1981年のアルバム(その49 Endless Love)
1981年のアルバム・シリーズ
この年、最大のヒット曲と言えるのが、Kim CarnesのBette Davis Eyrs
そして、もう1曲、同じく9週間全米No.1となった・・・
Endless Love
歌っているのは、なんとDiana Ross & Lionel Richie Jr.
そう、The Commodoresの中心人物で、1980年年末、彼が書いたLady
Kenny Rogersによって、全米No.1を独走といった特大ヒットに
そのLionel Richie Jr.、今度は自らのペンによる楽曲を女王Diana Rossと
この楽曲、同名映画のテーマ曲
当時10代で、絶世の美少女といった Brooke Shields主演
Romeo And Juliet等で知られる Franco Zeffirelli監督ということで超話作に
Endless Love / Original Motion Picture Soundtrack
こちらもアルバム・チャートを急上昇してきました。
尚、自分は、LPレコードを購入したのでした。・・・
レコーディングは、1979年~1981年・・・
Lionel Richie(当時は、Lionel Richie Jr.)リード&バッキング・ヴォーカル
Diana Rossリード・ヴォーカル
Reginald "Sonny" Burkeフェンダー・ローズ🎹
David Cochraneベース、バッキング・ヴォーカル
Paulinho Da Costaパーカッション🥁、Nethan Eastベース
Barnaby Finchピアノ🎹、Ed Greeneドラムス
Paul Jackson Jr.アコースティック&エレクトリック・ギター
Thomas McClaryギター、Sylvester Riversムーグ・シンセサイザー
Rick Shlosserドラムス、Deborah Thomasバッキング・ヴォーカル
David T. Walkerギター、Harry Bluestoneコンサート・マスター
Gene Pageホーン、ストリングス、リズム・アレンジメント
サウンド、ミキシング・エンジニアリングは、Reginald Dozier、Michael Mancini
プロダクション・アシスタントは、Brenda Richie
プロデュースは、Lionel Richie
上記以外のスコアは・・・
Jonathan Tunickの作品
アレンジ、コンダクトは、Jonathan Tunick
アルバム・ジャケット、デザインは、Jeff Lancaster
エグゼクティブ・プロデューサーはCharles Koppelmann、Adam Fields
サウンドトラック・プロデュースは、Jon Peters、Peter Guberです。
A面1曲目、メロディアスなピアノ🎹のイントロから・・・
Endless Love、Diana Ross& Lionel Richie Jr.、Lionel Richieの作品
先ずLionel Richieが歌い出し、続いてDiana、さらにデュエットで盛り上がり
スキャット部分、2人のかけ合い、そして熱唱極上のバラード・ナンバー
最後もドラマチックにエンディングです。・・・
前述の通り、シングルで、9週連続全米No.1、全米アダルト・コンテンポラリー・チャートNo.1、全米R&BチャートNo.1、シングルでプラチナ・ディスク獲得、1981年の全米年間シングル・チャート No.2、Cash Box誌では、No.1、オールタイム・チャートでは、No.18、その他では、カナダNo.1、1981年年間No.3、プラチナ・ディスク獲得、オーストラリアNo.1、1981年年間No.8、プラチナ・ディスク獲得、南アフリカNo.1、1981年年間No.6、ニュージーランドNo.3、1981年年間No.42、オランダ No.4、1981年年間No.48、ベルギー No.6、イタリア No.24、スイスNo.6、フィンランド No.6、ノルウェーNo.8、スウェーデン No.5、アイルランド No.9、そして全英No.7、1981年年間No.76、ゴールド・ディスク獲得、世界中で特大ヒット
その後、Luther Vandross & Mariah Carey(1994年、全米No.2)他・・・
多くのアーティストがカバー、永遠のスタンダード・ナンバーとなっています。
2曲目、軽快なギターのイントロから・・・
Dreaming Of You、こちらも、Diana Ross& Lionel Richie Jr.
