こんにちは、ふらっとサロンの河合です。
以前のブログ記事で、60年前と現代の生活について書きました。
今回はもっと前、江戸時代まで遡って比べてみたいと思います。
たとえば江戸時代の飛脚(ひきゃく)は、1日に何十キロも走るのが当たり前。
女性でも1日で50キロも歩いていたという記述もあるんです。
「栄養も足りなかったはずなのに、どうしてそんなに元気だったの?」
「今のほうが便利な生活をしてるのに、すぐ疲れてしまうのはなぜ?」
今回は、そんな素朴な疑問に答えるために、江戸時代と今を比べながら、
“元気に過ごすためのヒント”をお話ししていきます。
江戸時代の人の身体の使い方
ナンバ歩き
江戸時代の人々は、徒歩が基本の移動手段。坂道や階段も日常の一部。
さらに、椅子ではなく正座やあぐら、しゃがんで作業をする文化があったため、股関節や体幹をしっかり使う生活をしていました。
中でも象徴的なのが「ナンバ歩き」と呼ばれる歩行法です。
ナンバ歩きとは、右足を出すときに右手も出し、左足と左手も同時に出す歩き方と言われていて、体をひねらずにスムーズに前へ進めるのが特徴。
体幹を中心に、肩甲骨・骨盤・股関節が連動して動くため、無駄なエネルギーを使わずに、効率よく長距離を歩くことができます。
また、江戸の人たちは、かかと重心ではなく、やや前傾姿勢でつま先重心。
自然と背中やお尻の筋肉、太もも裏、体幹が使われ、身体全体でバランスよく動いていたと考えられています。
股関節の動きも柔軟で、外旋・内旋を自然に使い分けて着物の裾を邪魔せずに歩く工夫がされていました。
これにより、臀筋、内転筋、外旋筋など、現代人があまり使えていない筋群も活発に働いていたことが分かります。
栄養はどうだった?
江戸時代の庶民の食事といえば、玄米や麦飯を主食に、味噌汁、漬物、干物、野菜の煮物などが中心。
現代の基準から見ればカロリーもたんぱく質も少なく、「栄養不足」と言われる内容かもしれません。
でも、よく見てみると…
- 玄米や雑穀:血糖値の上昇がゆるやかで持久力を支える
- 魚や大豆製品:必要最低限のたんぱく質を補う
- 漬物・味噌:発酵食品による腸内環境サポート
冒頭に書いた、数十kmを走り続ける飛脚の弁当には、麦おにぎり、沢庵、奈良漬といったシンプルな内容が中心。
カルシウムやミネラルの摂取も意識されており、干物や小魚、味噌汁の出汁に使われた煮干し、さらには野菜の漬物などを通して、日常的に補われていたと考えられています。
現代のように乳製品から摂るという発想は少なかったものの、和食の中に自然と取り入れられていたのです。
明治時代に来日したドイツ人医師ベルツは、飛脚に食事実験を行い、玄米食を続けた者の方が、肉中心の洋食をとった者よりも持久力に優れていたという結果を報告しています。
現代人の身体の使い方
一方、現代人の生活はというと──
移動は車や電車が中心。長時間のデスクワークやスマホ操作で、1日1,000歩も歩かない日もあります。
座って過ごす時間が長くなることで、次のような問題が起こりやすくなっています。
座りっぱなしで筋肉のバランスが崩れる
現代人は一日の大半を椅子の上で過ごし、お尻や股関節は常に圧迫された状態。
その結果、股関節は固まりやすく、背筋・体幹・下肢の筋肉はどんどん弱っていきます。
さらに、座る姿勢のクセから腰や背中の筋肉は緊張し、反対に腹筋やお尻の筋肉は活動が鈍くなりがちです。
姿勢も猫背や巻き肩、反り腰といった「崩れた姿勢」が定着し、首・肩・腰への慢性的な負担を引き起こしています。
脚・体幹に力が入らない歩き方
現代人の歩き方には、以下のような特徴が見られます。
- 後ろ側の筋肉群(臀筋・ハムストリングなど)が、使われていない
- ドシンと着地し、関節のばねが活かせず、歩幅も狭くなりがち
- 顎が前に出た姿勢で歩き、首・肩・背中に継続的な負担
江戸時代の「ナンバ歩き」が全身の連動と省エネ移動だったのに対し、現代人の歩きは筋肉の使い方が限定的で、効率も悪く、負担が偏っています。
筋肉の不均衡からくる健康リスク
長時間の座位や単調な動きは、脂質代謝を担う筋肉の活動を低下させます。
その結果、
- 血流悪化、糖脂代謝の乱れ、慢性炎症
- 筋肉の衰えによる代謝低下、新陳代謝や免疫機能の低下
- 慢性腰痛、冷え、むくみ、代謝症候群(肥満・糖尿病・高血圧など)
など、現代人特有の不調リスクが高まります。
さらに、体幹や呼吸筋(横隔膜など)が使われなくなると、呼吸の質が下がり、ストレス耐性や自律神経バランスにも悪影響を及ぼします。
現代人の食事
現代の食卓には、コンビニ食・ファストフード・レトルト・清涼飲料水など、手軽な食べ物が並びます。
見た目は豪華でお腹もいっぱいになるけれど、実際には――
- 精製された白米やパンで血糖値が急上昇しやすい
- 脂質・糖質が過剰で、ビタミンやミネラルが不足
- 添加物や保存料が多く、腸内環境が乱れやすい
このような食生活では、
「カロリーは足りているのに、体が必要としている栄養素が足りていない」状態になってしまいます。
結果として、
- 空腹を満たす「好きなものだけ」の食事は、エネルギーの質を下げ、持久力を奪います
- 過剰な糖質・脂質により、血糖値が乱高下し、集中力も低下
- ビタミン・ミネラル不足は、筋肉の働きや修復、ホルモンバランスにも影響
対処できること
現代人が昔のような生活に戻るのは難しいかもしれません。
ですが、今の体の状態に合わせて、施術と生活改善を組み合わせていくことで、体の本来の力を取り戻すことは可能です。
弱った筋肉を探す(キネシオロジー)
筋力テストを通じて、本人が気づいていない“力が入らない筋肉”を探し出します。
施術やエクササイズの方向性が明確になるだけでなく、「自分の体にこんなクセがあるんだ」と気づくきっかけにもなります。
筋肉のバランスを整える
偏って使われて疲れている「過労筋」をゆるめ、
サボっている「不労筋」を活性化。
体の使い方のアンバランスを整え、正しい動き方に近づけていきます。
足りない栄養素も「体に聞く」(キネシオロジー)
筋反射テストを使って、身体が求めている栄養素を調べることができます。
鉄分やビタミンB群、マグネシウムなど、必要な栄養素のヒントを得ることで、効率よく体を整えていけます。
昔の人は、動く生活とシンプルな食で、強くしなやかな体を自然に手に入れていました。
現代の私たちは、その逆をいく生活をしてしまっているかもしれません。
でも、気づいた今から変えていけば、体はきっと応えてくれます。
当院では、カイロプラクティックやキネシオロジー、レイキを組み合わせた、「河合式三整法」を用いて、その方に合ったケアを行っています。
気になる不調がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
あなたに合った整え方を、一緒に見つけていきましょう。
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それではまた、次の記事でお会いしましょう。
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