先日の里山歩きにて、迂回をしつつ洞底へ到達した際に、ふと思い出したのが「この先に城跡がある」ということ。

 

今や植えられたヒノキばかりの斜面を登っていくと…

あった!あの凹みが主郭を隔てる掘(切)とされている部分だ。

 

主郭の南側斜面には

人為的に設けられたと思われる

 

小段がある。ただ、斜めになっているので通路ともいえるが、その先に郭がある訳ではない。何のための小段なのかはっきりしない。そもそも城の構造物ではなく後世に付けられたものかもしれない。

 

主郭とその謎の小段との間には僅かに石が積まれている。

これも城の構造物といえるのか…。

 

 

主郭である部分は尾根の頂部にあたり、明らかに人為的に削られ、平坦地が設けられた事は明らかだし、北側には土塁らしきものも確認できる。

また小字に「御殿田」など城を示す地名が残っている事からも、何らかの城のような施設があった事は間違いなさそうなのだが…

 

とにかく明らかに城跡と言えるような痕跡に乏しい。

そこで、敵が来そうな西側の尾根伝いに防御施設が設けられていないかを確かめに降りてみる

 

あるとすれば、こうした尾根に敵を遮るための

堀切や郭、土塁を設けるのだが…

 

下れども下れども、モウソウチクの密度が濃くなっていくのみで、人為的に改変された地形は全く見当たらず。

 

巨大なアベマキが必死にモウソウチクの侵入を食い止めているのを確認できただけ。

 

生長が早く樹冠を覆ってしまうモウソウチク。

ジワジワを上ってくる奴が今や敵兵。

何とか食い止めないと、竹薮だけの場所になってしまう。