Commodoresの盟友 Thomas McClary、Lionel Richieの作品
前曲とは一転して、DianaとLionel、ノリよく聴かせます。
ストリングスも効果的に、2人の歌のかけ合いをバックアップ
ギターの音色が美しく響きます。尚、シングル・リリースはされませんでした。
以上2曲が、本映画のための新曲です。・・・
3曲目、ノリのいいギターのイントロからコーラス
I Was Made For Lovin' You、「ラヴィン・ユー・ベイビー」、Kiss
1979年のヒット曲(全米No.11)、アルバムDynasty収録
Paul Stanley、Vini Poncia、Desmond Childの作品
プロデュースは、Vini Poncia、Paul Stanleyが歌う、Kissの代表曲です。
4曲目、力強いビートでポップなイントロから・・・
Dreamin'、Cliff Richard、1980年のヒット曲(全米No.10、全英No.8)
Alan Tarney、Leo Sayerの作品、アルバム I'm No Hero収録
'70年代後期より、アメリカでもヒットを出すようになってきたCliff Richard
こちらは明るく快活なナンバーです。
5曲目、キーボード🎹、ストリングスで始まる・・・
Endless Love (Theme)、そう、タイトル曲のインストゥルメンタル・ナンバー
ここでは、ストリングスとホーンで、ドラマチックな展開となっていき・・・
最後は静かにエンディングとなっていきます。・・・
B面1曲目、軽快なギターから・・・
Dreaming Of You (Theme)、同名曲のインストゥルメンタル・ナンバー
Paul Jackson Jr.のギターがフィーチャーされ、心地よく響きます。
2曲目、ピアノ🎹から、ストリングス・・・
Heart Song、ここからはJonathan Tunickの作品でコンダクト
インストゥルメンタル・ナンバーで短いながら、悲し気なメロディラインです。
3曲目、ストリングスとホーン・・・
David Goes To Jade's House、「ジェイドの家で」
Jonathan Tunickの作品でコンダクト、Endless Loveも挿入され・・・
ギターもバックに、室内管弦楽のような楽曲になっています。
4曲目、ストリングスから、やや悲し気なメロディ、ホーンも入ってきて・・・
Ann Sees David And Jade Making Love、「メイキング・ラブ」
Jonathan Tunickの作品でコンダクト
ここではさらにEndless Loveのメロディが組み入れられています。
5曲目、バックの音と同時に・・・
David At The Institution、David役のMartin Hewitt、Jade役のBrooke Shields、Jadeの母親 Ann役のShirley Knightの台詞が挿入・・・
バックの音は、Jonathan Tunickの作品でコンダクト
「2人の愛は早過ぎた・・・」・・・
Davidは、「自分は心を開いて、Jadeが何処へいても飛んでいく・・・」
その台詞に続くように6曲目に・・・そう、最後にもう1度・・・
Endless Love、Diana Ross & Lionel Richie Jr.登場です。
映画の中では、BlondieのHeart Of Glassも使用されます。
(本アルバムには、未収録・・・)
尚、日本版LPレコードは、裏ジャケットが独自のデザインでした。・・・
ここに登場した通り、全米アルバム・チャート最高位No.9
全米で、ゴールド・ディスク獲得
その他では、オーストラリア No.26
また、カナダ、全英でもゴールド・ディスク獲得
何と香港では、プラチナ・ディスクを獲得しています。
映画Endless Love、日本でのロードショー公開と同時に見に行きましたが・・・
正直、つまらない内容、特にひどいのは、主人公David役のMartin Hewitt
主題歌Endless Loveが、あれだけの大ヒットでありながら、アカデミー賞を受賞できなかったこともそれを示しているでしょう。・・・
テーマ曲の大ヒットと、Brooke Shieldsの美しさでそれなりの興行成績を上げた映画と言えるでしょうが・・・
この作品が、後になって、1番話題になっていることは・・・
あのTom Cruiseが、主人公Davidの悪友Billyで出演していること
当時19歳の彼にとって、初の名のある役での映画出演でした。・・・
さて、このテーマ曲 Endless Love
Lionel Richieにとっては、初のソロ名義でのヒット、しかも全米No.1
結果として、The Commodoresを脱退し、ソロ・アーティストとして
’80年代以降、音楽シーンの王道を歩んでいくことになります。
一方、Diana Ross
このヒット曲が、長年在籍したMotown レコードでの最後のリリースとなりました。
(今のところ、最後の全米No.1シングルでもあります。・・・)
本アルバムは、コンピレーション・アルバム的な要素も大きいですが・・・
やはり、このEndless Love、1981年を代表する特大ヒットを含んでいる
・・・ということで、1981年のアルバム・シリーズに登場させていただきました。・・・