1981年のアルバム(その72 Feels So Right / Alabama)
1981年のアルバム・シリーズ
全米アルバム・チャート最高位No.16ということで、登場するのは・・・
初登場
Alabama
カントリー・ロックの4人組バンド
元々、'70年代よりカントリー界では知られた存在だったようですが・・・
’80年代に入り、レコード会社移籍により、人気急上昇
さらには、全米カントリー・チャートだけでなく、レギュラー・チャートにも殴り込み
そんなアルバムが・・・
Feels So Right
自分は、初めて知ったのでした。・・・
尚、このアルバムからのシングル Love In The First Degreeを初めて聴いた時・・・何か未知の音楽に接した・・・そんな気持ちにもなりました。(笑)
レコーディングは、1980年、テネシー州、ナッシュビル The Music Millにて・・・
Alabamaのメンバーは・・・
Randy Owenリード・ヴォーカル、リズム・ギター
Teddy Gentlyヴォーカル、ベース
Jeff Cookヴォーカル、リード・ギター
Mark Herndonドラムス
その他の参加ミュージシャンは・・・
ギター・・・Arliss Scott、Jack Eubanks、Leo Jackson、Fred Newell、Billy Reynolds
ドラムス・・・ Rick Scott、David Humphreys
キーボード🎹・・・ Willie Rainsford、ベース・・・ David Smith
ストリングス・アレンジメントは、Kristin Wilkinson
ストリングスは、Daniel Furth、Joanne Cruthirds、Kristin Wilkinson、Larry Lasson、Mark Feldman、Martha Wiggins、Solie Fott
エンジニアリングは、Gene Rice、Harold Shedd、Jim Cotton
アシスタント・エンジニアリングは、Ben Hall、Joe Mills、Paul Goldberg
マスタリングは、Randy's Roostにて、Randy Kling
プロデュースは、Alabama、Harold Shedd、Larry McBrideです。
アルバム・ジャケット、アート・ディレクション、デザインは、Don Ohisen II
イラストレーションは、Jim Hsiehとクレジットされています。・・・
A面1曲目、アコースティック・ギターが美しく爪弾かれ、そこに骨太の歌声
Feels So Rightでスタート。タイトル曲、Randy Owenの作品
勿論、リード・ヴォーカルはRandyですが、彼の歌を、メンバーのコーラス
ギター、そしてストリングスが盛り上げていくミディアム・テンポのバラード
アルバムから第2弾シングル、全米No.20、レギュラー・チャートに初登場
全米カントリー・チャート No.1、1981年年間チャート No.77、シングルでゴールド・ディスク獲得、カナダAC No.1、カナダ、カントリー No.6・・・
タイトル通り、気分も冴えてくるナンバーです。
2曲目、ギターのストローク、ドラムスがビートを刻み・・・
Love In The First Degree、Tim DuBois、Jim Hurtの作品
力強いリズムに合わせて、Randyが力強く歌います。
アルバムから第3弾シングル、全米No.15、全米カントリー・チャート No.1、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.5、1982年の全米年間チャート No.55、カナダ、カントリー No.1、カナダAC No.1・・・
この時点で、Alabama最大のヒット曲、自分もこの曲で彼らに惹かれました。
"I'm Guilty Of Love In The First Degree~"
直接関係ないでしょうが、数年後、Bananaramaが同じことを歌いましたね。(笑)
3曲目、アコースティック・ギターのピッキングにストリングス、優しい歌声
Burn Georgia Burn、Tim Lewis、Roger Murrahの作品
リード・ヴォーカルは、Teddy、軽快に味のある歌を聴かせてくれます。
アコースティック・ギター、ピアノ🎹、さらにスティール・ギターも効果的に入ります。
尚、CDの時代になり、Burn Georgia Downと改題になっています。・・・
4曲目、ピアノ🎹に続いて、ハーモニカ、一転してアップ・テンポに・・・
Ride The Train、Teddy Gentlyの作品ですが、リード・ヴォーカルはRandy
ロカビリー調で、ハーモニカ、そしてストリングスというよりフィドルが盛り上げ
途中、静まって、最後もう1度盛り上がってフェイドアウトしていきます。・・・
5曲目、ドラムスに続いて、ベースが刻まれ、そしてギター・・・
Fantasy、Jeff Cook、Teddy Gently、Randy Owen、Randy Scottの作品、リード・ヴォーカルは、Randy、ここでは味のある歌を聴かせ・・・
ギターといい、ストリングス、コーラスの入り方等・・・カントリーから離れて・・・
AOR風のサウンド、Randyの歌とコーラスでフェイドアウトしていきます。
B面1曲目、軽快なギターのカッティングで、フォーク・ロック調のイントロから・・・
Hollywood、Gary Stewart、Wayne Carsonの作品
Randyがノリよく歌い、メンバーのコーラスも美しくキマって・・・
Eaglesを思わせるナンバーです。
2曲目、ピアノ🎹が軽快に、ドラムス、ベースが加わって・・・
Old Flame、Donny Lowery、Mac McAnallyの作品
Randyの歌もリラックス・ムードで、コーラスもバックアップ
ギターも心地よく入って、純然たるカントリー・ナンバー
アルバムから第1弾シングルで、全米No.103、全米カントリー・チャート No.1、カナダ、カントリー No.1・・・大ブレイクの前兆のような動きでしょう。
3曲目、軽快なリズムで、アコースティック・ギター、そこへRandyの歌
Woman Back Home、Donny Loweryの作品
途中、テンポが変わり、重厚なコーラスが盛り上げていきます。
4曲目、ギターのカッティングに、エレクトリック・ギター音も入って・・・
See The Embers, Feel The Flame、Jeff Cookの作品でリード・ヴォーカル
それだけにエレクトリック・ギターもフィーチャーしてややハードなロックに
Jeffは、やや低音の力強い歌、やはりメンバーのコーラスはキマっています。
5曲目、ギターのピッキングから、ややスローにそこへ、Randyの歌
I'm Stoned、Randy Owen、Teddy Gentlyの作品
優しい歌声でじっくり聴かせ、ここでも重厚なコーラス・・・
"I've Had No Sleep, Sad Songs, I'm Stoned~"
淋しい歌ですがララバイのようにも、最後はピアノ🎹でフェイドアウトしていきます。
ここに登場した通り、全米アルバム・チャート最高位 No.16
年間チャートでは、1981年 No.25、1982年 No.18
全米カントリー・アルバム・チャートでは、当然の如く No.1
年間チャートでは、1981年 No.3、1982年 No.2
全米では、400万枚突破、カナダでもプラチナ・ディスク獲得
特にカントリー・チャートでは、歴史に残るヒット・アルバムとなっています。
この1981年時点では、日本ではレコードが出ていなかったAlabama
ラジオ日本(関東)の「全米TOP40」を聴いていなければ、自分も知らないまま・・・
だったかもしれません。
Love In The First Degreeを聴いた時、新鮮なものを感じたのですが・・・
アルバム収録曲は、前述の通り、Eaglesにも通じるようなナンバーも多く・・・
それがカントリー・チャートから、ユニバーサルな人気に繋がったのでしょう。
それにしてもここからのシングル3曲は、全てカントリー・チャートNo.1
カントリー・ミュージック界では王道を歩んでいました。
さてAlabama、このシリーズ、続いていれば、あと2作品は登場予定です。
尚、1度解散していますが、2010年に再結成
Randy Owen、Teddy Gently、Jeff Cookの3人は健在で今も活動中
是非、そのライヴを見ることができれば・・・そう願っています。