こんにちは、ふらっとサロンの河合です。
「最近、なんだか肩がこるな…」
「長時間イスに座っていると、背中が張ってくる…」
「走ると、以前より息が上がりやすい気がする…」
こんなお悩み、ありませんか?
もしかしたら、その原因は**背骨の真ん中にある「胸椎(きょうつい)」**の硬さにあるかもしれません。
この記事では、体の調子を整えるカギとなる「胸椎」について、わかりやすく解説していきますね。
胸椎ってどこにあるの・・?
私たちの背骨は、いくつかのパーツが連なってできています。
- 頸椎(けいつい):首の骨(7個)
- 胸椎(きょうつい):背中の真ん中の骨(12個)
- 腰椎(ようつい):腰の骨(5個)
胸椎は、そのちょうど真ん中に位置しています。
肋骨(ろっこつ)とつながっていて、体をひねったり、反らしたり、そして呼吸をするときにも、とても大事な働きをする「体の中心的なハブ」のような場所なのです。
この胸椎がガチガチに固まってしまうと、まるで交通量の多い交差点が渋滞してしまうように、体全体の動きがギクシャクしてしまいます。
その結果、肩こりや猫背、呼吸の浅さ、なんとなくのダルさなど、いろいろな不調につながることがあるのです。
来院された方の様子
以前、ある方が「息がしにくくて、背中が張って立つのがつらい」と来られました。
普段はデスクワークが中心で、ご自宅でもスマホを見たり家事をしたりと、前かがみの姿勢になることが多かったそうです。
特に運動の習慣もなく、「年齢のせいかな…」と感じていたとのこと。
実際に体をチェックさせていただくと、やはり胸椎が固まっていて、特に体をひねったり胸を開いたりする動きがほとんどできていませんでした。
そこで、施術で胸椎の周りをやさしくほぐし、動きを引き出してあげると…
「わ、息がしやすいです!」
「まっすぐ立てる感じがします!」
と、とても素敵な笑顔を見せてくれました。
胸椎がスムーズに動くようになると、これだけ体に変化が訪れるんですね。
なぜ、固くなってしまうのか?
皆さんの生活にも、思い当たることがあるかもしれません。
・長時間の勉強やPC作業:
机に向かって背中を丸めた姿勢が続くと、その形で固まりやすくなります。
・スマホの使いすぎ:
下を向く姿勢は、胸椎の自然な動きを妨げ、猫背の大きな原因になります。
・運動不足:
背中を大きく動かす機会が減ると、関節や筋肉は正直なもので、どんどん動きにくくなってしまいます。
・浅い呼吸:
ストレスや悪い姿勢で呼吸が浅くなると、肋骨の動きが小さくなり、
それにつながる胸椎も固まってしまうのです。
胸椎がカチコチだと、こんな影響が…
1、肩の動きが悪くなる:
腕が上がりにくくなり、スポーツでのパフォーマンスに影響したり、高い場所のものを取る動作がつらくなったりします。
2、呼吸が浅くなる:
肋骨が広がりにくくなるため、少し動いただけですぐに息切れしやすくなります。
3、腰や脚のバランスが崩れる:
体の中心がうまく機能しない分、腰や脚が代わりに頑張りすぎてしまい、負担がかかって痛みの原因になることも。
4、体の柔軟性が低下する:
体をひねったり、反ったりという基本的な動きがしにくくなります。
5、なんとなく不調を感じる:
胸椎の周りには、体の調子を自動で整える「自律神経」が通っています。この働きが乱れると、睡眠の質が下がったり、疲れやすくなったりすることがあります。
今すぐセルフチェック
ご自身の胸椎がどれくらい動くか、チェックしてみましょう!
