チェーンソウアート
先便からチェーンソウアートの先生がきて木の製材技術、アート技術の指導をしていただいています。
なぜチェーンソウアート?と思うかもしれませんがこれには訳があります。
まず、現在小笠原で問題になっていることと言えば外来植物の繁茂によって、在来植物が圧迫されていることです。そこで自然再生事業として外来種伐採、薬剤注入が行われています。
そこで新たに問題が。「その切った木どうしよう?」
そのまま切ったまま放置ではこれからの季節はイエシロアリたちの繁殖期で彼らの住処を作ってしまうだけです。
そこで考えられたのがチェーンソウアート。
自然再生事業で切り出した材を利用することができ、なによりそれが小笠原の新たな特産品になる。
このチェーンソウアートを沢の木を利用してやってみようということでスタートしました。
最初は暗いバンジャクロ林とアカギ林だった下の沢。
それが今や伐開によってこれだけ広くなりました。
土壌の流出も地形が平地だったのと、通路などに切り出した枝を寝かせることで解決。
まず、材の切り出し。
アート以外でも大きな木は利用方法があるので平材に加工。
日陰でゆっくり乾燥させて割れを防ぎます。
そしていざ、チェーンソウアート!
完成!
なかなか初めてにしてはいい出来。
しかも最後にこの写真を撮った後すぐにパタパタと羽の音が…。
まさかと思ったらアカガシラカラスバトの登場でした。
新しい広場ができて様子見だったのでしょうか?
なんにせよ幸先のいいこと。
先生は次便で内地にもどってしまうので、次来るのは秋ごろだとか。
それまでは今教わっていることを反復練習です。
小笠原の新しい自然再生事業。これからが楽しみです。
カっちゃん



