![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200708/11/take-1097-da/6f/03/j/o1500150014785900873.jpg?caw=800)
1980年のアルバム(その24 Phoenix / Dan Fogelberg)
1980年のアルバム・シリーズ
東京五輪開催期間・・・ということで、休んでいた・・・
そういうわけでもありませんが(苦笑)勿論、まだ続けますよ。
これまでの年は、全米アルバム・チャート最高位の順位に準じてきましたが・・・
1980年も最高位2位にアルバムまでは、既に投稿しているので、今度は・・・
全米アルバム・チャート最高位 No.3のアルバム
に
そして、登場するのが・・・
Dan Fogelberg
「まるで1人で、CSN&Y・・・」
そのように言われたDanですが、アルバム
リリースごとに、その人気を高め
1978年、フルート奏者 Tim Weisbergとのデュオ・アルバム
Twin Sons Of Different Mothers
ほとんどインストゥルメンタルでしたが、初のTOP10入り
シングル The Power Of Goldは、それまでの最大のヒット(全米 No.24
)
昇り調子で次作
が大いに期待される中・・・
70年代最後の1979年年末にリリースされたのが・・・
Phoenix
まさに Dan Fogelbergらしいタイトル
今回もシンガーソングライター、マルチ・プレイヤーとしての力量発揮
そしてシングルとしてリリースされたのが・・・
Longer
こちらは、なんと室内管弦楽のような美しいナンバー
メロディラインも親しみやすく・・・
そう、Paul McCartneyも、Beatles
時代からこういうナンバーをよく作っていたように思います。
シングル、アルバムともにチャートを急上昇
ちょうど、70年代から80年代への橋渡し
そんなタイミングでもありました。・・・
レコーディングは、1978年11月~1979年10月
コロラド州、ボルダー Norther Studios、テネシー州、ナッシュビル Quadraphonic Sound Studios
、フロリダ州、ココナッツグローブ Bayshore Recording Studios
、カリフォルニア州、ロスアンゼルス The Village Recorder
、カリフォルニア州、サウサリート Record Plant
にて・・・
Dan Fogelbergリード・アンド・バッキング・ヴォーカル
、アコースティック・アンド・エレクトリック・ギター
、エレクトリック・アンド・アコースティック・ピアノ🎹、シンセサイザー (プロフェット 5)、パーカッション、オーケストラ・アレンジメント他・・・
今回もマルチ・プレイヤーぶりを発揮しています。
参加ミュージシャンは・・・
Andy Newmarkドラムス
Norbert Putnamベース
Sid Sharpコンサートマスター
Glen Spreenオーケストラ・アレンジメント
その他、曲ごとにゲスト・ミュージシャンが参加
ミキシングはQuadraphonic Sound Studiosにて、Marty Lewis
マスタリングはテネシー州、ナッシュビル Masterfonicsにて、Glenn Meadows
エンジニアリングは、Jeff Guercio、Marty Lewis
プロデュースは、Dan Fogelberg、Marty Lewis
、Norbert Putnam
アルバム・ジャケット、カバーは、Dan Fogelberg
アート・ディレクション、デザインは、Kosh、写真撮影は、Andy Katz
全曲、Dan Fogelbergの作品です。
A面1曲目、美しいギターのピッキング音がフェイドイン・・・
Tullamore Dew、美しいインストゥルメンタル・ナンバー
自らプレイしていると思われるキーボード音も加わり、パーカッションも・・・
アルバムのプロローグ
そこから力強いギターのカッティングが響き、2曲目は・・・
Phoenix、アルバム・タイトル曲
、力強く Dan
のヴォーカル
多重録音であろうコーラスが入り、まさに「1人CSN&Y
」
エレクトリック・ギターも効果的に挿入されています。・・・
オルガンは、Mike Utley、アコースティック・ピアノ🎹は、Paul Harris
途中、ややスロー・ダウンで、美しいコーラス・ハーモニー中心に・・・
続いて、エレクトリック・ギター・ソロ、再びアップ・テンポに・・・
そして歌とギター
のかけ合い・・・最後は盛り上がってフィナーレ
7分の組曲ともいえる大作です。
3曲目は、EaglesのLyin' Eyes
を思わせるギターとコーラスから・・・
Gypsy Wind、軽快なアコースティック・サウンドに優しいDan
の歌声
ここでのコーラス・ハーモニーもEagles
風・・・
パーカッションとして、Kenneth A. Buttreyが参加
ギターのピッキングとストロークが、楽曲を盛り上げます。・・・
4曲目、アコースティック・ギターのスライド・ギターが絡んできて・・・
The Last To Know、ややリラックスしたムードで歌う Dan
エレクトリック・ピアノも効果的に・・・コーラスも心地よく・・・
