Charlie Wattsさん♪・・・転がり続けて・・・
日本時間で、8月25日に日付が変わって・・・
何時間か過ぎた頃・・・
フォローしているThe Rolling Stonesのサイトから・・・
メッセージが・・・
Charlie Wattsさんの写真と、そして・・・
ショックで・・・ただ唖然と・・・
今年、発表されたThe Rolling Stonesのツアー
Charlie Wattsは、病気療養のため、参加しないと発表
「Charlieがいなければ、Stonesじゃない・・・」
・・・でも今まで、Charlieが、Rolling Stonesとしてのライヴに出なかったことはないので、やはりお悪いのだろうか・・・
そんな心配もしていたのですが・・・
「まさか・・・」
そんな思いでした。・・・
Rolling Stonesの写真を1番最初に見たのは・・・
Brown Sugarのジャケット写真
その中で、1番左にいて、コミカルな表情をしている人・・・
それが、Charlie Wattsだったわけです。・・・
自分が洋楽にハマっていったのは、1973年
後で思えば、Stones初来日公演が中止になった・・・
その少し後だったのですね。・・・
・・・ということですが、名古屋の中学生だったこともあって、来日中止どうこうの印象はあまりないのですが・・・
そんな頃にヒットし始めたのが・・・Angie
「悲しみのアンジー」という邦題、泣きのメロディの曲だけに日本でも大人気に
兎に角、Beatlesは、解散したのに、ライバルと言える人たちが、ヒットを出し続けるのは凄い・・・そう思ったのでした。
・・・で、当然のことながら、それまでも・・・
Jumpin' Jack Flash
Paint It Black
そして、(I Can't Get No) Satisfaction
これらは聴いたことがある・・・そう思いました。
そんな頃ですが、ミュージック・ライフの増刊号として、Stones Age
そのような写真集が発売され、それを購入
そして、Stonesのことを、色々知ったのですが・・・
1番衝撃だったのは、かつてBrian Jonesというブロンドの人気メンバーがいて・・・
彼は、1969年7月3日にプールで水死体で発見されたということ
それを初めて知ったのでした。
そして、そんな中で、Charlie Watts
若い頃から老け顔(失礼)で、そのBrian Jonesとかに比べたら・・・
服装も地味・・・およそ人気スターらしくない・・・
でもそのドラムス、これは凄い
~Satisfactionでは、それに合わせて、"No No No, Hey Hey Hey~"
Paint It Blackのイントロでは、シタールの音に続き連打
これ、当時の日本のグループ・サウンズとか、どれだけ真似たことでしょう。・・・
Ruby Tuesday、メロディアスな曲のバックで、ボコボコいうあの音
そして、Honky Tonk Women、シェイクからスローに入って、少しけだるい酒場の雰囲気に・・・
どれもCharlieのドラムスのインパクトは強烈でした。・・・
1974年に、アルバム It's Only Rock'n Rollを購入
実はこれ、当時中学生で、前述の通り、まだまだよく知らないながら・・・
ジャケットに惹かれたのでした。(笑)
やはりCharlieのドラムスから始まる If You Can’t Rock Meから、兎に角カッコいい
そして Ain't Too Proud To Beg
これ、Temptationsのオリジナルに忠実ながら・・・モロにStones
このCharlieのシンバル、叩きつけるスネアの音
これにKeithのギターとMickの歌で、完全なStonesナンバーに
尚、ちょうどタイミングよく、この少し後に映像作品It's Only Rock'n Roll
これが、NHKのYoung Music Showで放映
タイトル曲の映像で、メンバー全員が泡の中に・・・
後ろで泡の中で叩いているCharlieが可笑しかったです。
自分として、Stones熱が盛り上がる中、Mick Taylorが、脱退
後任がはっきり決まらない中、当時まだFacesのメンバーだったRon Wood
彼を加えて全米ツアー
そして、その時登場したCharlie
なんと坊主頭だったのでした。・・・
当時、そんなにLPレコードは、買えるわけではなく・・・
自分が購入していたのは・・・
Exile On Main St.、Goats Head Soup、It's Only Rock'n Roll・・・
そんな中、1977年には、Love You Liveを初めて、発売日に購入しました。
その後になりますが、温故知新といった感じで、Beggars Banquetを購入したのですが・・・
正直言って、Sympathy For The Devil、Street Fighting Manとかを除けば・・・
「なんだ、この気の抜けたようなアルバムは・・・」
そう思ったのでした。(爆笑)
(因みに続けて購入した Let It Bleedは、やや泥臭い部分はあるものの、カッコいいと思いました。)
でもその考えが一変したのは、1978年
Some Girls
これが、Stones本来の姿
そう、Ronnie Woodは、Black And Blueからは、クレジットされていますが・・・
彼を入れた5人で、新たにスタートを切ったのが、このアルバム
Miss Youこそシングル・ヒット曲ですが、それ以外のシンプルな力強さ
これ以降、Beggars~、Let It Bleed、Exile~が好きになり・・・
It's Only Rock'n Rollは、むしろ虚飾のStonesとも思えてきました。・・・
