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1982年のアルバム(その11 Success~ / Rick Springfield)
1982年のアルバム・シリーズ、全米最高位 No.2
アルバム
を続けますが・・・
'80年代に入り、一気にブレイクした・・・
Rick Springfield
テレビ・ドラマ General Hospitalでの人気もあって、1981年のJessie's Girl
以降
まさに勢いは止まらないといった、そんなタイミングで登場したのが、シングル
Don't Talk To Strangers
これまでシンプルなロックン・ロール・ヒットばかりでしたが、こちらは、ロック
・・・ではあるものの、ややお洒落なAORのイメージ
当時の日本で言えば、寺尾聡さんに近いかもしれません。
勿論、チャートを急上昇
そして、アルバムの方も登場
、タイトルは・・・
Success Hasn't Spoiled Me Yet
「成功でダメにはならない・・・」とでも言うのでしょうか・・・
まさに当時のRick Springfieldを表しているようなタイトル
但し邦題はシンプルに「アメリカン・ガール」
このアルバムに同名のナンバー
も含まれているからでしょうが・・・
「ジェシーズ・ガール」の次、ということではわかりやすいからでしょう。・・・
そして、アルバム・ジャケット
今回も、Rickの愛犬🐕、ブルテリアのRonnie君🐶が登場
但し、今回は、可愛い(多分)雌のプードル🐕が両側、まさに両手に花🌸
アート・ディレクション、デザインは、Mike Doud、写真撮影は、Tom Gibson
内ジャケット、アートワークは、Cindy Marsh となっています。
尚、このSuccess Hasn't Spoiled Me Yet
自分は先ず輸入盤LPレコードで購入しました。
レコーディングは、1981年、カリフォルニア州、ヴァン・ナイス Goodnight L.A.にて
Rick Springfieldリード・ヴォーカル
、アコースティック&エレクトリック・ギター
、バッキング・ヴォーカル
Tim Pierceギター
、Charles Sandford
ギター
Dennis Belfieldベース。Mike Baird
ドラムス
キーボード🎹は、Gabriel Katona、Alan Pasqua
バッキング・ヴォーカルは、Tommy Funderburk、Tom Kelly
、Richard Page
エンジニアリングは、Goodnight L.A.にて、Chris Minto
アシスタント・エンジニアリングは、Kim Turner
マスタリングは、Artisan Sound Recordersにて、Greg Fulginiti
プロデュースは、Keith Olsenです。
オリジナル曲は、共作を含め全曲、Rick Springfieldの作品です。
A面1曲目、ハードなギターのイントロから、最初から熱唱する Rick
Calling All Girlsでスタート
、まさにRick
らしいタイトル
ハードなロックン・ロールですが、バック・コーラス
は綺麗にバックアップ
ハードなギターもフィーチャー、オープニングに相応しいナンバー
全米メインストリーム・ロックでは、No.4となっています。
2曲目、代表曲Jessie's Girlを思わせるギター
のカッティングから・・・
I Get Excited、邦題は「今夜はエキサイト」
、最初は静かに歌い・・・
そこから盛り上げていく、Rickならではのスタイル
ここでも、コーラス、ギターが、Rick
をパワフルにバックアップしています。
アルバムから第3弾シングルで、全米No.32
、カナダ No.48
となっています。
3曲目、ギターとともにいきなり歌い出すRick
、キーボード音🎹も・・・
What Kind Of Fool Am I、美しいロック・バラードと思いきや・・・徐々にパワフルに
そしてサビの部分はハードなロック・ナンバー、ここでもコーラス、ギター・・・
Rickをバックアップ
、邦題は「恋のあやまち」
です。
アルバムから第2弾シングルで、全米No.21
、カナダ No.41
となっています。
4曲目、エフェクターを効かせたギターのカッティングから、ハードな展開へ・・・
Kristina、Rick Springfield
、Jim Vallance
の作品
ストレートでハードなロック、熱唱するRick、ここではキーボード🎹も効果的
実はこのナンバー、Jim VallanceがBachman Turner Overdrive
に書いた・・・
Jamaicaというナンバー
、Rick
が新しく詞を書き直したとのことです。
邦題は「憧れのクリスティーナ」です。
5曲目、再びギターのカッティング、手拍子
