皆さんの『入院に持って行って良かった物』の中にクッションが入っている事がよ〜く理解できました!クッションあると傷が楽!両胸手術する事になったら絶対に2つ持って行こうと思います!
そしてセンチネルを取ってないからか、ちょっとだけ腕が上がるようになりました!肩より上は無理ですが

手術の内容を忘れないうちに…
乳腺外科で術着に着替えてから手術室に移動。帽子を手渡されてかぶる。手術室がズラ〜と並んでる中を進んでいく。手術室の外には手術が終わった先生達が何やら意見交換をしている…
その一室に通されるとよくドラマとかで見る手術室。モニターがあって、ライトがあって…
そこでしつこい程名前と生年月日、患者番号などを確認。取り違えがないようにでしょうね。
確認後、ベッドに横になり、抗生剤の点滴を開始。足を固定される。
血圧計、心拍計つけられ、部屋に私の心拍音が響く。チキンである事がバレバレな程ピコンピコンいってる…恥ずかしい(笑)

色づけしま〜す、と言われ、長〜い針で青いインクを注入される。まぁまぁ痛いけど…これがアイソトープってやつだとしたら、思ってたより痛くない。全然我慢できます。
この辺りで手術室に誰かが入ってきた。手術着を着てる若い男の人…
先生に『症例見学させていただいてもよろしいでしょうか?』とか言ってるんで、研修医さんでしょうか。
そうねそうね、技術後継の為、若手育成の為になるならどうぞ覗いてって下さい…
でも…
私の乳を切って貼ってを見るんだから、私にも一言あってもいいんじゃねーか?!
全身麻酔で意識がない訳じゃないんだから


と内心ブチ切れつつ…だって私なんていないものとして行動してる感じが伝わってくるんですもん。
そんなこんなありつつ手術開始です。
この先は昨日チョロっと書いたように、皮膚を切開した後、癌疑いの部分を焼き切っていくのですが…肉を焼き切る臭いやら煙やら見えてちょっとグロッキー…
目の前は布を垂らされているので、先生達の頭しか見えませんが、時折研修医?若い先生にやらせているのが分かりました。だってたどたどしいんですもん、動きが(笑)
ちゃんと先生が再度同じ部分をやり直していたので安心ですが…
手術は終始和やかな雰囲気。手術に入ってくれた麻酔科の看護婦さん達も和やかにおしゃべり。
おしゃべりは全然いいんですが、1人新人さんだったのか?先生が
『モスキート』(鉗子の1つ)
と言っても反応なし。
再度ちょっと大きめな声で
『モスキート』
と言っても反応なし。
『モスキート下さい』
と言っても反応なし。
もう私が
『モスキィーーーートォーーー!!』
と叫びそうになりました(笑)
覆布を3枚かけられていたのと、ライトの熱と、先生達の熱気と…暑くて死にそうでした

あとは痛み、恐怖で本当、何度眠らせてくれ〜!と思ったか分かりませんが1時間ほどで終了…
起き上がった私を見て看護師さんが『わぁ!』と声を上げるほど汗だくでした…暑かったからか…恐怖でか…
その日からシャワーオッケー、湯船は2日後から、お酒、運動は控える、薬は痛かったら飲み慣れてる鎮痛剤を飲むように言われて終了…
看護師さん2人に手術室から外来まで送ってもらったんですが…
この日、乳腺外科の手術室が満室で、いつもとは違う階でやったみたいなんです。だから麻酔科の看護師さんもいつもの人達とは違ったみたいで…
手術室のドアが閉まった瞬間、
『Y先生(私の担当医)って、優しいですね!なんというか、凄く紳士…』
と(笑)
『そうですね〜あの先生に当たってラッキーでした!他の先生はあんな感じじゃないんですか?』
と聞くと
『うふふ……○※∞☆⁂⌘%…ですよね〜』
とごまかされました(笑)
先生がいかに紳士かというガールズトークで盛り上がり、外来でお別れしました!
先生、モテるんだろうなぁ(笑)
研修医さん、先生の技術だけじゃなく、忙しくても患者さんを生身の人間として扱ってくれるその人間力も学んで下さい…
私も学んだ事が…
実は私、結婚前は動物病院でずっと働いてまして…今回、こんな感じで手術を受ける事で…切られる側の痛み、恐怖などをまざまざと感じ…
人間は何故手術をするのか理解してるけど、動物はそんな事何も分からないまま眠らされて切られて、目が覚めたら激痛で…どれだけ怖かっただろう…と。
麻酔をかけられる前の彼らの不安そうな目…
寄り添ってるつもりだったけど、寄り添えてなかったな…私も人間力足りてないな…と思いました!
もう動物業界に戻る予定はないけれど…でもこの気持ちは忘れたくないな。