そして、一貫しているのは、Charlieのドラムス
特にこのSome Girls以降、ずっと同じような音を出していますが・・・
それだけ唯一無二の存在ということでしょう。
・・・とはいえ、やはり Charlie Watts
Emotional Rescueなど、彼にしかできない変則的リズムです。
1981年には、またアルバムTatoo Youに合わせて大々的なツアーが行われましたが・・・
1973年の来日中止、またその後のKeithの逮捕歴で・・・
日本公演は、不可能と思われていました。
そんなこともあって、動くThe Rolling Stonesということで・・・
映画Let's Spend The Night Together
1983年夏ごろでしたが、Stonesファンの友人と・・・
特典がもらえるということで、日本公開初日に新宿武蔵野館に見に行ったのでした。
勿論、1番映るのはMickですが、後ろにしっかり構えるCharlieとBillの姿も印象的でした。
’80年代は、Mickがソロ活動もしたりで、色々メンバーの確執とかもあったようですが・・・
1989年、久々にメンバー揃ってのアルバム Steel Wheelsをリリース
そして復活と言えるツアーも発表
時代はバブル期ということも災いして、日本公演実現も真実味を増してきて・・・
遂に1990年2月、東京ドームにて、9回(追加公演も出たので最終的には10回)
初来日公演が決定
自分は色々な購入方法で、4公演のチケットを入手
ただ初日と最終日だけは絶対と思っていました。・・・
そして初日にあたる1990年2月14日・・・
1階スタンド席でしたが、ライトダウンと同時にインスト曲Continental Driftが流れ、スモークそして爆音と共に、Start Me Up
Keithが飛び出してきて、Mickが、体を動かし、歌い出す・・・
遂にやったそう思ったのでした。
もう1人のギターはRonnie、この時はBillも・・・
そして後ろで、ドラムスを叩いているのは、Charlie
最後の挨拶の時まで、ドラムセットから動きませんが・・・後ろで支えている
そんな感じ
尚、その後、Stonesは、2014年まで計6回、来日公演を行い、一応毎回2公演には行きました。・・・
Charlieは、Rolling Stonesが、転がり続ける際、重要な中心部分であったと思います。
酔ってふざけた言動を吐いたMickをぶん殴ったことは、有名ですが・・・
あるインタビューで、Mick Taylorのことを、「1番上手いギタリスト、但しStonesに合っているかは別として・・・」と言っていましたし・・・
Mickに「1番上手いサックス奏者は誰か」と聞かれて、Sonny Rollinsと答えたら、Waiting On A Friendのレコーディングで共演が実現
大ファンのCharlieは、感激したとのことでした。
また1983年に、Eric Clapton、Jeff Beck、Jimmy Pageの3大ギタリストが初めて顔をそろえたチャリティの The A.R.M.S. Concertで、リズム・セクションを務めたのが、CharlieとBill Wyman
ドラマーとして、如何に信頼が厚いかを示しているでしょう。・・・
1992年、Bill Wymanが正式に脱退してからは、Rolling Stonesは、新たに正規のメンバーは加えず、Mick、Keith、Charlie、Ronnieの4人
Stonesの60年近い歴史の中で、この4人のクレジットの期間が1番長いことになります。
勿論、若かりし頃のようにメンバーがいつも一緒にいるわけではないでしぃうが・・・
でもこの4人が揃うと、想像を絶するパワーが生み出される
それが、Rolling Stonesでしょう。・・・
Charlieは、元々ジャズ畑の人、Stonesにおけるスタイルも、ハイハットや、スネアの叩き方で、それを感じるところもあります。
そして2001年だったか、ジャズのバンドと共に来日したことがあります。
自分は行けませんでしたが、Stonesファンで行った人も多いようです。
ただ2004年には、咽頭癌を患われ、心配しました。
それは完治されたようで、その後の2006年のStonesの来日公演でお元気な姿を見て安心しました。・・・
Stonesはライヴ・アルバムを多く出していますが、自分は1970年の・・・
そう、メンバーでは、Charlieだけとロバが写っているジャケットの・・・
Get Yer Ya-Ya's Outが最高と思っています。
そこでも、Mickが、「Charlieは今夜は調子いいぜ」と言って・・・
Honky Tonk Womenが始まるのですが・・・
Rolling Stonesのライヴは、Charlieの調子によってキマる
そうも言われています。
そして2014年3月6日、東京ドーム公演の最終日
Charlieは絶好調
この日のStones Liveは最高
まさに身をもって、それを体験したのでした。・・・
もう7年も過ぎましたが・・・
その間、ずっと Rolling Stonesの次の来日を待ち望んでいたのでした。・・・
Rolling Stonesは、永遠に転がり続ける・・・
そう信じていましたが・・・
Charlieが、居なければ、Rolling Stonesではありませんし・・・
Charlieの他には誰も居ないでしょう。
・・・
52年ぶりに、Brianと再会しているでしょうか。
永遠の27歳のBrianに・・・
「ジイさんになったな・・・」
そんなことを言われている気がします。・・・
80歳まで転がり続けて・・・
「多くの感動を有難う・・・Charlie・・・」
その一言しかないでしょう。・・・
Rest In Peace