12月9日、にかほ市象潟町にある「蚶満寺」へ行きました。
853(仁寿3)年、慈覚大師円仁による開山と伝えられる古刹です。
松尾芭蕉が「おくのほそ道」で訪れた最北の地として知られるお寺です。
山門前、参道と旧参道に挟まれた庭園に「松尾芭蕉像」があります。
この地で芭蕉が詠んだ「象潟や 雨に西施が ねぶの花」に登場する「西施」像。
「西施」とは「中国四大美女」のひとりです。
西施像の近くに「方角石」があります。
周辺一帯が、200年ほど前まで小島が点在する入り江だったことの名残かと思います。
江戸時代中期の建造とされる「山門」。
仁王像は、山門の正面からは見えず、内側で向かい合って安置されています。
山門から眺めた旧参道。
山門の先にある拝観受付所は、猫が番をしています。
史跡庭園の拝観、御朱印などは、庫裏玄関で対応していただけます。
お寺の方が猫を飼われているそうで、猫寺としても注目を集めているとのこと。
こちらの猫は、忠実に‟職務”を果たしていました。
1257(正嘉元)年8月、鎌倉幕府5代執権北条時頼が象潟を訪れています。
その際、20町歩の寺領を寄進し再興したと伝えられています。
そのため、北条家の家紋「三つ鱗」を寺紋とし、屋根瓦などにも刻まれています。
その2では「史跡庭園」を拝観します。