長野・うだつのある町並み「海野宿」 | 気ままに☆旅の雑記帳

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5月3日、東御市にある「海野宿」へ行きました。

中山道と北陸道を結ぶ重要な街道だった北国街道に開設された宿駅です。

 

 

 

かなりの賑わいを呈していた海野宿は、今も宿場町の面影を残しています。

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、「日本の道百選」にも選定されています。

 

 

 

江戸時代の旅籠屋造りの建物と、明治以降の堅牢な蚕室造りの建物とがよく調和して、

伝統的な町並みを形成しています。

 

 

 

江戸時代の「本うだつ」。

両側の妻壁を屋根より高くして小屋根をつけたもので、防火壁の役割を果たしています。

 

 

 

明治時代の「袖うだつ」。

二階の軒下に張り出して豪華な意匠をこらしたもので、装飾も兼ねています。

 

こんな立派なうだつは、お金持ちの家でなければつくれません。

ここから、「うだつが上がる、上がらない」という言葉が生まれたそうです。

 

 

 

2階の出格子には、長短2本ずつ交互に組み込まれた海野宿特有の模様が見られます。

これらは江戸時代のもので、「海野格子」と呼ばれています。

 

 

 

旅籠屋の特徴は、2階の方が1階より張り出して作られていることです。

「出梁造り」と言って、この突き出した梁に美しい模様が刻まれた建物もあります。

 

 

 

大屋根の上にある「小屋根(気抜き)」は、明治時代の蚕室造りの名残です。

 

明治時代に入ると、製糸業の発展に伴い、海野宿は宿場の街から養蚕の村へと変わり、

総二階建ての蚕室造りの家屋が屋敷裏に建てられるようになったそうです。

 

 

 

道の中央を流れる用水とその両側に立ち並ぶ格子戸の美しい家並み。

GW中でしたが、比較的空いていて、とても落ち着いた雰囲気のところでした。