1978年のアルバム（その30 I’m Glad～ / Neil Diamond）
1978年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.6
を続けていますが・・・
次に登場するのは、全米チャートでは常連中の常連
Neil Diamond
ライヴ・パフォーマーとしてもスーパースターであるNeil
1977年には、名盤Hot August Nights
に続く3作目のライヴ・アルバム Love At The Greeｋをリリース
ちょうどこの年、ビール
のCMに出演、日本でも放映されていました。・・・
そんな年末にリリースされた新曲が、Desiree
軽快なリズムが響き、明るく元気よくNeilが歌うナンバー
「愛しのデザレ」のタイトルで日本でもリリース
この勢いで、日本でもブレイク
そのようにも思われたのでした。・・・
そしてこの曲も収録された1年半ぶりの待望のスタジオ録音盤もリリース
タイトルは・・・
I'm Glad You're Here With Me Tonight
なんとも大げさなタイトルですが（苦笑）邦題は「愛のぬくもり」
そして、プロデュースがなんと、Four SeasonsのBob Gaudio
前作がThe BandのRobbie Robertsonだっただけに、それも大きな話題となりました。
レコーディングは、Scorpio Sound、Indigo Ranch Studios、United Western Studios、The Sound Factoryにて・・・
Neil Diamondヴォーカル、ギター
バンド・メンバーは・・・
Tom Hensleyオーケストラ・アレンジ、コンダクト、ピアノ、キーボード
Alan Lindgrenシンセサイザー、ピアノ
Linda Pressバッキング・ヴォーカル、Marilyn O'Breinバッキング・ヴォーカル
Richard Bennettアコースティック＆エレクトリック・ギター
Emory Gordy Jr.ギター、キーボード、Doug Rhoneギター
Reinie Pressベース、Dennis St. Johnドラムス
Vince Charles、King Errissonパーカッション
その他、参加ミュージシャンは・・・
The Sid Sharp Stringsストリングス
Tommy Morganハーモニカ
Tom Scottホーン・ソロ他ホーンのミュージシャンも多数参加しています。
ベーシック・トラックス、ヴォーカル、ストリングス、ホーンのエンジニアリングは、Bill Schnee、ヴォーカルその他のエンジニアリングは、Chris Brunt
アシスタント・エンジニアは、Dennis Hansen、Neil Kernon
リミキシングは、Val Garay
マスタリングは、The Mastering Labにて、Mike Reese、Doug Sax
ホーンのトラッキングは、Jerry Barnes
オーヴァーダビング、その他トラッキングは、Mallory Earl、Dennis Kirk
プロダクション・コーディネーターは、Marge Johnson
アシスタント・プロデューサーは、Beatrice Marks
そして、プロデュースが、Bob Gaudioです。
アルバム・ジャケット、アート・ディレクションとデザインは、David Kirschner
写真
は、Tom Bert、カリグラフィーは、Bob Maileです。・・・
オリジナル曲は共作も含めて、Neil Diamondの作品です。
レコードA面、アコースティック・ギターのアルペジオから・・・何かと思いきや、何と
God Only Knows、「神のみぞ知る」
勿論、Beach Boysのナンバーで、Brian WilsonとTony Asherの作品
ストリングスをバックに静かに歌うNeil
Bob Gaudioプロデュースで、この曲なら、もっとコーラスも重視しそうですが・・・
Carl Wilsonの歌
とは全く違います。・・・ピアノも途中に入ります。
2曲目、ストリングスから、いきなり歌い始める・・・
Let Me Take You In My Arms Again、Neilの作品
軽快に明るいメロディ・ライン、ギターの音も効果的に入ります。
アルバムから第2弾シングル、邦題は「大空に歌おう」でした。・・・
3曲目、少しスロー・ダウンで、静かなギターのピッキングから・・・
Once In A While、これもNeilの作品
優しいNeilの歌が、響きます。・・・
4曲目、ストリングスとピアノから・・・
Let The Little Boy Sing、NeilとBob Gaudioの作品
ホーンも入り、ややビッグ・バンド風に
途中、コンサート会場のような演出も・・・
Tommy Morganと思われるハーモニカも効果的です。
5曲目、I'm Glad You're Here With Me Tonight
アルバム・タイトル曲、Bob Gaudioと奥様のJudy Parker、そうゴールデン・コンビの作品、邦題は同じく「愛のぬくもり」
アコースティック・ギターのピッキングから、流れるようなギターをバックに・・・
じっくり歌い上げるNeil、これも彼らしい1面
後半、Linda Pressと思われる歌声も効果的に入ってきます。・・・
よくできたナンバーですが、シングル・カットはされませんでした。・・・
B面、クラシカルなアコースティック・ギターでスタート・・・
Lament In D Minor、「ニ短調のラメント」
バックのギタリスト Richard Bennett作のインストゥルメンタル・ナンバー
ハードなギターが入り、一転、軽快に曲は・・・
Dance Of The Sabres、Neilの作品で、邦題は「サーベル・ダンス」
ロック色も濃いパワフルなナンバー
ピアノをブリッジに、ストリングス、そしてギター・ソロ
最後は再びアコースティック・ギターで静かにエンディング・・・
2曲続けて組曲となっています。
続いては軽快なリズムが響き、明るくポップな前述の・・・
Dediree、「愛しのデザレ」、Neilの作品
良質のポップ・チューン、最後の方のギターも印象的
シングルとしては全米No.16
アダルト・コンテンポラリー・チャートではNo.1に輝きました。
続いても、ギターのカッティングに合わせてNeilが歌う・・・
As If、Neilの作品
こちらもシンプルなロック調、ストリングスが効果的です。
そして、ピアノから静かに歌い始める・・・
You Don't Bring Me Flowers
Neilと、Alan Bergman、Marilyn Bergmanの作品
ストリングスをバックに、後はピアノだけでじっくり聴かせる大人しいナンバー・・・
Barbra Streisandが次のアルバム Songbirdで取り上げ、それが・・・
運命はわからないですね。・・・
アルバム最後は、ピアノのソロから、Neilが歌い始め・・・
一転して、ハードなロックになんとこの曲・・・
Free Man In Paris、そうJoni Mitchellの作品で、彼女のアルバム Court And Sparkに収録、そちらで馴染んでいるので、このアレンジには驚き
ストリングスも効果的に終始アップ・テンポ
そして最後はパワフルにエンディング
これは、NeilとBob Gaudioのアイディア
・・・
驚きの楽曲でアルバムは幕を閉じました。・・・
前述の通り、全米アルバム・チャートNo.6
アルバムの最初と最後に有名曲のカバーを入れ、そして組曲あり、全曲クォリティの高いアルバム、さすがBob Gaudioといった感じです。
但し残念ながら日本ではあまり話題にはなりませんでした。・・・
さて、ヒット性抜群と思われたDesireeも、全米TOP10入りを果たせず、いい曲が揃っている割にはここからのヒットは、取り敢えずは出なかったのですが・・・
どちらかといえば、この中では、大人しい You Don't Bring Me Flowersが、約1年後に、「愛のたそがれ」に・・・
これで、Neil Diamondの運命もまた変わるのでした。・・・
尚、この曲のプロデュースのこともあったと思いますが、このアルバムから、Bob Gaudioとのコンビは暫く続くことになるのでした。・・・
（1977年のアルバム その54 Love At The Greekに関する日記です・・・）
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12583747870.html
（1976年のアルバム その71 Beautiful Noiseに関する日記です・・・）
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12445461909.html