朝9時から午後3時まで、天竜川鵞流峡復活プロジェクトによる整備エリアの維持作業が行われた
冒頭曽根原 宗夫代表から昨年から進めていた、左岸側の「南原エリア」の今年度の予定よりも早い整備終了の様子が説明されました。
またこの後南原の皆さんも今日の作業の様子を確認に来られると共に、実際に整備エリアに渡って、様子を確認する事も説明されました。
大変急峻な場所であったにも関わらず、予定よりも早く終了できたのは参加されたメンバーらの細心の注意と働きがあってこそ。
今日の現場も大変急な場所
大井橋下の切り立った岩の上の整備は
不要な竹などを伐って処理すると共に
大井川に流れ込んだり投棄されたゴミの撤去
これまで整備してきたエリアにおける
竹の伐採も
実生から生えてきた広葉樹の選別を実施。
ただし
できるだけ残す。
今生えていると、他の木々の生長にも影響を与えそうなものを中心に。
この時点だと
ニセアカシア…ぐらいなんだけど、コウゾも生長が早くて来年ふたたび刈らなければならないので併せて。
他には成長は遅いものの、アラカシも。
まあ、アラカシは最終的にはこの一体を占めるとは思うので、しばらくの間は我慢してもらおうと。
【写真は残したサクラ】
同時に
落とした竹や
支障木は両岸に拾い上げ、整理していく。
大井橋は上から見ると橋があるようには見えませんが、下から回りこむと岸壁ともいえる切り立った岩の上に県道とその橋がある事が判る場所です。その上から注意を払いながら傾いたり枯れた竹や木々を伐採。
下では落ちた竹や木々を両岸に引き上げ、枝を落として定尺に切って整理します。
落とした竹や枝を除くと、乾いた河床が露わに。
随分とまあゴミが絡んでいる…
そのゴミを拾い集めてボランティア袋に入れて運び出します。
この場所に投棄されたゴミだけでなく、上流からのゴミも大量に含まれています。
ペットボトルだけでなく衣類や肥料袋なども。
丁寧に拾ってボランティア袋に詰める。
こうして進めた作業は、昼前にはほぼカタチに。
所在なさげに生えていた残り少なくなった竹は伐られ、その間に生えていた広葉樹(アラカシ)も整理。
残した竹も数年以内には絶えるでしょう。
モミジ、エノキ、サクラなど高木になる種を中心に残しています。
また、まだまだ多いセイタカアワダチソウですが、残し育てる広葉樹がもう少し成長してくれれば木陰も増えて、おのずとその数も減ってくるでしょう。
できるだけ様々な種の木々が生えている事。
これがもっとも安定している状態なので、見栄えがイイとか、売ると儲かるとかの種類だけを優遇するのは避けたいのです。
特にここは上に住宅に幹線道路である県道が走る場所。
健全な木々が複層的に根を下ろしていることこそ、地盤が安定するのだと。
午後から別の屋外作業があってこれで作業から抜けましたが…
午前中だけでもこのゴミの数…
捨てないこと、またリサイクルする事だけでなく、そもそも分解しないものを原料とした製品を作らない、また使わないという製造者&販売者に消費者の意識も変わらねばと。
川べりで食べたおにぎりは美味しかったけれど、減らないゴミの事は頭から離れず。