中頃には、アコースティック・ギター・ソロも・・・コンガは、Jody Linscott
です。
5曲目、今度はハードなエレクトリック・ギター・サウンド
Face The Fire、ここではロック・ビートに合わせ、力強く歌うDan
ドラムスは、Russ Kunkel
、オルガンは、Mike Utley
プロデューサーのMarty Lewisもタンバリンで参加
やはり、CSN&Y風のコーラス
とハードなギター
がマッチ
途中、エフェクターを効かせたギターも・・・
ミュージック・コンサルタントとして、Joe Walshの名前も
そう、かつてのプロデューサー、そのJoe
を思わせるギター
それをフィーチャーして、フィナーレとなります。・・・
B面1曲目、ノリのいいロック・サウンドでスタート
Wishing On The Moon、ハードなプレイの中でもDan
の歌が入り・・・
メロディアスで優しいムードに・・・ピアノ🎹、ギターが印象的・・・
ドラムスは、Russ Kunkel
アコースティック・ギターも少しフィーチャーさせますが・・・
ここではエフェクターを効かせたエレクトリック・ギターが中心
歌、コーラスをバックアップ
、最後は静まってエンディングとなります。・・・
2曲目、ピアノ🎹の音が響いて、そこへDanの歌
Heart Hotels、美しく始まって、コーラス
も加わり・・・徐々に盛り上がり・・・
ストリングスもドラマチックに加わるメロディアスなミディアム・テンポのナンバー
そして、サックス・ソロ🎷、これが、Tom Scott、リリコーンもプレイ
コンガは、Russ Kunkel、最後は美しいコーラス
でフェイドアウトしていきます。
アルバムから第2弾シングルで、全米 No.21
全米アダルト・コンテンポラリーチャート No.3、カナダ No.81
・・・
個人的に好きな楽曲ですし、Danの中でも傑出したナンバーと思うので・・・
正直、もっと大ヒットしたように思っていました。(苦笑)
3曲目、美しいアコースティック・ギター、そこへ、ピアノ🎹、ストリングス・・・
Longer、優しく歌い始める Dan
、心洗われるようなメロディ・ライン・・・
そして間奏部分、Jerry Heyのフリューゲルホーン、Gayle Levant
のハープ・・・
クラシカルなムードに・・・
"Longer Than There've Been Fishes In The Ocean~I、 IAm In Love With You~"
まさにロック・クラシック、アルバム
から第1弾シングルで、全米 No.2
全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.1、全米カントリー・チャート No.85
初の全米TOP10入りで、なんと Cash Box誌では、全米 No.1
カナダ No.19、カナダAC No.6
、カナダ カントリー・チャート No.64
全英 No.59、オーストラリア No.41
、1980年 全米年間チャート No.33
Dan Fogelberg最大のヒット曲です。
4曲目、ピアノ🎹が奏でるややアップ・テンポで悲し気なメロディのイントロから・・・
Beggar's Game、Dan
が歌い、ストリングス、ギター
が入り、ハードに
サビの部分は、メジャーに転調、Dan自身、パーカッションも
ピアノ🎹とエレクトリック・ギターで、途中、スローに・・・
ドラマチックにギターもフィーチャーされたストーリー性のあるナンバーです。
5曲目、ギターのピッキングで静かに始まるのは・・・
Along The Road、優しく語るように歌い始める Dan
ここでは、ベースもプレイ、コーラスは美しく響き・・・
最後はギターのピッキングで、フェイドアウトしていきます。・・・
ここに登場した通り、全米アルバム・チャート最高位 No.3
オーストラリア No.27、カナダ No.27
、全英 No.42
全米でダブル・プラチナ・ディスク獲得
Dan Fogelberg最大のヒット・アルバム
となりました。
さて日本において、ですが・・・
「1人CSN&Y」と言われていたように・・・
マニアックな音楽ファンには評価の高かったわけですが・・・
この Phoenix、特に Longer
さすがにオリコン・チャート上位にまでは登場しませんでしたが(苦笑)・・・
これによって、知名度がさらに浸透、そして大きくファン層を広げたのでした。
そして、勿論のこと、来日公演も待望視されるようになっていたのでした。・・・
(本人がマルチ・うレイヤーだけに、ライヴ
は、どうなるのかな
・・・そんな興味も高まっていたのでした。・・・)
'80年代幕明けと同時に・・・Phoenix、そして Longer
コロラド州出身ではありますが、Jackson Browneとともに・・・
アメリカ西海岸を代表するシンガー・ソングライターの2大巨頭
そこまでの存在となった・・・
Dan Fogelberg
当然のことながら、今後の作品には大いなる期待を抱かせ・・・
このアルバムのタイトル、そうまさに Phoenix(不死鳥)として、その活動はずっと続いていく・・・
そう思われていたのでした。・・・
尚、本日は、2021年8月13日
(ご健在ならば)
Dan Fogelberg、ちょうど70回目の誕生日でした。
・・・