今年は娘が小学校卒業と中学入学と13参りが重なり、式典ラッシュだったのだけれど、私は母に意見をねじ伏せられ思い通りにならなかったので、娘にそういう思いはさせるまい、あの時気に入った衣装で式典参加出来て良かったと思えるよう頑張りつつ、チリチリもやもやした気持ちが出てくるのを宥めながら、準備を進めた。

私の13参り→数えで五年生でした。母が和裁学校で縫って学校卒業時に仲間とお揃いで着用し、母方の親戚にレンタルされた後で私も着用。矢絣をイン

小学校卒業式→これが母が昔にオーダーした古いワンピースで嫌だった。一番お洒落したい年頃で、イオンや百貨店で買って貰ってる同級生ばかりだったから写真すら残していない。

高校卒業式→13参りの袴転用とオレンジ色の着物。


娘小学校卒業式→地元の制服がモデルチェンジして憧れのセーラー服着れなくて落胆していたところ、楽天市場でセーラー服を発見した。たった一回に一万円越えは勿体無いと思いつつも、セーラー服着るチャンスと思い張り込む


娘13参り→年末に娘のばぁばである義母に会った時に、13参りお祝いするのを楽しみにしているわよ❤️と言われ、自分のうろ覚えの記憶頼りに確か私の産土神の神社さん、中にウェディングフォト撮ってる貸衣装あったはず。13参りプランのチラシ前に見た!と問い合わせ申し込んだ。

義母の容態悪化の見舞いと卒業式の後に大急ぎで衣装合わせと撮影日の手配に奔走し、何とか生きている間に晴れ姿を義妹のLINE通して見せることに成功。

結果、亡き父と私の産土神の神社で三代に渡ってお祝いできてそれはそれで良かったのかも。

地元の氏子さんがスタジオ勤務で娘と同じ3月生まれのスタッフが二人もいて、和やかな雰囲気で撮影出来て「成人式もお待ちしています」と言われる。


私は家がうるさいから着物に苦手意識出たけれど、娘は義母が着物大好きで、質の良い物を従姉妹共々ばぁばに着せて貰ってすっかり着物ファンになり、義母の布教活動は大成功だったと思う。


身体に馴染めば、日本人の身体にこれほど合った衣装はないのだけれど、小物を揃えたり手入れしたらいくらでもお金が飛んでゆく、オタク沼が手招きするような怖さを感じてしまう。


父が呉服屋の仕事が苦痛だった理由の一つに、上手にタヌキのように接客と駆け引きをもとめられていたらしくて、そういうイメージも私が敬遠したくなる理由に繋がってると思う。


呉服だけでなくて、伝統工芸全般に言えることだけど、昔から伝わってる質の良い工芸品。昔は貴族や武士や豪商がパトロンになって、資金は惜しまないから、良いもの作ってと応援してきた歴史があるから、残したいなら国が予算で応援しても良いくらいだと思う。


正直日常的に着物に親しむって、着物着用のお稽古してる人か、ラウンジ勤めの役職ついてる人くらいしか思い浮かばないなショボーン


京都の街は観光客に貸衣装着用して貰って、着物ファン増やそうと工夫はしているみたいだけれど、魅力的な衣装だけにもっと気軽に取っつきやすく親しめたら良いのにな。そう思うのでした。