外道＠原宿クロコダイル（2024年新春特別公演）

昨年、50周年を迎えた日本の最強トリオ・バンド

外道

毎年1月3日に、「外道詣」と題された新春ライヴを開催されていますが今年も

1月3日（水） 原宿クロコダイル

実は、自分自身、毎年、1月3日には、明治神宮⛩を参って・・・

その夜は、その年の初ライヴに行っているのですが・・・

2023年は、このライヴがあることを知っていて行きたいと思ったのですが・・・

行くことはできませんでした。（昨年は他のライヴにも行ってません。・・・）

・・・ということで、「今度こそ行きたい・・・」と思っていたら・・・

あっという間に1年・・・年明けに待望の参戦です。

『外道 50th Anniversary BOX』発売記念ライヴの一環でもあるようです。

ただ・・・

実は、この日、一緒に行こうと声をかけていたベーシストの友人・・・

「この日は、石川の実家に帰っている・・・」とのことだったのですが・・・

1月1日、午後4時10分・・・

大変な状況になってしまい・・・このような時に自分だけ行っていいのか・・・

そのような心の葛藤もあったのでした。

開場時間の18時過ぎに入店、でもさすがにこの日は超満員

座席は決まっていて、案内された席はよく見えますが・・・

詰めて座ることになって窮屈

但し両隣の人、ともにミュージシャンとのことで、開演まで色々話をしていました。

開演予定時刻19時を数分回ったところで、ライトダウン

オープニングBGMが流れる中・・・笑い声も響き・・・

松本慎二さんベース、そうる透さんドラムス

お馴染獅子の被り物、神々しいスタイルの・・・

加納秀人さん登場

2010年の再結成以来のメンバー

カウントから、一気に「行くぜ外道」でノリよくスタート

『外道50th Anniversary BOX』にも収録されているいわば新しいテーマ曲

メンバー全員のパワフルなコーラス・ハーモニー、秀さんのギターも冴え

パワフルな幕明け、ギターがパワフルに刻まれ、続いては「そんな」

ミディアム・テンポでパワフルに歌う秀人さん、バックアップする慎二さん

そして速弾きのソロも聴かせ、リズム・セクションは迫力の重量感です。

そしてMC担当の慎二さんから・・・

「先ず最初に震災に関して外道からお悔やみ申し上げます・・・羽田空港の事故においても・・・早く復興できるように願っています・・・」

そして・・・

「いつも行っているライヴ、義援金でも集めたいけど準備ができなかったので・・・今回のチケット代の1部も含めて、ここでも食べて飲んで、お金を落としていってください・・・年齢層が高くなってきたようで、正月暇になった・・・せっかく来ていただいたので楽しんでいただければと思います。・・・それでは加納大明神・・・」

秀人さんから・・・

「明けましておめでとうございます・・・年頭から凄いことになっていますが、音楽の力で何かできればと思います・・・人間はどんなことがあっても生きていかなければいけない・・・エネルギーいっぱい送りますので、受け止めてください・・・」