も入り、Rick
の歌
Tonight、こちらも徐々にパワフルになっていくRick
ならではの展開
途中、コーラスがフィーチャーされるところも・・・最後はフェイドアウトしていきます。
6曲目、ドラムスが打ち鳴らされ、ベース、ギター
、キーボード🎹・・・
Black Is Black、Los Bravos
の1966年のヒット曲(全英No.2
、全米No.4
)
Tony Hayes、Michelle Grainger
、Steve Wadey
の作品
アップ・テンポのシンプルなビートに合わせてパワフルに歌うRick
コーラスがバックアップしてノってきます。 本作唯一のカバー曲です。
B面1曲目、エレクトリック・ピアノ🎹から、ギター、そして歌うRick
Don't Talk To Strangers、軽快に歌うRick
をコーラスがバックアップ
サビの部分が転調、メロディアスになる典型的なヒット曲のパターン
最後はRickとコーラスのリフレインで、フェイドアウトしていきます。・・・
前述の通り、アルバムから第1弾シングルで、全米No.2
、全米メインストリーム・ロック No.11
、1982年の全米年間シングル・チャート No.20
、オールタイム・チャート No.529
、カナダ No.3
、カナダAC No.3
、1982年年間 No.33
、南アフリカ No.19
、母国オーストラリア No.10
、1982年年間 No.73
・・・
世界中で大ヒット、Rick
の人気を決定づけ、そしてファン層を広げた
・・・
そのように言えるでしょう。
邦題は「ドント・トーク・トゥ・ストレンジャー」と単数形になっています。・・・
2曲目、ギターのカッティング、ポップなイントロから・・・
How Do You Talk To The Girls、最初は静かに、盛り上げていくRick
の歌
コーラスのバックアップも勿論、ここでは、キーボード音🎹が効果的
こちらもRickらしい歌、邦題は「内気な俺」
、最後はキメてフィナーレです。
3曲目、ここでは珍しくシンセサイザー音から、ギターに合わせて歌うRick
Still Crazy For You、ギター
の Charles Dandford
の作品
ややソウルフルなミディアム・テンポの曲調、ギターのカッティングも印象的・・・
コーラスとともに盛り上げていきます。
4曲目、ギターの軽いピッキングから、歌い始めるRick
The American Girl、「アメリカン・ガール」
、日本ではタイトル曲に・・・
コーラスが加わり、力強いドラムスとともに盛り上がっていきます。
途中、間奏部では、美しいコーラス、そして語るようにRick・・・
再びパワフルに、リフレインでフェイドアウトしていきます。・・・
5曲目、ギターとキーボード音🎹によるポップなイントロから・・・
Just One Kiss、Tom Kelly
、Billy Steinberg
の作品
メロディアスでアップ・テンポ、Rickとコーラスはかけ合うように・・・
ギターもフィーチャーされ、この時代を象徴するようなポップ・ロックです。
6曲目、アコースティック・ギターのピッキングにストリングス・・・
April 24, 1981、「1981年4月24日」
、優しく静かに歌い始めるRick
そう、Rickの敬愛するお父様が亡くなられた日、短くもその思いが綴られます。
歌詞は内ジャケットに・・・最後は静かにフィナーレとなります。・・・
全米アルバム・チャート最高位 No.2、プラチナ・ディスク
獲得
1982年の全米年間アルバム・チャート No.35・・・
全米No.1奪取の勢いで、上昇してきましたが・・・
Paul McCartneyのTug Of War
に追い抜かれ、No.2
止まりでした。・・・
カナダ No.6、プラチナ・ディスク
獲得
、母国オーストラリア No.28
・・・
そして日本、はっきりしたチャートの記録はありませんが・・・
洋楽アルバムでは、好セールスとなっていました。・・・
この1年で、Rickの人気は急上昇
General Hospitalは、放映されていないものの・・・日本
でも然り
既に32歳とは思いますが、特に女性ファンからは、アイドル的な人気も・・・
あとは、来日公演が待望視されている・・・
そんな状況になっていたのでした。・・・
1982年、アルバムも、シングル
も・・・
ともに、Paul McCartneyに抑えられて、No.2
止まりだったのですが・・・
「相手が、Paulなら止むを得ない・・・」
そんなことも思われたでしょうか。
2011年のRick Springfieldの日本公演
のアンコールが、Jet
それも何か因縁じみたものを感じた次第です。・・・
兎に角、この1982年、Rick Springfieldは、「ロックの貴公子」として・・・
一世を風靡していたのでした。・・・