前にチラッと書きましたが、我が家には下半身付随のニャンコがいます。
かなり小さい子猫の時に交通事故に遭い、以前私が働いていた動物病院に運ばれました。
生死をさまよい…安楽死をするかしないかの所で…院長先生に『シャーーーーーーッ!!』と小さい身体いっぱいに威嚇をし…
『こいつはまだ生きる!』と院長先生が確信して安楽死を免れました。
でも腰から下は感覚麻痺。4本足では歩行できず、前足で下半身を引きずりながら歩いてます。
高い所には上がれず、自分で排尿排便できません。
長かった尻尾は感覚がないもんで、格好のオモチャに…自分でズタズタに食いちぎってしまい、手術の末、短い尻尾になってしまいました。
でも…彼、とっても強いんです。同じく病院で飼われていた猫3匹、犬2匹と共に我が家に来たんですが、1番強い。
喧嘩っぱやく、すぐ猫パンチ…
そして卑怯にも後ろから飛びかかる事もしばしば…
そして前足のみなのに、むちゃくちゃ早い(笑)
みんな逃げても追いつかれ、彼に噛みつかれる事しばしば…
よく私に怒られています
そんな彼がまだ病院にいた頃、入院している猫ちゃんに会いにとある飼い主さんがやってきて、隣のケージにいる彼に気付き…
彼の生い立ちを話すと
『なんて可哀想な…』と…
それを聞いて物凄くビックリして、物凄く違和感を感じました。
『いやいや、ちっとも可哀想じゃないんです、この子!1番強いし、1番早いし、自分が下半身不随だという事をちっとも悲しんでないんです!超ハッピーライフなんです!』
と言おうかと思いましたが、やめました。その飼い主さんは本当に優しい気持ちで言ってくれた訳だし、彼の日々の生活を知らなければ可哀想に映っても仕方ないのかな…と。
私が唯一可哀想?というかどうにかしてやりたいと思うのは、顔の周りを掻けない事…痒くてもなんでも、後ろ足でかかかかかっ!とかく事ができない…(時々掻いてやります)
それ以外は本当に同情の余地がないくらい…大きな顔して幸せたっぷりに生きている訳です。
乳がんになって、基本的には言わないでいる事がほとんどですが…
状況的に言わざるを得なくて乳がんをカミングアウトした時に…
『可哀想に…』
と言われるとなんとも居心地の悪い気持ちになります。
『え…私可哀想なのか?』と。
確かに胸は失った。
乳がんになって、そのせいで入院して手術して。
未だに痛みやら違和感で落ち込む事もあるけれど…
なんとなく、『可哀想』という言葉が居心地悪いです。
あ、あの時、あの患者さんが彼に対して言った『可哀想』に感じた違和感と同じなのかな?
なんて思って長々書いてしまいました。
不便である事は必ずしも不幸ではない。
幸せか不幸かどうかは最終的には自分が決める事なのかも…?
我が家のニャンコ!4匹いたニャンコは2匹星になってしまったので、今はこの2匹だけ
言わなくても分かりますが、オムツ&トレーニングパンツ履いてるのが彼です(笑)
ホットカーペットで仲良く炙り中…