ポイントは、腰や首の力に頼らず、背中の真ん中(胸椎)が動いているかを意識することです。
ここで紹介する方法は、自分で動きを確認できる簡易的なチェックです。
1.ひねる動き(回旋)チェック
やり方
- 四つ這いになります(肩の下に手、足の付け根の下にひざがくるように)。
- 片手をそっと頭の後ろに添えます。
- 体を内側にひねり、ヒジを床についている方の腕に近づけます。
- 今度は、そのヒジを天井に向かってゆっくりと大きく開きます。目線もヒジを追いかけると、より効果的です。
- 左右3〜5回ずつ行い、動きやすさや左右の差を確認しましょう。
- 良好レベル:ヒジが天井近くまでスムーズに開き、左右差もほとんどない。
- やや注意レベル:どちらか一方がやりにくい、または胸の広がりを感じにくい。
- 要注意レベル:ヒジがほとんど上がらず、無意識に肩や腰で代償しようとしてしまう。
2.反らす動き(伸展)チェック
やり方
- イスに浅めに座ります。背もたれが肩甲骨の少し下あたりにくるのがベストです。
- 両手を頭の後ろで組みます。
- 息を吸いながら、胸を開くイメージで、背中をゆっくりと背もたれに預けていきます。
チェック
- 良好レベル:胸が気持ちよく開き、背中に心地よい伸びを感じる。
- やや注意レベル:反らす角度が小さい、または少しつっぱりを感じる。
- 要注意レベル:胸はあまり動かず、腰や首に負担を感じてしまう。
3.丸める動き(屈曲)チェック
やり方
- 四つ這いになります。
- 息を吐きながら、おへそをのぞき込むように、背中をできるだけ丸めます。
- 背中の真ん中が、きれいなアーチを描いて持ち上がっているか意識してみてください。
チェック
- 良好レベル:背中が均等に、なめらかに丸まっている。
- やや注意レベル:腰や首は丸まるものの、背中の真ん中の動きが小さい感じがする。
- 要注意レベル:背中の真ん中が板のように平らで、ほとんど動かない。
セルフケアの方法
チェックの結果があまり良くなかった方も、心配いりません。
毎日のちょっとしたケアで、体はきちんと応えてくれますよ。
(骨粗鬆症や脊柱の手術歴があったり、強い痛みがある場合は、必ず医療専門職に相談してください。)
- やり方:イスに座ったまま、両手を頭の後ろで組み、ヒジを開いて胸を軽く前に突き出します。
- 回数:10回程度。気づいたときにこまめに行うのがおすすめです。
- ポイント:腰を反らせすぎないように気をつけましょう。
猫のポーズ(お風呂上がりや寝る前に)
- やり方:四つ這いになり、息を吐きながら背中を丸め、吸いながらゆっくりと反らします。
- 回数:5〜10回ほど。リラックスして行いましょう。
- ポイント:腰に痛みがある場合は、無理に反らさないでくださいね。
深呼吸トレーニング(いつでもどこでも)
- やり方:鼻から4秒かけてゆっくり息を吸い(背中や肋骨が広がるのを感じて)、口から6秒かけて静かに吐き出します。
- 回数:5呼吸を1セットとして、1日に数回行ってみましょう。
普段の生活で気をつけたいこと
30分に1回は立ち上がったり、姿勢を変えたりする。
スマホを見るときは、少しだけ意識して目線の高さに近づける。
体を冷やさないように心がける。ゆっくりお風呂に浸かるのはとても効果的です。
軽い運動やストレッチを習慣にする。
胸椎は、肩や腰、呼吸、そして自律神経にまでつながる、体のとても重要な部分です。
たとえ今固まっていても、少しずつ動かす習慣をつけることで、しなやかさを取り戻すことができます。
今回のチェックとケアを、ぜひ無理のない範囲で試してみてください。
胸椎がスムーズに動くようになると、呼吸も姿勢も軽やかになり、毎日のコンディションがきっと変わってきますよ。
当院では、カイロプラクティックやキネシオロジー、レイキを組み合わせた、「河合式三整法」を用いて、その方に合ったケアを行っています。
気になる不調がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
あなたに合った整え方を、一緒に見つけていきましょう。
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それではまた、次の記事でお会いしましょう。
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