聟島から帰ってきました。 | 小笠原のエコツアー

聟島から帰ってきました。

ご心配おかけしました。ふるやんです。

先日、聟島から一ヶ月ぶりに父島に帰ってきました。

思えば東日本大震災が起きた先月11日は、僕が聟島に着いた日です。

その聟島にも津波がきました。僕達も急いで高台に避難しました。

幸い僕達には被害はありませんでした。ただ毎晩ラジオから流れる内地の被災状況には心を痛めました。

今回の大震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、甚大な被害に遭われました皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
被災地域にはこのブログは届かないかとは思いますが、少しでも明るい出来事を皆さんにお伝えします。


さて今回のアホウドリ再導入プロジェクトですが、嬉しいことが立て続けに起こりました。

まず2008年に巣立った10羽のヒナのうち、なんと6羽が聟島に帰ってきました。野生では3歳の時点で2~3割が帰ってくればいいというデータがあります。まさか6割も姿を見せてくれるとは...。

しかも育てたヒナどうしが求愛ダンスをしていました。

さらにもう一羽、「Y24」というカラーリングをつけた亜成鳥も飛来しました。

Y24は2009年に巣立ったヒナです。ということは僕が直接育てた去年の「Y40」が来年度中に帰ってくる可能性が見えてきました。

他にもシルバーリングのみ(伊豆鳥島生まれ)のものや、全く足輪がついていない(尖閣諸島生まれ)アホウドリも聟島に飛んできました。おそらく飼育個体に誘発されてきたものだと考えられます。


このようなアホウドリを見ていると不思議と元気がでます。

特にヒナ達の精一杯生きている姿を見ていると僕たちも頑張らなくてはいけないです。

次回は10日に出港予定です。それまでは明るいニュースをできるだけ発信していきます。

小笠原エコツーリズムリゾート