今日はかねてから訪れたいと考えていた岐阜県恵那市の岩村へ。

「女城主」で知られる日本有数の山城「岩村城」やその麓に広がる江戸情緒が残る城下町を散策。


行きがけにまずは朝食を。


ひら衛門のぽんぼこ日記

中津川にある「ちこり村」内のバーバーズダイニングにてモーニングセット。

ここは8時30分から営業されてます。行ったら既に昼のバイキングに向けてのお料理が次々と並べられてました。新鮮野菜を中心とした地元のお料理がいただけます。


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トマトジュースをセットでいただいたのですが、これセットですよ。

おにぎり2個のお味噌汁、サラダもついててセットとは…ここも中京圏也。バランスの良い朝食ですっきり目覚められました。



岩村へ着くと公民館に駐車。そこから歩くとすぐに…


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かつて下水道にも携わっていたたぬきとしては、このマンホールの蓋でデザインが気になるのですよ。ここ岩村は今は合併されて恵那市ですが、合併前は岩村町。やはりシンボルは岩村城でデザインにも反映されてますね。



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ここ岩村の町並みは国の重要的建造物群保存地区に指定されています。いたるところに江戸時代の町家の様式を残した家屋が見られます。


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今日はちょうど「えびすまつり」で道は交通規制による歩行者天国になっており、屋台も立ち並んでいました。気になったのはこちらに歩いてこられる方々が手に手に青いバケツを提げていること。

岩村の流行?いったいに中に何を入れるのか??と疑問に感じましたが、その謎は後で解けました。

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通りに面した家屋の玄関にはのれん。一箇所だけ白くなった場所には名前が書かれています。これはその家の主婦のお名前が入るそうです。家庭を支えているのは親父ではなく「お母さん」ですね。

親父はあんまし役にたたん。

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最初に立ち寄ったのは「勝川家」。岩村藩の財政に大きく貢献された商家で、奥行きのある敷地内に主屋・離れ・三棟の土蔵が残り、往時の暮らし向きを偲ぶことができます。


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一番気になったのが、この離れにある二階建ての部分。昭和初期の建築で岩村には珍しい書院風の建物で二階はなんと「娘の部屋」

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実際に上がってみると3面がガラス張りで眺めも良く日当たり良好。収納も備えており、年頃の娘さんを想う主人の気持ちが伝わってくるような造りでした。


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離れは今風。


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主屋は江戸の趣きそのままです。この勝川家の建物は恵那市指定文化財のようですが入場無料。これは少しでも料金を頂いてもいいのではないかと思える建物でした。(維持管理のための寄付金を募る募金箱がありましたので、気持ちばかり入れてまいりました)


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続いて紺屋「土佐屋」。ここはかつて染物屋を営んでおり、現在は工芸の館として藍染の工程を知ることができます。


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商家らしく番台と背後には火鉢。いい雰囲気です。



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木曽の宿場町もそうでしたが、間口は狭く奥に長い造りとなっており、玄関から奥の中庭が見えました。

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二階に上がって中庭と離れを見ます。

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通りに面した部屋です。窓からは行き交う人々がすぐそこに見えました。

ひょいと声を掛ければすんなり会話できそうな近さです。今の建築物の二階からではちょっと遠い距離もこの時代の建物ならば声を大きくしなくても会話できそう。


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でも階段は急。とても急いでは降りられん。


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離れに続く廊下の壁はなぜか朱色というか桃色というか…

ここを建てた時のご主人は派手だったのかハレンチだったのか?などと勝手に想像を巡らしていたところ、受付の方が「この色は防虫などのため、べんがらを混ぜたためこのような色になったのです」と解説してくれました。危ない危ない、たぬきの邪(ヨコシマ)な考えで物事を判断してはイカン。

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そんな廊下の先に小さな建物。もしやこれは?


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おトイレでした。

すごい形の小便器に


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おおきいほう。気になって覗き込むと…


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したは甕(カメ)っすよ!しかしどうやって取り出したんだろ???

もちろん今は使われてはいませんでした。


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離れの二階からは藍染の工房である土蔵が見えました。

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土蔵の一階です。


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工程が説明されてました。


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二階には染めた糸や解説が展示されてました。


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主屋と離れとの間には用水路。「天正疎水」と呼ばれる水路で、生活用水として活用されていたとのこと。


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今も流れは健在でした。



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続いて「ふれあいの館」へ。ここは観光案内所です。


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内部に入って目についたのは部屋の三方をぐるっと囲むようにある回廊。特殊なつくりにここにおられた方にかつて何の建物であったかお聞きします。

すると「ここは銀行で十数年前まで実際に銀行として使われていました」とのこと。この回廊は頭取室へと向かう通路だそうです。確かに奥には立派な金庫が残っており、最近まで実際に銀行であったとをうかがえる名残がありました。

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なーんだ ちゃんと掲示したるじゃん。良く見ませう。

でも、色々な事をお話しし聞くことができました。旅先ではどんどん地元の人に話しかけてみんといかん。


昼を過ぎ、お腹もすきましたので隣のうどん屋さん「みつば」さんで昼食。

ここも趣きある建物でした。

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いただいたのは「天ぷらカレーうどん」。天ぷらにカレー???まったく予想できないメニューでしたので頼んでみました。

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予想外!まずはお皿で登場したこと。カレーは南蛮風かと想ってましたがあんが強めのだしの効いたカレーとうどんにサクサクえび天が乗ってました。

天ぷらとカレーのマッチングも違和感なく、アツアツをしっかり味わえました。


さあ、腹ごしらえできたのでいよいよ岩村城だぁ~


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