Rina Sawayama@名古屋ダイアモンドホール
ロンドンを拠点に活動するシンガー・ソングライター
Rina Sawayama
昨年のSummer Sonic 2022にも出演
センセーションを巻き起こしました。
そして2023年1月、東名阪で日本公演が決定
実は、彼女のことは、どちらかと言えば、聴かず嫌いだったのですが(笑)
興味本位で、SAWAYAMA、Hold The Girl
と2枚のアルバムを購入したら・・・
これが良い、昨今の全米チャートを賑わしている音楽よりずっと良い
そんなことで、これは日本公演に行こう
、そう思ったのでした。・・・
・・・で、名古屋公演か、東京公演
か、といったところで・・・
東京だけは、大ホールで、名古屋はライヴ・ハウス
これは名古屋で行くべき、そう思ったのでした。・・・
そのように初日でもある 1月17日(火)名古屋、ダイアモンドホール
英国で育っていますが、その名の通り、日本生まれの彼女
まさに凱旋公演と言えるでしょう。
・・・
オールスタンディングの会場ですが、超満員といった状況
実は、名古屋の方を選んだもう1つの理由は、「名古屋だったら空いているだろう・・・」
そう思ったからなのですが・・・甘かったです。(苦笑)
開演予定時刻19時を回ってライトダウン
チャイムが響き、オープニングBGMとしてFrankenstein
のインストゥルメンタル・ナンバー
が流れる中、メンバー登場
そしてステージ上段中央に、シルエットで・・・
Rina Sawayama登場
新作1曲目の Minor Feelingsを静かに歌い上げスタート
ダンサーの2人(Summer Jay Jones、Shola B Riley
)もステージ上段に
ギターは、Emily Rosenfield
、ドラムス
は、Simone Odaranile
ステージ上には5人・・・
アルバム通り、続いてタイトル曲 Hold The Girl
Rinaが歌い始めると同時に場内絶叫
"Nagoya~"
ステージ下段へ、ダンサー2人とともにステージ狭しと、踊り熱唱
手拍子を煽り、早くも最高潮
「Hold The Girl Tourへようこそ
・・・作っていて音楽には癒す力があることを感じました
・・・このショーは安全な場所、近所の人に挨拶してください
・・・私とこの旅に出かける
・・・」
日本語でそのように言ってから、ギターが響いて、Catch Me In The Air
Rinaの言葉通り、癒される気分になる人気曲だけに場内大盛り上がり
静かに歌い始めて一転してパワフルになる Hurricanesが続き・・・
ドラムス、エレクトリック・ギター
というシンプルな編成ですが・・・
パワフルなロック・サウンドとなっています。
静まったところで、ややミステリアスなムードでリズムが響き・・・
東洋的なビートとなり、Rinaが語るように歌う Your Age
ギターのカッティングから、Imaging
「ナゴヤ、騒いで・・・」とRina
場内へはジャンプするよう煽って盛り上げます。
「今、世界では最悪なことが起きています・・・怒りを感じるでしょう
・・・」
ハードなギター・サウンドから、STFU!
まさに現代のプロテスト・ソング
"Shut The Fuck Up~"場内も力強く歌っています。
今度は軽快なビートが響き、Frankenstein
サビの部分はダンサーと一緒に飛び跳ねるゾンビのポーズ
ビデオでもお馴染みだけに大いに盛り上がっていました。
ここで一転、Rinaがやや静かに聴かせる、Holy (Til You Let Me Go)
そしてチャイムの音と共にさらに静まって・・・Rina
が歌い始める・・・
Bad Friend、ここでは優しさを感じ、場内もしっかり聴き入って・・・
"I'm A Bad, I'm A Bad~"と一緒に歌い、一体感を感じました。
・・・
静まったところで、アコースティック・ギターを抱えたEmilyとステージ前方へ・・・
「母国でこうして歌えることを光栄に思います・・・私たちを受け入れてくれない人もいます・・・でもあきらめずに自分を貫いていきましょう・・・」
そのようなことを言って、Send My Love To John
フォーク・ソング風に聴かせ、近年のTaylor Swiftに共通するものも感じます。
一転してカウントから3拍子のリズムで、Forgiveness
ミディアム・テンポですが、ドラムスの音が力強く、パワフルに聴かせ、続いて
「LGBTの人、いますか・・・これはカミングアウトソング・・・」
そう言って始まった Cherry
内容はさておき(苦笑)ポップな曲調なので場内では盛り上がっていました。
また一転、ベース音が響き、Donna Summer♪のBad Girls♪を思わせるイントロ
Comme des Galcons (Like The Boys)
軽快なビートだけに場内も手拍子
後半、Rinaは、場内にジャンプ
するよう指示
、ここでも大盛り上がりです。
ライヴもクライマックスへ、「もっと欲しい
」と始まったのは、XS
代表曲の1つ、"Oh, Me, Oh, My~"と、耳に残るコーラス
Rinaの動きに合わせて場内絶叫
「バーイ」
ここでいったん終了となりました。・・・
アンコール、赤いライティングの中、Rina
テンガロー・ハットを被ってダンサーたちと登場
「最後にホットになるよ・・・みんな、一緒に地獄に行くよ
・・・」
勿論、This Hell
ベース音が響く中、ダンサー2人を従えて、最初語るように始め・・・
その通り熱く歌って踊って、ギター
もフィーチャーされ、最高潮に
後半、メンバー紹介、スタッフにも謝辞を言って・・・
「今日来てくれたみんなに有難う・・・おやすみなさい・・・」
Rinaはステージを後に・・・
ハードな演奏とともにこの日のライヴはフィナーレとなりました。・・・
トータルで1時間15分
決して長くはないのですが、それだけ中身の濃い充実した内容
両性愛者であることをカミングアウトしている Rinaさん
そのことはさておき、彼女のライヴでは、Beyonceや、Lady Gaga
と同じようなハイテンション
のパワーを感じました。
英国育ちとはいえ、日本人でもあるRina Sawayama
この存在感にはただ圧倒
彼女の言葉通り、何か幸せな気分になって、この会場を後にしたのでした。・・・
尚、東京公演だけは、彼女自身としても最大規模という大ホール公演
演出もやや規模が大きかったようです。
そして特別に彼女が好きな宇多田ヒカルさんのFirst Love
も歌われ・・・
大いに盛り上がったとのことでしたが・・・
この名古屋公演の規模でのライヴ
は、今後先ずないでしょうから・・・
本当に貴重な時間でもあったと言えるでしょう。