050 鴨川湯 2016.04.03 | 京都銭湯巡り〜You & Me OK?〜湯浴み桶

京都銭湯巡り〜You & Me OK?〜湯浴み桶

京都市内に現存する庶民の味方「町のお風呂屋さん」を巡って紹介します。ぜひ温まって下さい。

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地下鉄北大路駅を西へ…鴨川を渡ります。

北大路橋の真ん中に立って北の方角を眺めますと、この方角には牛若丸が修行したと云われる鞍馬山があります。貴船神社にお詣りしたあと鞍馬山の木の根道を歩いて鞍馬寺へ。下りは「鞍馬の火祭」で有名な由岐神社に立ち寄り、最後の仕上げは鞍馬温泉で湯に浸かる…この行程は私のお気に入りですが、もちろん今日は予定していません。

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余談ついでに書かせて頂きますと、さらに北上すると花背には片波山という山があるそうですが、この山が別名湯船山というらしいのです。何故ゆぶねやまというのかは知りませんが、山登りに限らず運動の後に湯船に浸かるのは最上のもてなしですね。これからの銭湯行きにも弾みが付きます。

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鴨川の両岸には桜が咲き誇っていますが、府立植物園のある左岸(向かって右手)のほうが、右岸に比べてピンク色が強いようです。


プチ花見を楽しんだあとは鴨川湯です。
橋を渡ってすぐ南側にのサインが出ていますので道に迷うことはありません。
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そこを右に曲がれば白と緑のストライプの軒先テントの目立つ間口の広い銭湯です。

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富士山が描かれた暖簾…右男湯、左女湯です


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電気風呂、薬・水風呂、ジェット風呂、
サウナと設備は一通り揃っていますね。

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本日の健康薬用ぶろはどくだみですね。

日曜日は朝8時から営業されているようです。鴨川の河川敷はジョギングしている人も多いので、早い時間から営業している銭湯があるのはランナーにとっては有り難いでしょうね。


早速のれんをくぐって番台を通ると

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レトロ…です‼︎
 木製脱衣箱柳行李格天井


レトロ…です‼︎
 女湯との仕切りの鏡の上には欄間…

脱衣所はこじんまりとしているのですが、浴場への入口と大きな窓がガラス張りになっていますので開放感があります。

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浴場に入ると京都の銭湯では珍しく主浴槽が中央に配置されています。何はともあれゆっくりと浸かりなさい!と主張しているかの様ですね。私の数少ない経験からすると、左右どちらかの壁側に浴槽がまとめられている銭湯ばかりだったので新鮮です。

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         その主浴槽は手前が浅風呂、
          奥が深風呂になっています。
          湯温はそんなに熱くはないです。

奥の壁の右側に電気風呂があります。

その隣の薬湯は看板通りどくだみです。
どくだみという名前で損をしている感がありますが、雑草とは思えない可憐な白い花を付け、葉っぱは生薬として重用されています。

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左には横に長細いサウナ風呂がありますが、女湯のほうまで延びていますので5~6人は入れそうです。

その手前は2連のジェット風呂です。
噴流はそんなに強くありませんので、ゆっくり浸かりましょう。

水風呂はサウナの対角線、入口右手前に脱衣所に張り出したようにレイアウトされています。サウナに近くにあったほうが機能的ではあるのですが…

カランの数は14。主浴槽を囲むように配置されています。

風呂上がりはやっぱり冷たいビールですね。小腹も空いてきたので虫養いしましょう。
以前行ったお店がこの近くにあった筈…と北大路通を東に歩を進めます。
ありました、桑ぎょうざ処一玄です。
以前は祇園にあったそうですが、北大路に移転して6年目になるそうです。

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先客はなし。カウンターに座って名物の桑の葉を練り込んだ餃子に生ビールで仕上げましょう。

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途中から80歳近いと思しき常連のおばあちゃんが日本酒をチビチビ飲りだした。ともすれば荒んだ光景になりがちですが、このおばあちゃんは上品且つ楽しいお酒で様になっています。



滅多に経験することのない
シチュエーション…
レトロ銭湯の余韻が相まって
ノスタルジーに浸りました。




【鴨川湯】
京都市左京区下鴨上川原町56