ジョン・レノン 失われた週末
John LennonとYoko Ono
が別居していた時期・・・
かつての映画のタイトルを文字って 「失われた週末(The Lost Weekend)」
そのように言われていますが・・・
その18か月間、Johnと一緒にいたのが、May Pang
Johnに代表曲の1つ#9 Dream
で、"John"と囁いている女性
自分は、先ずはそのイメージです。
そして今回、日本公開された映画のタイトルは・・・
「ジョン・レノン 失われた週末」
「ジョン・レノン~」となっていますが、あくまでMay Pangのドキュメンタリー映画
彼女の著書(悪い言い方をすれば暴露本)「失われた週末」に基づいています。
自分としてもこれはすぐに見なければ・・・と・・・
公開と同時に新宿のシネマカリテへ
こちらでは、音楽関係の映画をよく見ています。
さて映画の方、監督は、Eve Brandstein、Richard Kaufman、Stuart Samuelsの3人
その通り、May Pangの生い立ちから語られるのですが・・・
親子での中国からの移民、お母さんが自分で商売を始めるしっかりした人だったよう
Mayは、大学へは行かず、ニュー・ヨークのApple レコードに就職
そこから、JohnとYoko
の私設秘書に
2人の前衛作品にも携わることになります。・・・
Johnの女性癖の悪さに堪り兼ねたYoko
は、May
をJohn
に付けて・・・
ロスアンゼルスへ行かせます。
そうまさに、Mayは、"Instant Karma"、1973年9月のことです。・・・
尚、ここで、Eddie MoneyのTwo Tickets To Paradise
がかかりますが・・・
確かに内容はそうでも・・・1978年のヒット曲だけに時代錯誤と思いました。(苦笑)
ここからが、その「失われた週末」のスタートですが・・・
当時、Johnは、毎晩、音楽仲間たちとつるんで酒浸り・・・
そのようにも言われていましたが・・・大きな出来事がいくつか・・・
先ずJulian Lennon、本作品
には本人が登場
ニュー・ヨークでは、Yokoに電話を遮るように、May
は指示されていましたが
この時期になって、Johnの下を訪ねて来れるように・・・
また、母親のCynthiaさんもMay
とは親しかったとのことでした。・・・
当時、10歳そこそこのJulianは、May
には可愛がってもらっていたのでした。
そして、Paul、この時期、訪ねてきて、なんとJohn
とのジャム・セッション
Mayが撮った(恐らく最後の)John
とPaul
のツー・ショット写真
は・・・
有名ですが、Paulがドラム
を叩いたり、詳細は聞かされていませんでした。
・・・で、Johnは、飲み仲間の1人、Harry Nilsson
のアルバム
をはじめとして
音楽活動には、積極的になり、そんなJohnの横にいつもMay
は居て・・・
彼女も本当に楽しかったようです。
そして、アルバムWalls And Bridgesをレコーディング
収録曲であるSurprise, Surprise (Sweet Bird Of Paradox)は、May
に書いた曲
またJulianが初めてレコーディングに参加
さらには、Elton Johnが参加したWhatever Gets You Thru The Night
こちらがシングルになり、全米No.1になったら、Elton
のステージに上がる
そう約束、曲の方は見事、Johnのソロ名義で初のNo.1
1974年11月、当時、破竹の勢いいだったEltonのMadison Square Garden公演
Johnはゲスト出演して、3曲共演したのでした。・・・
客席には勿論、Mayはいましたが・・・もう1人、Yoko Ono
ここで、JohnとYoko
は、再会なのですが・・・
その後、Yokoは、May
に「お役御免」といった扱いだったようでした。・・・
・・・
最初は敬う人であったJohnのことを本気で愛するようになった23歳の女の子が
突然、大人都合で、その恋愛感情をストップさせられた・・・
これは想像を絶する辛い思いがあったことでしょう。
尚、Mayは、1980年5月に電話で・・・John
と話したのはそれが最後でした。
・・・
映画の最後の方で、May PangとJulian Lennon
が一緒に・・・
仲良く帰って行くのですが・・・
色々思うことが多い中、このシーンに誰もが救われたのでは、と思っています。
この作品、Yokoさん
のことを悪く描かれているようにも伺えますが・・・
Yokoさんは、安田財閥の一派で文字通り、お嬢様
「Mayは使用人」といった感覚は拭えず、悪気もなかったのかもしれません。
ただ今まで聞かされていたことと少し違うな…と思ったこともいくつか・・・
先ず、1988年に公開された映画Imagineなどでは、John
は喜んでロスアンゼルスに出かけた
さらにYokoさんのもとには「僕らの別居は失敗に終わった」と言って、自分から帰ってきた・・・とのことでした。
さらに「失われた週末」の1974年8月、Yokoさん来日しているのですよね。
One Step Festivalに出演と地方公演
、単独日本公演
はこの時だけです。
いわば彼女も全くJohnと離れた行動をとっていたわけです。
May Pangさん、その後、David Bowie
でお馴染みToni Visconti
と結婚
子宝にも恵まれましたが・・・その後、離婚されました。
Julian Lennonとの関係も勿論ですが・・・
この映画でのMay Pangさん
の笑顔、73歳になられましたが・・・
これからの人生、幸せに、そして有意義であるように・・・そう思うばかりです。
・・・
それにしても、John Lennon
亡くなって、さらに彼の人生の以上の年月が過ぎても話題は尽きない・・・
改めて、永遠の存在であることを実感するばかりです。