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1981年のアルバム(その38 Autoamerican / Blondie)
1981年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.6からNo.7
のアルバム
へ・・・
先ず登場するのが・・・
Blondie
'80年代幕明けと同時に、映画American Gigoloのテーマ曲 Call Me
この特大ヒットで幸先良いスタートを切った彼らですが・・・
当然のことながら、'80年代、最も活躍が期待される人気バンドとして大注目
そんな中、登場したニュー・シングルは・・・
The Tide Is Hogh
ポップなロックン・ロールが登場すると思いきや、トロピカルなムードの・・・
心地よいナンバー
・・・ということで、意外といった感じでしたが、早くもヒット・チャートを急上昇
カバー曲で、オリジナルは、1967年、ジャマイカのグループ The Paragons
尚、日本では、「夢みるNo.1」という邦題に
これは、"I'm Gonna Be Your Number One~"という歌詞から・・・でしょう。
そしてアルバムの方ですが、3作続けて、あの Mike Chapman
但し今回は、やや実験的な作品ということで、タイトルは・・・
Autoamerican
日本でも大人気となっていたBlondieだけに・・・
この「オートアメリカン」すぐに発売されました。・・・
1980年年末のリリースですが、シングル・ヒットが続いての大ブレイクは1981年
・・・ということで、1981年のアルバムの方に入れさせていただきました。
レコーディングは1980年、カリフォルニア州、ハリウッド United Western Studios
Blondieメンバーは・・・
Deborah Harry(Debbie Harry
)リード・ヴォーカル
Chris Steinギター
、ティンパニ
Frank Infanteギター
Nigel Harrisonベース
Jimmy Destriキーボード🎹
Clem Burkeドラムス
曲ごとにゲスト・ミュージシャンも参加しています。
エンジニアリングは、Lenise Bent
アシスタント・エンジニアリングは、Doug Schwartz、Gary Boatner
プロデュースは、Mike Chapmanです。
アルバム・ジャケット
アート・ディレクションは、Billy Bass、デザインは、John Van Hamersveld
ペインティングは、Martin Hoffman、アートワークは、Karen Knecht
そのように記されています。
A面1曲目、映画のサウンド・トラック
、そんな重厚なストリングスから・・・
Europeでスタート
、Chris Stein
の作品
彼のギター・ピッキングも悲しげに響き・・・
ストリングス & ホーン・アレンジメントはJimmie Haskell
ドラマチックなインストゥルメンタル・ナンバーと思いきや、信号音とともに・・・
"Based On The Desire For Total Mobility~"とDebbie
のナレーション
これに引き続いて、ドラムスが響き、シンセサイザーとともに2曲目は・・・
Live It Up、Chris Stein
の作品
、ややファンキーなビートに合わせて歌う
Debbie、盛り上げるバッキング・ヴォーカル
は、B-Girls
パーカッションは、Scott Lesser、ギター
は、Wah Wah Watson
豪華ゲストも参加しての彼ららしいノリのナンバーです。
3曲目、いきなりセクシーなDebbieのトーク・・・そこからノスタルジックに・・・
Here's Looking At You、Debbie Harry
、Chris Stein
の作品
ストリングス & ホーン・アレンジメントはJimmie Haskell
オールド・タイム風の世界で、心地よくDebbieが歌います。
邦題は「貴方の瞳に恋してる」です。
4曲目、シンセサイザー・ドラムの音から、トロピカルなムードに・・・
The Tide Is High、レゲエ風のリズムに、リラックスしたDebbie
の歌声
前述の通り、The Paragonsのナンバー、シンガー
のJohn Holt
の作品
ストリングス & ホーン・アレンジメントはJimmie Haskell、心地よく挿入され・・・
パーカションは、Ollie Brown、Emil Richards
、Alex Acuna
軽快なリズムに合わせて、Debbieもノって歌っています。
前述の通り、アルバムから先行シングルで、全米No.1
、全米ダンス・チャート No.1
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.3
、1981年の全米年間シングル・チャート No.17
、シングルで、ゴールド・ディスク
獲得
、オールタイム・チャート No.562
、カナダNo.1
、1981年年間 No.10
、シングルでプラチナ・ディスク
獲得
、オーストラリア No.4
、1981年年間No.48
、ニュージーランド No.1
、1981年年間 No.14
、シングルでゴールド・ディスク
獲得
、オランダ No.4
、1980年年間No.59
、その他では、オーストリア No.6
、ベルギー No.4
、アイルランド No.2
、南アフリカ No.5
、フィンランド No.19
、ノルウェー No.7
、スウェーデン No.19
、スイス No.5
・・・そして、全英 No.1
、シングルで、ゴールド・ディスク
獲得
・・・世界中で大ヒット
邦題「夢みるNo.1」、Blondie
のナンバーとしてスタンダード化されています。
5曲目、ドラムスがフェイドイン・・・一転してポップなメロディへ・・・
Angels On The Balcony、優しく語りかけるように歌うDebbie
キーボード奏者🎹の Jimmy Destri、Laura Davis
の作品
ミディアム・テンポのポップ・ロック、ギターも軽快に響きます。
邦題は「バルコニーのエンジェル」です。
6曲目、アップ・テンポのドラムス、ホーン音も加わって・・・
Go Through It、Debbie Harry
、Chris Stein
の作品
ストリングス & ホーン・アレンジメントはJimmie Haskell
そのホーンのバックアップで、Debbieの歌もノリよく盛り上がっていきます。
邦題は「恋はハイウェイ・ドライヴ」です。
