ぴったり四半世紀ぶりの邂逅なのです。


ロマネ・コンティ。


表題にしたくなりますね。

誰でも知るワインの代名詞的な。

 

 

 

メルセデスやジャガーなど。

熱く車を語っている横で

大人しく聞いているロールスロイスのオーナーには貫禄があります。

それがロマネ・コンティです。

 

 

ロマネ・コンティには

他者を黙らせる力があることは否めません。

 

 


 

Domaine de la Romanee-Conti 2009


都内某所。

いきなりのオーダー。


えっ、ええっ⁉︎

心の準備がっ‼︎




2009年。極めて良い年。

 

ソムリエさんも初めて抜栓するという

お店唯一本のワインです。

 


もうドキドキです。

 

 

 

テイスティングをさせていただきました。




 

 

抜栓の瞬間から

もう鼻腔をくすぐる素晴らしい香りは

ボトル口から溢れでて、香りが見えるようです。

 

 


これが、ロマネちゃんなのね。

遥か昔にいただいたのは、一本のロマネをよってたかって多人数でいただき、たぶん30ccにも満たなかったと思いますし、当時わたしはボルドーワイン一辺倒傾向で、ブルゴーニュに傾倒していなかった。笑

美味しかった記憶は薄らありますが、細部全く覚えていない。

そのようなわけで、この子をほぼ独り占めできる喜び。



 

 

 

なんてステキなワインでしょうね。

言葉を失っていましたが

 

 

最初にでた言葉は

 

「わたし生まれてきてよかった」


 

でした。笑


 

あなたに逢えて本当によかった

嬉しくて嬉しくて言葉にできない

 


小田和正さん、オフコースばりの詞がぐるぐる

 

 



 

 

壮麗な薔薇と

優しく若々しいライラックの香り。

チェリーとベリーのタルトと

厚みある完熟果実の旨味。

まだピークは先かもしれないと思わせながら

今で良いのだ、

とすべて見据えて包括するような優しさも。


 

強烈に凝縮した旨味が、ひとくちごとに

変容するのを追いかけるのが楽しい。

 

 

 

 

ずいぶん時間をかけていただきました。


 

あまりに衝撃で

会話が聞こえなくなってしまうんですね。笑

中断、再開を繰り返す歓談と

それを理解しあえる場は心地好いです。

 

 

言葉でませんね、感動のワインは。

クロパラの時も泣いちゃうしねぇ。


すごいですね。



これだけ多くのワインをいただいてきていても

こんな感動を与えてくれるのね。

 

 

 

支配的ともいえるDRCマジックです。

 



 

 

 

もう一本、すごい子がお写真にあります。

はい。

 


コント・ラフォンのモンラッシェ様ですね。

 

 

 

コント・ラフォンは

ムルソー クロドラバール1993

昨年始めにいただいて以来。

(追記。いえ、今年数ヶ月前、マグナムでムルソーをいただいておりました)

 


モンラッシェは

これまたものすごい

ラフォン節の味わいでした。



もう、すごいすごい、

しかない語彙力がもどかしい…。

 

 

 


 

 

わたしはよく

良い白は、お花畑に蝶々が飛び交う絵の中に

入ってしまうのですが、まさにそれ。

 

アカシアの蜂蜜がけバニラ、バター、シトラス、

マンゴー。

次々現れて壮麗で

信じられないほど洗練されています。

 

洗練、品性、ラフォンにぴったり。




 

 

Montrachet 2014

Dom. Comtes Lafon

 

 

 

素晴らしいドメーヌですが

わたし当主さんとSNSで繋がらせていただいてまして

「ありがとう。写真が美しい」

とお褒めの言葉をいただき

嬉しくて舞い上がっていたのが

余計にフワフワになりました。

 

 

 

 

ロマネコンティとモンラッシェの衝撃で

携帯忘れちゃって、自宅まで気づかずw、笑

でも、そんなことどうでもいいくらい

素晴らしいワインたちでした。


 

 


そういえば、10月からワイン活動激しい。

こちらへはご紹介できず、すみません。

 

 


今回はロマネ・コンティが主役です。

 




 

 

 

 

良いワインは、余韻が長いです。

 

数日経ち、

違うワインもいただいているけれど

あの味わいは

はっきりとくっきりと記憶しています。

 

 

たぶん今のわたしは

ロマネ・コンティの余韻を纏っています。

パルファムに頼らずとも、

良い香りを発散していそう。笑

 

 

 

 

 

この感覚は

何かに似ているなと思い、気づきました。

 

 

昔イベントのお仕事をしていた頃の

 

例えば

世界のマスターピースである偉大な絵画に

搬入から作品チェック、展示から開館、運営。

毎日、その絵の近くにいることができた時。

 

世界一のオーケストラの日本ツアーに同行し

幾週間も、練習から本番まで、その生の音のシャワーを浴び続けることができた時。

 

 

その何とも形容しがたい、

アートのエネルギーを無防備に感じ続けていると

 

そこからの

オーラみたいなものを纏ってしまうのです。

 



 

 

 

わたし自身は力量が足りないので

効果が持続するわけではありませんが 

 

 

その頃は、大変丁寧な扱いを受けたものです。

そして自身がかかわった皆様に

喜んでいただいているような

幸せな気持ちでいられました。

 

若かったから?

 

違うよ。そんなこというかたは

はっきり言ってくだらない。

 


 

 

 

 

 

人は皆、自分の中に神を内在している。

 

たぶんアートが発散するものに

そこが触発されて

引き出されてくるものなのだ、

 

と考えます。言語化できません。

 

 

 

 

わたしは今

ロマネ・コンティに触発されて

 

しばらく芳しいオーラを放っている

 

 

はずですwたぶん。

 

 

一週間くらいは。ww

 

どうぞ、クンクンしてみてね。

 

 

 

 

ロマネ・コンティは

本質を見せてくれるワインです。

 

わたしは本質を愛でて生きたい。

 

 

 

 

見かけだけの美しさ、ブランド品のあれこれ、

豪勢なレストランや車や靴やバッグや

 

そのような物に

翻弄されないで生きていきたいです。

もちろん自分を応援する手段として活用はしたいですw

 

 

 

わたしは死を恐れません。

 

それこそ当たり前に人間は

100%全員死にますからね。

死なないために

生きているのではないでしょう?

ねぇ…。

もちろん心身を最大限に労わりメンテナンスはします

 

自分の中の真実。

魂のリクエスト。

 

ここを見極め

そこに基づいた行動をしていけたら幸せです。

 

 

ですので毎日、修行です。


「悟りとは 平気で死ぬことでなく、平気で生きることである」


正岡子規も言っています。

ほんと、そう思う。



 

この劇場を楽しく全うできますように。

 

 

 

 

 

ドメーヌ ド ラ ロマネ・コンティ



 

これほどに美味しいものを

神様、ありがとう。