おととい、南信濃の山中を歩いたばかりですが、今日は上久堅から上村へと続く秋葉街道の整備活動に参加しました。


朝8時に上久堅公民館駐車場に集合し、受付と参加者の自己紹介を行ったのち、分乗して車で行く事が可能な13番観音様の下まで向かいました。


ひら衛門のぽんぼこ日記

途中の車窓から撮影した南西の方向です。普段は見上げている送電線が随分と下の方に見えます。


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13番観音様の前の金比羅様の松の下で、この日の修繕作業に必要な装備や材料を手分けして持ちました。


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昔ながらの背板にくくりつけられているのは、各観音様の前に建立されている標柱です。「秋葉街道を愛する会」の皆さんが長野県の地域づくり支援金にて製作されたものです。


今回はこの新たな標柱を建て、古い標柱を持ち帰ります。


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たぬきも2本背負って出発。背負わせてもらったのは26番と27番観音の標柱です。1本約10kgぐらいでしょうか?このころはまだ余裕がありますね~。


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こんな感じで一列に並んで上へ上へと向かいます。梅雨明けで厳しいはずの日差しも、街道沿いの木々を通すと辛さ半減。鳥もさえずって素晴らしい森林浴です。


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最初に休息したのは「汗馬沢」


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昔茶屋があった場所です。昔のようにもっと人が行き交う街道になれば、ここで簡単な昔ながらの茶屋を営業すれば儲かるかな…


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標柱と共に背負ったバックも黒ければ、考えも腹黒たぬきです。


その先17番観音様の先にて、今日の作業の一つ街道の修繕を行います。

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大崩落により街道がなくなり、山側へ迂回している箇所ですが、勾配が急なこともあり持参した材料や道具を使って階段を作る作業をしました。たぬきはジョレンを駆使して土工事。


どうです、いい出来じゃないっすか?


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そこへ横板と杭を打ち込んで


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背面を埋めて階段とします。



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使用した木材は、耐水性に優れた「栗」としたそうです。


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かなり登りやすくなりました。背負う荷物も少し軽く感じます。


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続いての休憩は「堂屋敷」

よく考えると、今の高速道路のように丁度辛くなるころに休められる場所(茶屋や人家)が設けられているかのようです。たぬきこの辺りが最も辛かった~。


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時折開ける眺望に疲れも(眺めたときは)吹き飛びます。


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「火ふり場」を通過して…


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来たア~ 26番観音様! 背負った標柱を降ろして古い標柱を抜き、建てました。


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続いて27番観音様。

これで本当に肩の荷が降りた。帰りに背負う古い標柱は背板と共に置き、さらに上を目指します。


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そして28番観音様の下の崩落現場にて、先行されていた方々によって、桟道が掛けられていました。


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もちろん材料は現地調達。周辺の手ごろな木を加工してその場まで運びます。


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しっかり固定され、谷川にはチェーンによる転落防止対策も施されました。


やれやれ ここでお昼です。
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支給されたおにぎりとお茶を頂きます。苦労して登って作業した後のお昼は最高~!


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皆で街道上の尾根に座ってお昼休みでした。

一点だけ難儀だったのは、ハエやアブが物凄く、皆たかられっぱなし。


エサの少ない山中で飢えているのは判りますが、そんなに殺到されても困ります。


② ~峠にて熊の脅威におののき、下りは恐ろしく重い標柱に意識もうろう~

へ続く