伊那谷の東側の山の麓にある我が家。朝日が差して来るのは遅い。まだまだ寒い庭先に軍机を持ち出して始めるのは…
一年間使い古したカレンダーの裏を用いての書初め。
いや
書初めに見せかけた小正月行事のおんべの飾りのため
おんべというと「どんど焼き」とか「三九郎」とか地域によって名前はまちまちだが、本来は子どもらが各戸を回り正月飾りを持ち寄って燃やす。
だが、この辺りでは集落の行事として、大人が準備をする。
居住する龍江第一常会では明日正月三日に準備なのだが…
明日書いていては間に合わないので、ラジオで箱根駅伝の往路を聞きながら筆を走らす。
走らすというより、最初は「のったり」。
今年はテーマを森林インストラクターらしく「木々の和名」で始めたものの…
気分が乗らず、途中から戦国武将シリーズとしたら「さらさら」(苦笑)
ただ、最後にとっておいた「伊達政宗」と「島津義弘」になった際、天上で見つめていた各武将の魂が
「字が汚ねえ」
とお怒りになったのか、この辺りでは正月の午前中としては珍しい一陣の風。
びゅうと吹いた風で乾かすために庭に置いていた書初めや、机上のお手本が舞う。
本来の書初めは半紙に記すので、飾り付けというか火に投げ込んでいかに高く上昇気流で登っていくかなのだが、カレンダーの裏ゆえにそうともいかんので、飾り付けのために紙紐を取りつけて結んで飾られるよう準備をする。
こんな感じで
紐も付いた飾り書初めは、おんべの準備の行われる集会所へと運んでおく
見ればもうおんべの飾りが到着してた。
あすのおんべの準備までしばしここに。