そろそろ義母が亡くなって一月を迎える。

世間で多く聞く嫁からみた仇敵ではなく、生前ずいぶん力になってもらった。

ただし、身近な人に激似でうわぁやりにくい!

と思う相手ではあった。


①宗教に対するスタンス(斜めに構えて内心冷やかすようなのめり込むもんか!と信じきっていないのに、そこの信者さんの前で思い切り良い顔して、宗教行事のイベント金は軽いノリで払う。大口のお布施はのらりくらりと上手く避けつつ、少額で見栄張れる出費はキップよく払う)ところ。


②凄く細かい所まで気がついて、許容範囲越えたあたりで近い家族に毒舌が炸裂するところ。


③胃腸が弱いのに、バターたっぷりメニュー等好んで、少食ですぐお腹下していたところ。


④自分がリーダーシップとっている目下に細かく突っ込み入れておしゃべり好きなところ。


⑤その実繊細で、人疲れするから定期的にお一人様時間要るタイプなところ。

これ全部私の実父像と重なる。


夫が学生時代に女子から手紙届いたらもれなく検閲されたゲローエピソードなど、多分同居のような近い距離だったら仇敵になっていたんだと思う。


面白いことに二人して娘を産んだ翌日の病院での台詞が一致した。


ニコニコ「まぁ美人さんね」


おねがい「べっぴんさんやなぁ」


誉めてもらえるのはありがたいが、近づきすぎると毒舌を浴びるやり取りでつい身構えていた身としては、お客様ポジションで接するのが平和なんかと思うのと、似てる二人だけに台詞が一致してるのがウケた。


実父は母にDVしていたのがなかなか許し難い部分ではあるけれど、学生時代母から経済制裁受けていた時に、一時期毎月人並みのおこづかいを父が私に与えていてくれた。これはポイント高かったと思う。


地獄の沙汰も金しだい


このことわざってこのエピソードのためにあるかもね。


夫いわく、まだお友達だった頃に私が送った手紙やプチギフトも検閲後に届いていて、(私を)家に連れていらっしゃいと早い段階で催促していたのだという。


義父が渋い顔するところ説得したり、エクセルで家族の生年月日表作って張り出し、初めて会った翌日に早速私を新しく入れて改訂版を張ったと聞いてジーンとしたけれど、ニコニコ「Y(義妹)と同い年でS(夫)と同じ誕生日忘れるわけ無いわ」と言われた時は正直捕まったと感じてしまった。


①のエピソードに関していえば疑問無しにのめり込むのはアブナイと思うし、一途な人に失礼じゃね真顔とは思うけれど、お布施で偉いお坊さんご機嫌にしなくても、人間以上の存在に応援される安心感で心穏やかに過ごせる日々。

多分二人ともそれが欲しかったんじゃないかなぁと思う私が居るのでした。