告井延隆@ミニミニビートルズ展
John Lennonの残したカセット・テープから、音声をAIで抽出
それにPaul、Ringoが音を加え、亡きGeorgeのギター音も入れ・・・
Giles Martin、Jeff Lynne、そしてPaulがプロデュースした・・・
Now And Thenでまたしても世界中の話題をさらっている The Beatles
まさにそんなグッドタイミングで、名古屋市瑞穂区の「岳見町ぎゃらりぃ」にて・・・
「ミニミニビートルズ展」が開催
Beatlesファンとして大先輩でいらっしゃって、メディア等にも多く登場される・・・
岩堀敬さん
その岩堀さんが製作されたBeatlesのミニチュアフィギュア
それを中心に、貴重な品々も多数、展示されています。
11月22日(水)から開催され、最終日である11月29日(水)
センチメンタル・シティ・ロマンス、加藤登紀子バンドでお馴染みの・・・
告井延隆さん
Sgt. Tsugei's Only One Club Bandと名乗って・・・アコースティック・ギターで
ひとりビートルズとしての活動もされている告井さん
このギャラリーで、何とも嬉しい話です。
その11月29日の夕刻、この日は名古屋なので、「岳見町ぎゃらりぃ」へ・・・
岩堀さんに挨拶の後、ライヴが行われる2階へ・・・
定員40名ですが、超満員となっています。
開演予定時刻16時となり・・・
告井延隆さん登場
「こんにちは・・・ここでは野外でやったこともありますね・・・」
今日は「特別の日」とのことで、客席側から「Georgeの誕生日」・・・
・・・ですが、実は告井さんのお父さんの誕生日とのこと・・・
ギターを激しくかき鳴らし、Sgt. Pepper's Lonely Heart's Club Bandでスタート
但し"Sgt.Tsugei's Only One Club Band~"と歌詞を変えて歌われ・・・
そう、告井さんのこのライヴのテーマ曲、但し歌はここだけ・・・
拍手の後、Eight Days A Week、ここからはギター・インストゥルメンタル
軽快に時に力強く響きました。
このヒットの前に五月みどりさんが日本で同じような歌を歌っていたということ・・・
その時、バックにいた鶴岡正義さんのレキント・ギターの話題に・・・
今は売ってないとのこと、さらに田端義夫さんのギターについて・・・
こちらは安価のアメリカ製のギターとのこと・・・そんな中、告井さんが奏でる・・・
Here Comes The Sun、そう、この日はGeorgeの命日・・・
元々、アコースティック・ギターがフィーチャーされた曲だけに、ノリよく、美しく・・・
静かな盛り上がりでした。・・・
「George Harrisonの作った曲でアルバム1曲目はこれだけ・・・」
ということで、Taxman、ベース音を響かせ、力強いプレイ
話は、Revolverのことに、この前にライヴを止めて、ここから歌詞が変わったとのこと、告井さんの見解では・・・人前でやらなくなったら、ラヴ・ソングでなくてよくなったのでは・・・このTaxmanに関しては・・・
「95パーセント持っていかれても、5億くらい残る・・・金持ちの歌だ・・・」
Revolverでは、2曲目に一気に貧乏な人の歌になる・・・
1曲目、2曲目で上から下まで物語っているということで、続いてはその・・・
Eleanor Rigby、ギターもカッティングから、美しいメロディ・ラインも奏でられ・・・
悲しくも響き・・・続いても悲し気なメロディ・ラインで、Michelle
こちらは軽快にリズムも刻まれました。
この曲について、フランス語で歌われているのは、閉鎖的なフランスに風穴をあけてやろうと・・・そんなことも聞いたとのこと・・・
続いてもRubber Soulから、1曲目と2曲目は日本の映画になっているとのこと・・・
「村上春樹さんは、よほどBeatlesが好きだったのでしょう・・・」
そう言って、先ずは、Drive My Car、こちらは力強く始まって、ノリよく響き
アコースティック・ギターですが、ロック・サウンドになっています。
続いて、軽快なカッティングから、Nowegian Wood、3拍子で、美しく響きます。
