森にあかぽっぽ
今日は不思議な天気でしたね。
じめじめ暑いかと思えば土砂降り…
から晴れたと思えばまたぽつぽつと。
小笠原の天気が読みにくいことを
実感する一日でした。
今日は島内の展望デッキや戦跡をまわりました。
北から南へ、南から北へ。
徒歩ではアクセスの難しい場所をたくさん巡って
小笠原の魅力を堪能しました!
ツアー初めの道中、道端に鳥の姿が。
車が近づくと木の上に移ってしまいました。
よくよく見ると…
アカガシラカラスバト!!
小笠原の固有亜種の鳥です。
街で見かけることはあったのですが
森にいる姿は初めて見ました!
アカガシラカラスバトの特徴は
名前の由来でもある赤い頭。
島民は親しみを込めて『あかぽっぽ』
と呼んでいます。
カラスのような黒い体と
頭から首へのグラデーションが美しいのです…
主に木の実や種子、ミミズなどを捕食しています。
アカガシラカラスバトは外来種のアカギの増加
による種子の減少、ネズミの増加による餌の競合、
くわえて人間の持ち込んだネコの
野生化により被害を受け、絶滅寸前でした。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠA類とされ、
国内希少野生動植物種、
さらには天然記念物にも指定されています。
道の脇に黒い箱を見かけませんでしたか?
ノネコ(野生化した猫)の捕獲装置です。
捕獲した猫は病院で診察や人馴れをさせたのち
新たな家族に引き取られます。
対策の成果はでており、個体数は800羽程まで
回復していると推定されています。
個体数の増加が続けば、探さなくても
見られる時代が来るかもしれませんね。
増加傾向とは言え絶滅危惧種。
滅多に拝めません。
ハトらしい影をみつけたら「なんだ、ハトか~」
と思わず是非じっくり観察してください!
サワダ