「あと50年くらい生きなければいけない・・・皆さんもあと100年付き合ってください・・・」

曲の方は「天国への道」、ブルージーなギター・フレーズを響かせ・・・

力強く熱唱する秀人さん、ギター・ソロもフィーチャー

続いてドラムスが刻むビートに、ベースが入ってきて・・・

エフェクターを効かせたギター、アップ・テンポになって、軽快に・・・

「乞食のパーティー」、秀人さんの歌を中心に慎二さんたちがバックアップ

ハードなロックですが、秀人さん、クリアなギター・ソロを聴かせます。

「P！パーティーって言わなければいけない・・・」と慎二さん

花粉症に苦しんでいるとのこと、秀人さんは悪い所ばかり・・・とのこと、そして・・・

「この2人、若いけど、俺と同期はみんな星になっちゃった・・・俺はしぶといから、みんな好きなように生きればいいんですよ・・・」

この後、大阪、京都、名古屋でライヴが続いているとのこと・・・

50周年は、秀さんの誕生日まで続く・・・ＢＯＸセットは神棚に上げてほしい・・・

そのような話から、曲の方は、「コウモリ男」、激しいギターのカッティング

ミディアム・テンポの激しいビートに合わせて、パワフルに歌う秀人さん

途中、アップ・テンポに・・・そこでギター・ソロがフィーチャー

まさに「コウモリ男」が舞っているような激しい3人のプレイが続き・・・勢いのまま・・・

YELLOW MONKEY、力強く歌う秀人さん、盛り上げるパワフルなプレイ

後半、スローになり、叙情的なソロ、美しく響き、徐々にスピード・アップ

再びパワフルなプレイ、消えるように終わります。

花粉症が苦しそうな慎二さん、その間に、秀人さんと透さん打ち合わせ

「1部最後の曲・・・」と、ストリングスが響き、ドラマチックなギターのイントロから

ONE TWO、こちらも『外道50th Anniversary BOX』にも収録されています。

ドラムスも激しく躍動感のあるプレイをバックに、ノリよく歌う秀人さん

そして、ギター・ソロへ・・・なんとステージから客席へ

客席内を回って、ハードなソロをたっぷり聴かせ、ステージに戻りフィナーレ

「いい時間をお過ごしください・・・」と慎二さん

第1部終了となりました。

約30分の休憩時間の後、ライトダウン

オープニングBGMとともにメンバー3人登場

ドラムスが激しく叩かれ、トリオのハードな演奏へ・・・

再びドラムス、「Rockで行こうよ」、アップ・テンポにノリよくスタート

秀人さんの歌、メンバーのコーラス・・・そしてギター・ソロ

ここでは、スライド・ギターも・・・パワフルなエンディングから休む間もなく・・・

ハードなギターのカッティング、ベースも響いて、「アロハ・ババア」

ドライヴ感溢れるプレイに合わせて、コミカルな秀人さんの歌

ここでもスライド・ギターがフィーチャーされます。・・・

ここで「加納大明神」の今日の1曲・・・

「いつも上手くいかない・・・16の時からモノにしたいと思った曲、上手くいったら拍手ください」と秀人さん

タイトなギターでスローに始まったのは・・・

Janis Joplinでお馴染みの Summertime

ギターに続いて、やや掠れ気味の声で歌う秀人さん

美しい音色のブルース・ギター・ソロ、場内は聴き入っていました。・・・

「今日は1番よかったんじゃない・・・」と秀人さん

続いてドラムスから、ややファンキーなギターのカッティング

秀人さんと、慎二さんのベースのかけ合いも・・・

そこから、「ダンス・ダンス・ダンス」、ノリよく歌う秀人さん、メンバーも歌い・・・

ここでエフェクターを効かせたギター・ソロをフィーチャー

「2024年、何が起こるかわからない、今を大事にしましょう・・・龍神様からエネルギーをもらって・・・ここで厄払いをしてください・・・」

そして、「50年やっている」と・・・場内との「外道コール」

「そうる透のドラム・ソロで悪いことを吹き飛ばしてください」

その通り、パワフルな透さんのドラム・ソロ、慎二さんのベースも

場内も手拍子で大いに盛り上がっていきました。

その盛り上がったところで、透さんのドラムスから・・・

そう、「悪魔のベイビー」、リード・ヴォーカルは、透さん

人気曲だけに場内も最高潮、秀人さん、気持ちいいソロ

後半は、秀人さん、慎二さんも歌います。

ここからは快進撃、秀人さんの力強いカッティングから、「何？」

お馴染みのノリのいいナンバー、"Baby～"と客席からも呼応・・・

「手を上げて、横に振りましょう・・・ご利益があるように・・・」と秀人さん

満場のお客さんのポーズに合わせて、ソロを聴かせ、そのままのノリで・・・

「ビュン・ビュン」、ノリよく歌う秀人さん、そして低音ボイスで、慎二さん

勿論、このノリでギターも・・・ドラムスが決めて・・・

ギターのカッティングから、「香り」

「ゲ・・・外道～」 お客さんも一斉に歌い、まさに一体感

ハードなロックですが、秀人さんのギターはクリアな音で響き・・・

この流れは圧巻、最高潮になってフィナーレ

メンバー3人はステージを後にしました。・・・

アンコールの手拍子の中、3人は登場

「アンコールは急遽変更、辰年ということで、龍神様に捧げます・・・」と慎二さん

そうシャッフル調で、「龍神～天に舞う」

コーラスが入りますが、ほぼインストゥルメンタル・ナンバー

勿論、秀人さん、あらゆるテクニックを駆使したソロをたっぷり聴かせます。

「良い年でありますように、最後はロックン・ロール」

勢いよく始まったのは、「愛の寝台車」、『外道50th Anniversary BOX』に収録

文字通りロックン・ロール、ノリノリで歌い・・・最後は・・・

"Hey Hey Hey～"、お客さんも呼応、最高潮でグランド・フィナーレ

エンディングBGM 「優しい裏切りの果てに」のインストゥルメンタルが流れ・・・

「どうも有難う・・・よいお年で帰ってください・・・」

メンバー3人、ポーズを取って挨拶・・・最後に記念撮影

大変な幕明けとなった2024年・・・

外道から測り知れないパワーをいただいたのでした。・・・

1975年8月、愛知県体育館でのワールド・ロック・フェスティバル

外道を初めて見たのは、その時・・・

以降、加納秀人さんは、ソロになったり、他のバンド活動もされていますが・・・

やはり、外道として、活動されていることを嬉しく思います。

2010年からの現メンバーは最強

まさにCreamのようにロックの形をしている日本最強のロック・トリオ

確信しています。

さて終演後、思い切って、『外道50th Anniversary BOX』を購入

そしてメンバー3人にサインを頂き、少しお話もさせていただきました。

加納秀人さんとは、初めて見てから49年・・・

それで今回初めてお話しできたということで、感動、感激

大変な新年となったけど、大きなパワーを頂いた気分でお店を後に

原宿方面に向かったのでした。・・・

前述の通り、能登半島地震で、友人、同僚等も勿論、多くの人が被災されました。

そのような時に、このように楽しんでいるのは、不届き者・・・

自分自身、そのように思っていたのですが、13年前の東日本大震災の時のこと・・・

岩手で被災され、避難所生活を強いられていたロック・ファンの友人が・・・

「お見舞いや、労わりのメッセージばかり、気を遣っているのだろうけど、それでは気が滅入ってしまうので、楽しいことをやっている話とか聞かせてほしい」

そのように言っていたのですが・・・安易に言ってはいけませんが・・・

それもその通りではと思います。

前述の友人には、このライヴの報告もさせていただきました。・・・

兎に角、大変な思いをされている皆様に心からお見舞い申し上げるとともに・・・

被害がこれ以上大きくならないこと、そしていち早く復興の兆しが見えてくること

心からお祈り申し上げます。