ワイン会の記録です。
Riserva Moretti Teatro Alla Scala Edition
Bellavista 2004
珍しくフランチャコルタで乾杯しました。
こちらは、ミラノスカラ座に捧げるスペシャルエディション、上級フランチャコルタですね。
シャンパーニュとはまた違う深み、旨味で、ピノ・ネロのためかストラクチャーがしっかりしています。ローストナッツやハーブを感じ、とてもきめ細やかな泡が気持ち良いの。
合わせるものは『ホワイト&グリーンアスパラの前菜 サラダ仕立て』。ホワイトはロワール産、グリーンは青森、でしたっけ←忘w 硬さも全く同じように仕上げていて、どうしても比べてしまいますが、グリーンの甘味 深みは突出して素晴らしい。石鯛は皮をつけたまま、身との間の最も濃厚な旨味を味わう。爽やかなアスパラともソースともベストマッチです。勿論数本の泡や白とも。
ウェルカムはおなじみフランソワーズ・ジャニアールさんブルゴーニュブランでした。
Bourgogne Blanc 2019
Domaine Francoise Jeanniard
Sancerre Le Mont Damne Chavignol 2013
Didier Dagueneau
ここで、いつも大好きダグノーさんなのですが
こちらについては後程。
Chassagne Montrashet 1er Cru
La Boudriotte 2012
Domaine Gagnard Delagrange
ブードリオットはグラン・クリュに隣接しています。そういうの好きです。テロワールと技の妙 笑。だからより肉厚に感じるのでしょうか。オイルみたいな滑らかさとミネラル感と黄色果実系ドライフルーツ。
ガニャールさんの樽感は、いつもとても上品で、ご満悦な写真もつけてみる。珍しく優しそうな顔しています。いや優しいけど。
お料理は『ムール貝と鬼カサゴのスープ ぺルノー酒風味』。美味しいぃ。ボキューズでは、ここに生クリームが入るそうです。今回はクリーム無しでいいですね。濃厚ガニャールと合わせるんだものね。
フォーク使っちゃってシェフから叱られました。てへ。笑
Indigene 2005
Phillippe Pacalet
コルシャル好きなわたしが楽しみにしていた一本が、パカレ、アンディジェーヌです。初めていただきます。
2005年だけ、まさかのアペラシオン取得ならず、ほとんどが日本に輸入されているというレアなVdT 笑。幻のコルトン・シャルルマーニュですね。
アンディジェーヌが一部コルシャルから外れていたとか、SO2を入れてないからとか、糖度やアルコール度数が規定を満たさなかったから(あるいは満たしすぎた)とか、まあ色々言われていますが、エビデンス取れていない。そしてほぼ日本へ来ているというのもね。わたしは喜んでますけど。笑
コルシャルとはやっぱり何か違う気がするけれど
まだまだ若々しく、じゅうぶんに深いです。情報量多くて整っていない感じ。ミネラリティの出方はコルシャルだな。
熟成で更に変化がありそうで興味深いです。また 是非お会いしたい。どこかにいらっしゃるならば。
Bourgogne Rouge 2018, 2011
Claude Dugat
ダグノー、ガニャール、パカレときて、ここでインターミッション的にデュガさんというのはどうかと思うのですよ。
以前2009、2010のブルゴーニュルージュをご紹介したことがありました。
2010のほうが、熟成が進んでいたのですよね。不思議ですね。ご参考にその時のお写真を見つけましたので下につけます。
今回は、2011、2018です。2018も溶け込んでいます。流石。
素晴らしいのは当然の如くのデュガなのですが、次にくる4連続グランクリュにワクワクしてしまい、ひと休み感が否めないのはどういうこと。ありがたいことです。ありがとう!
クロード・デュガについては、色々なところで書いておりますので、よろしければお探しくださいね。
Chapelle Chambertin 2013
Domaine Trapet Pere et Fils
華やかな香りが質量を持っています。香りだけで一時間は楽しめると思います。もっとかも 笑。
何もかも優雅。繊細さと肉厚さを兼ね備えることってなかなか技だと思うのですが、トラペさんはバランスが本当に良い。
お料理はデュガさんあたりから『鴨とフォワグラのメスクラニュ モリーユ茸のソース』
素朴とも言えるアピアランスとこのお味のクラッシック且つ迫ってくるような品性。
わたしをいじめてばかりいるシェフを心より尊敬してやまないのは、この力量とマリアージュの知識、何より食への愛があるからです。
Charmes Chambertin 2010
Leflaive A&S
シャルムシャンベルタン祭り。
ルフレーブといえば、白が圧倒的ですが、こちらは2009年から始めたというネゴシアンのピノ。
とはいえブドウ栽培から手掛け、栽培方法もビオディナミ。また、ドメーヌにはない赤ワインも生産されている。
と、いうことで、初の赤ルフレーブでした。
色々言われているようですが、あまりにも白が素晴らしいので仕方ないです。果実味が柔らかく溶けこみ、スパイスも感じられてとても良かった。
そしてこれ、素敵なマリアージュでした。
Charmes Chambertin 2013
Domaine Serafin P&F
セラファンは、ブラックチェリー、プラム。
果実味がしっかりしていてタンニンも滑らかで、洗練されたバランスは流石ですね。優しい気持ちにさせてくれちゃいます。
Charmes Chambertin 2011
Domaine Armand Rousseau
『骨付き仔羊のロースト
キュソンドゥースを目指して』
華やか ゴージャス且つフレッシュ
Chateau Smith Haut Lafitte 1982
A.C. Pessac Leognan
スミス・オー・ラフィットとの再会は何年振りか忘れました。
カティアール家が買い取る以前の危険な80年代ですが、82というヴィンテージですので別格です。落ち着いたガーネットで煙草やクレームドカシスの香り。82の凝縮感です。
ボルドーは、わたしは自宅で寛ぐように落ち着きます。小さな頃から飲み慣れてきたので。?
Riesling Schlossberg Grand Cru 2014
Domaine Trapet Alsace
そして引き続きのトラペさんは奥様ご実家 アルザスのリースリング。
特級区画「シュロスベルグ」は花崗岩と砂質、クォーツ土壌だそうです。人力か馬で耕作。
柑橘系アロマ、白い花、パイナップルやスパイスの香り。果実味たっぷりで甘味と酸のバランスが良いです。
そこへ現れたラストのお皿は“デセール又はそれに代わる悪戯”と聞いていまして、悪戯だといいな、と思っていたら悪戯でした。
『ホルモンカレー焼きそば』
銀座呑兵衛ホルモンカレーは愛好リピーター。
それにやや太麺の焼きそばに被せた濃茶色ペアのドッキング。インパクトのかたまりがきた。
先程まで、メスクラニュだのキュソンドゥースだの、オホホ、シルブプレェだの言ってたのが全てぶっ飛ぶ。破壊力抜群。
また、危ない道に踏み入ってしまったのね。
SANCERRE Le Mont Damné Chavignol 2013
Didier Dagueneau
場所を変えて
SANCERRE Auksinis 2012
Sebastien Riffault
相対性の中にいる限り
悩みや不安という幻想から
抜けることはできない。
絶対的であること。
不動の心で思考を止め
自己の正しさを手放し
まっさらな境地でいただく。
ワインの声を傾聴する。
絶対的なサンセールたちを
同日にいただいて不動心を思うのでした。
👇欲しい方、差し上げます。1996No.33から2011No.118
他ヴィノテーク、料理、ワイン専門誌。バックナンバー多数
おわり!