今日息子が『いたいのかいじゅう』を召喚してくれました。
これ↓
息子が愛してやまないノンタンに出てくる怪獣なんですが。
ノンタンの妹のタータンが転んでしまい、その痛みを山に投げては怒られ、海に投げては怒られ、最終的にいたいのかいじゅうに食べてもらうってお話です。
左胸の部分切除の術後、初めて一緒にお風呂に入ったのですが…
テープの下は血が滲んでまして、それを見てかなりビックリした様子。
『あ!』
と言ったまま凝り固まり…
おずおずと『痛いの?痛い?大丈夫?』と何度も聞いてきました。
『大丈夫だよ〜おっぱいのばいきんまんと戦ってきてちょっとおっぱい欠けちゃっただけ
』

と言ってもまだ泣きそうな顔…
突然天井を見上げると
『いたいのかいじゅうは?どこにいるの?お〜い』
と

そして
『カカの痛いの痛いの、いたいのかいじゅうまで飛んでけ〜!』
してくれました



なんと優しい…

それだけで痛みもつっぱりも吹き飛びました!
そして。
今まで真っしぐらに全摘へと突き進んできましたが、初めて揺らぎました。
息子がどれだけショックを受けるだろうと…
今まで事あるごとに先生が
『ご家族と話し合って…』
と言っていて。私としては私の胸の行方を何故家族にそこまで相談せにゃいかんのじゃ、くらいに思ってました。もちろん、旦那さんにどうしたいか?くらいは聞いていましたが…
手術するのも私。手術して痛いのも私。術後なくなってしまった胸と向き合うのも私。
最終的に決めるのは私だし、それに対してどうこう言われる覚えはない!
くらいに思って突き進んできましたが…
身体の痛みはなくても、心の痛みは患者本人以上なのかもしれません。
息子の反応を見てそう思いました。
もちろん、私の人生。
私のこうしたい!って気持ちを最終的には大事にしますが。
もう少し周りを見回さないと…凄く傷付けてるのかも?しれないなぁと感じた夜でした。