B面1曲目、ファンキーなギターに、シンセサイザーが絡んで・・・
Do The Dark、キーボード奏者🎹のJimmy Destri
の作品
ノリのいいビートに合わせて、ややミステリアスに歌う Debbie
そしてリリコーンは、Tom Scott、楽曲をノリよく盛り上げます。
2曲目、ドラムスが、響いて、全曲同様、ファンキーなギター
で・・・
Rapture、Debbie Harry
、Chris Stein
の作品
艶めかしく語るように歌う Debbie、Tom Scott
ここでは、サックス🎷
そして・・・Debbieによるラップ
、早口で軽快に、サックス🎷がバックアップ
そして、ギター・ソロも登場
、盛り上げていきます。・・・
アルバムから第2弾シングルで、全米No.1
、全米ダンス・チャート No.1
、全米R&Bチャート No.33
、全米メイン・ストリーム・ロック No.35
、1981年の全米年間シングル・チャート No.15
、全米年間ダンス・チャート No.7
、シングルでゴールド・ディスク
獲得
、カナダ No.3
、1981年年間No.24
、オーストラリア No.5
、1981年年間 No.55
、ニュージーランド No.4
、ブラジル No.48
、ベルギー No.8
、アイルランド No.4
、オランダ No.20
、南アフリカ No.6
、スペイン No.21
、ノルウェー No.8
、スウェーデン No.13
・・・そして全英 No.5
、シルバー・ディスク
獲得
、ラップ・ブームの先駆けと言える大ヒットです。
3曲目、ピアノ🎹とサックス🎷、そこへDebbieの歌
Faces、Debbie Harry
の作品
、こちらもノスタルジックなムード・・・
ベースは、Ray Brown、ピアノ🎹は、Steve Goldstein
そしてサックス🎷は、Tom Scott、叙情的に盛り上げ・・・
オールド・タイムのジャズ風、邦題は「愛の面影」です。
4曲目、一転して軽快なドラムスが響き、ノリのいいロックン・ロール
T-Birds、Debbie Harry
、Nigel Harrison
の作品
ノリよく歌うDebbieをバックアップするのは、Howard Kaylan
、Mark Volman
そう、The Turtlesの2人
、途中、Debbie
のトークも入り・・・
終始盛り上がるナンバー、邦題は「憧れのサンダーバード」
です。
5曲目、ドラムスが響き、’50年代風のサウンドに・・・
Walk Like Me、Jimmy Destri
の作品
シンプルなビートでノリよく歌う Debbie、Chris
はVentures
風のギター
オルガン🎹も軽快に、理屈抜きに盛り上がるナンバーです。
6曲目、波の音🌊とともに、ギター、キーボード🎹が心地よく・・・
Follow Me、1960年のブロードウェイ・ミュージカル Camelot
から・・・
Alan Jay Lerner、Frederick Loewe
の作品
心地よいバックの音に合わせて、Debbieがじっくり聴かせます。・・・
ここでの邦題は「渚のデート・ウォーク」、最後は静かにエンディングです。・・・
カセット・テープには、A面7曲目に、シングル The Tide Is HighのB面
Susie And Jeffreyが収録
CDの時代になり、1994年のリイシュー盤
には、ボーナス・トラック
として・・・
Rapture (Special Disco Mix)、Live It Up (Special Disco Mix)
の2曲
2001年のリイシュー盤には、ボーナス・トラック
として・・・
Call Me (Original Long Version)、Susie And Jeffrey
、Rapture (Special Disco Mix)
の3曲
が追加収録されています。・・・
前述の通り、全米アルバム・チャート最高位 No.7、全米R&Bアルバム・チャート No.25
、1981年の年間アルバム・チャート No.28
、全米でプラチナ・ディスク
獲得
、3作
続けて、プラチナ・ディスク
に輝いています。
カナダ No.4、1981年年間 No.23
、トリプル・プラチナ・ディスク
獲得
オーストラリア No.8、1981年年間 No.28
、ニュージーランド No.6
、1981年年間 No.31
、ゴールド・ディスク
獲得
、その他では、オーストリア No.18
、西ドイツ No.42
、イタリア No.17
、オランダ No.16
、フィンランド No.16
、ノルウェー No.12
、スウェーデン No.11
、そして全英 No.3
、1980年の全英年間シングル・チャート No.41
、プラチナ・ディスク
獲得
・・・
人気グループとなっていたBlondie、世界中でビッグ・セールスを記録しました。
Call Meで勢いついて、The Tide Is High
、Rapture
3曲連続全米No.1
まさに破竹の勢いといった感じのBlondie
・・・なのですが、ちょうどこの Autoamericanが、リリースされて間もない頃に
John Lennonが・・・
そのようなタイミングとなったためか・・・
John Lennonの(Just Like) Starting Over
を全米No.1
から蹴落としたのが
The Tide Is High
JohnのWoman
が、No.2
で停滞、追い抜いて全米No.1
となったのが・・・
Rapture
ということで、John Lennon、Beatles
ファンにとっては、Blondie
を逆恨み
そんな状況でもありました。(苦笑)
チャート・アクションでの成功はさておき・・・
Heart Of Glassで、Blondie
のファンになった人
もしくは、それ以前から好きだった人は、このAutoamerican
素直に受け入れることができたでしょうか。
Debbieも勿論、Chris Stein
、Jimmy Destri
たちは、ミュージシャンとして
さらなる可能性にチャレンジしたい
そのような時期と思いますし、本作では至る所でそれを感じます。
・・・ということで、このAutoamerican
Blondieの過渡期
・・・実は、そうだったのですよね。
さて「ロック界のマリリン・モンロー」とか、唇💋に保険を掛けたり・・・
セックス・シンボルとしても、人気を得てきた Debbie Harryですが・・・
この約3年後・・・
音楽界のセックス・シンボルとして、あの破格のスーパー・スターが登場するとは・・・
この時点では、誰も想像していなかったでしょう。・・・