んでくれないと。

 

 

 

飲み物を頂きつつ、読書させていただきましたが、この日の「和菓子セット」は近くの増田屋和菓子店さんの「桜のねりきり」を珈琲と共に。

春らしい優しいねりきりと、珈琲の相性は抜群。

 

珈琲&ねりきり をいただきつつ、まず三穂村史をじっくり

 

気になったのは、西山村有林についての記述。

現在では考えられませんが、昭和のはじめまではありとあらゆる資源をこうした里山に求めていました。

このため、ハゲ山状態となった里山は豪雨のたびに土砂崩れなどが頻発したのです。

ここでも同じ状況であったようで、砂防工事を行いつつ、雑木やアカマツを植え管理しつつ輪伐する施行計画が立てられていました。

写真の場所が現在どのような植生となっているのか?

また、輪伐するべき場所は、実際に木々が伐られて利用されたのか??

西山の山中を、当時の地域おこし協力隊員と一緒に探訪したことがあるので、そういった視点で再び踏査したいなと。

 

続いて黒姫にあるアファンの森を作られた C.Wニコルさんの生涯を記した「森の赤鬼」。

自分も今後手がけたい森の姿に繋がるものを感じましたが、ニコルさんほどの情熱を傾けられるかは‥

憧れです。

 

そして今回衝撃を受けた「生き物の死にざま」。

あの虫の母親って、なんて健気なんだろう。 知らなかった・・・・もっとそれぞれの生き物の生態を知らねばと。

 

そしてこの本は自分も文庫本では持ってますが、ハードカバーは初めて。

 

「‥平地人を戦慄せしめよ」

ブルっときました。

 

自宅だとついつい野良仕事や片付けに気が散ってなりませんが、このゆったりとした場所では、読書に全集中できました。

何とか日曜午後はこうした息抜きというか、他の事を忘れて集中することも、症状の緩和になるのではないかと。