オガサワラオオコウモリ
今日は入港2日目、みなさん段々と小笠原での生活に慣れてきた頃ではないでしょうか。
そんな生活に慣れてくると、余った時間でのんびりお散歩なども楽しむ方もいらっしゃると思います。
しかし小笠原は自然がとても豊かな場所。
のんびりお散歩していたら思わぬ出会いもあるかもしれません。
自分は昨日夕方に事務所に居たら先輩から、すぐ外出てきて!と電話が。急いで行ってみると…
なんと事務所に近い場所に2匹のオガサワラオオコウモリが!
基本オガサワラオオコウモリはナイトツアーで主に探す対象なのですが、昼に会えるのはとっても珍しい事なんです!
このコウモリは絶滅危惧種に指定されています。そのため過度のコウモリへの干渉などは控えなければいけません。なので基本活動時間ではない昼に探したりはしないのですが、今回はたまたま会うことができました!
基本的には夜行性で、夜にタコノキなどの果実や葉を採食する植食性です。なのでお昼には樹林内で休息をしているはずですが、この個体はまだ明るい時間に人に見えるとこに出てきてご飯を食べ始めていました。
オガサワラオオコウモリは陸地と1度も繋がったことの無い海洋島で進化したので、昔から天敵がいませんでした。なのでかなり警戒心が低いです。
そのため少しだけ近付いて写真を撮っても全然逃げることなくご飯を食べ続けていましたが、その警戒心の低さに少し心配になってしまいました。
実際、ノネコなどの人の手によって持ってこられてしまった捕食者などに対し十分に警戒することが出来ず、被害に遭っているようです。
オガサワラオオコウモリをこれからも残していくためにも、保全活動が大事だなと感じました。
たいち