「邦題は『ノルウェーの森』だけど、"Wood"だから『ノルウェーの木』ですよね・・・邦題を付けた高嶋さんは、『ノルウェーの木だったら、小説のタイトルにならないだろう・・・直木賞をもらったのは俺のおかげ・・・』と言ったとか・・・そうかもしれません。」
曲の方は、Ticket To Ride、こちらも軽快に、ポップなメロディ・ラインも強調
告井さん曰く、"Ticket To Ride"というタイトルはおかしい、元は"Ticket To Rye"だったとのことで、"D"の音は発音していない・・・
Carpentersも"Ride”とは歌っていない、会話で子音はしっかり発音しない・・・
ここから、各地方の発音の話へ・・・アメリカ英語、イギリス英語の違いも・・・
イタリア人は日本語発音しやすいとか・・・若い頃、青森に行っていた時の話も・・・
曲の方は、Help!、アップ・テンポながら、実はメロディアス・・・ノリよく響きました。
ここからリクエスト・・・
先ずは、Yer Blues、これはアコースティック・ブルースで短く・・・
「今日は、George・・・」と、While My Guitar Gently Weeps
本来、エレクトリック・ギターの楽曲ですが、アコースティックで泣きのメロディ・・・
途中の転調部分は、叙情的に美しく響きました。
ここで、告井さんのテレビ出演の話・・・ハイジャックの内容とのこと・・・
「僕はこういうことでしか・・・」と言って、場内から笑い声も・・・
続いて曲は、Something、やはりGeorgeということで・・・
元々メロディアスですが、アコースティック・サウンドで、心地よく響きました。
「リクエストタイムはこれで終わり・・・初期のBeatlesを・・・」
その前に、NHKで放映された番組の話へ・・・
東側諸国はかつてBeatlesを聴けなかった、ソ連崩壊後にようやく・・・
・・・ということで、Beatlesから学んだことは「自由」とのこと・・・
「それで、Beatlesは古さを感じない・・・ただの音楽ではない・・・」
曲の方は、Love Me Do、軽快にギターが刻まれていきます。・・・
そういえば、シングル Now And Thenにカプリングされたのは、この曲・・・
デビュー曲ながら、Paulが今もやっているナンバー・・・
続いてアップ・テンポになって、Please Please Me
ハードなギターのカッティングにメロディラインがのって盛り上がっていきます。
続いて聴き馴染みのあるコード進行で、She Loves You
そして、あのイントロから、I Want To Hold Your Hand、サビの部分は力強く
最後はやはり決って、この流れは、圧巻でした。
ここでいったん終了となりました。
告井さん、すぐに戻ってこられて・・・ギターを鳴らして・・・
「1964年にBeatlesは、アメリカでは、1位から5位まで独占したけど・・・1年以上、アメリカでは出ていなかったので、No.1が同時に来たと思ってください。」
そう言って、カウントから勢いよく、I Saw Her Standing There
力強くギターをカッティング、ノリノリにプレイ、Georgeのギター・ソロも・・・
続いて、弦を響かせ、I Feel Fine、こちらもアコースティックでパワフルに
お馴染みのフレーズのリフレインでフィナーレ
「お疲れさまでした・・・有難うございました・・・」
Sgt. Tsugei's Only One Club Band、この日のライヴは幕を閉じました。・・・
センチメンタル・シティ・ロマンスではいつも楽しませていただいている・・・
告井延隆さんですが・・・
このSgt. Tsugei's Only One Club Bandを見るのは、約10年ぶり
ちょうど、自分としても、Beatlesモードが高まる中、まさにグッドタイミング
そして告井さんの言葉通り・・・
Beatlesは、東欧諸国の人に「自由」を感じさせたように、ただの音楽ではない
それも改めて実感した次第です。
終演後は、告井さんたちと少し話を・・・
そして岩堀さんには、挨拶をして、このギャラリーを後に・・・
もう真っ暗となった中、豊かになった気分で、名古屋での家路に向かったのでした。