【前回までにあらすじ】
相方から「お笑いやろう」と誘われるも、
正直興味がない飢男。
「相方には既に相手がいるはずでは?」の問いに
相手に対するクレームを連呼する相方。
正直ドン引き状態の飢男。
生徒会メンバーからの「やってみればいいじゃん」の声に
しぶしぶOKをしたのだが、相方の目標がデカすぎる…
「M-1 グランプリ!」
第3話 壁はデカいほど燃える。
M-1グランプリを目標として、
本気でお笑いを目指す。
目立った生徒では無く
どちらかというと日陰キャラだった僕には
あまりに唐突なもの。
お笑いを見るのは好きだったけど、
そこま情熱を掛ける対象ではなかった。
そもそも、全力で何かに取り組んだことはなかった。
中学・高校ともに帰宅部。受験も失敗。
子どもの頃からの惰性で、いくつか習い事してたけど
どれも全力投球したことはなかった。
友達が多いわけでもない。
話が上手いわけでもない。
そんな僕がお笑い?
なんで僕なんだろうか?
色々なことを考えながら、
相方との初打ち合わせに挑んだ。
相方「まずは情報を整理しよう」
・M-1 の一回戦は一ヶ月半後
・1~3回戦(準決勝)を勝ち抜いたら、TVに写れる。
・3回戦に出場できれば、来年は1回戦免除
・一人1000円払えば、1回戦はとりあえず出れる。
相方「他にも二回戦以降の開催地とか、結成10年以内とか、細かいことはあるけど、大体こんなもん。」
飢男「一ヶ月半…って、ネタはできるの?」
相方「文化祭のをちょっといじれば何とかなるっしょ。」
飢男「やだ。アレつまんない。ほかのヤツの使い回しなんて、俺お古じゃん…」
…彼女か(^^;)
相方「そうか…だったら、一から作るか。。。」
このとき口にはしてなかったけど、
壁はネタの件だけではなかった。
高校当時の僕は愛だけでなく、
金飢男でもあったのです。。。
予約の締切まで、
1000円を一週間…
親には頼めない。。。
殺されちゃう。。。
昼飯代も300円がキツいって
250円にされてたレベル…
1000円なんて…
しかも、定期範囲外の駅じゃん!
交通費往復640円もかかるじゃん!
時給750円のバイトをしてた大富豪の相方。
極貧の家に生まれた僕。
でも、絶対に借りたりはしたくなかった。
出場するための条件
・プロに見せられるネタ作りする。
・一週間で1000円を作り出す。
・さらに一ヶ月で640円を作り出す。
出来ればやっときたいこと
・いっぱいネタ練習。
・でっかい声出す練習。
・親にバレないようにする。
そして、
精一杯やる!
生まれて初めて、真剣に壁に挑む。
きっと、クラスの誰もやったことない壁。
今考えると大した話ではないかもしれない。
けど、なんだか自分がマンガの主人公になった気がした。
続きはWebで…(笑)
最後までお読みいただいて、
ありがとうございました♪
