内田勘太郎 & 比嘉栄昇@TOKUZO
憂歌団の内田勘太郎さん
年2回、春と秋に行われているライヴ
「ナゴヤ事始め 其ノ二十四」
今回はゲストに何と・・・
BEGINの比嘉栄昇さん
そう、勘太郎さんを師と仰ぐ栄昇さん
10月24日(木)
名古屋、今池のお馴染み、TOKUZOです。
雨の中TOKUZOへ・・・
自分は1人ゆえ、前の方の席に座ることができ
ワン・ドリンクということで、このような場所では珍しく、焼酎お湯割りを飲みながら、開演を待ちました。・・・
開演予定時刻19時30分を回って、ライトダウン
Robert JohnsonがBGMでかかる中・・・
内田勘太郎さん登場
「よろしくお願いします・・・」
アコースティック・ギターを抱え、チューニングをして軽やかにプレイ
先ずは傍に置いてあるのどのスプレーの話題に、風邪ではないとのこと
ボトルネックで、アコースティック・ギターを操るといった感じで・・・
命はひとつ~と、そう新譜にも収録している加川良さんの「教訓 I」でスタートです。
1曲目から、スライド・ギターをしっかり聴かせ・・・
「みんなが知っている曲・・・」
そう言って、プレイしたのは、「男はつらいよ」
少し間を置いて、歓声が上がったので・・・
「今ごろ気づいたんか・・・」と勘太郎さん
場内の笑いを誘っていました。・・・
軽快なリズムが刻まれ、「Blues for 西部講堂」
シャッフル調に力強く響き・・・
「ゲストがいるのは知っているよね・・・途中から出るのは俺は嫌だな・・・」
曲は一転して、「赤いスイートピー」
同じギターながらここではクラシックギターのような美しい音を・・・
「イントロが難しいんだよ・・・静かにしててね・・・」
曲は「京都慕情 (REflection In A Palacde Lake)」
スライドが、心地よく美しく響きました。
ここまでは勘太郎さんの新譜Togen Kyoからで・・・
比嘉栄昇さん登場
「よろしくお願いします・・・」
なんと今回、名古屋までの飛行機が取れず、一度東京に行ってから来たとのこと
北海道でのフェスRising Sunで会ったことが今回の出演につながったとのこと
「BEGINに僕が入るとFINISHになってしまう・・・」と勘太郎さん
軽快なギターのカッティングから・・・
Jimmy RogersのWalking By Myself
栄昇さんのパワフルな歌、それにかけ合う勘太郎さんのボトルネック
最高です。
続いては日本語で勘太郎さんが歌い始め、そして栄昇さん
日本語のブルースは、名古屋の尾崎ブラザーズで、良いと思うようになったとのこと、また若い頃、木曽川河川敷で、トラクターで遊んで事故を起こしたという、勘太郎さん場内、大笑いです。
曲は憂歌団の「胸が痛い」
ここでは栄昇さん、まさに水を得た魚のようにパワフルに熱唱
その後、オカマの話で盛り上がり・・・第1部最後は、八重山民謡「月ぬ美しゃ」
勘太郎さんの静かなギターの音色をバックに、栄昇さんじっくり聴かせました。・・・
「帰らないでね・・・」
勘太郎さんの一言、笑いを誘いました。・・・
約20分の休憩の後、今度は比嘉栄昇さん登場
Rising Sunの後、勘太郎さんから、「名古屋でライヴやるぞ」と連絡があったとのこと・・・
栄昇さんソロ・アルバムでは唱歌とかを歌っているとのことで、ギターの弾き語りで・・・
「浜千鳥」
この歌と同じ時代に、アメリカではRobert Johnsonが登場した・・・Crossroadsと共通したものがあるとのこと・・・続いては、「赤とんぼ」
田端義夫さんの歌で好きになったとのこと・・・
「石垣が好きだけど、時にはこんな気分にもなる・・・」
と言って、「遠くへ行きたい」
口笛も入り、「勘太郎さんにギター頼めば良かった」とのことでした。
そして栄昇さん故郷への思いを込めたオリジナル曲の「東京てぃんさぐ赤い花」、軽快なギターのカッティングで熱唱されました。・・・
そして内田勘太郎さん登場
「(栄昇さんを)地味で良かった・・・」と・・・ギターを爪弾き、今度は・・・
琉球民謡の方の「てぃんさぐぬ花」
曲は続いて、「渚のボードウォーク」
歌詞は日本語ですが、栄昇さんの歌に、Under The Boardwalk~と勘太郎さんコーラスを付けていました。・・・
話題は栄昇さんの同級生でもある島唄歌手、大島保克さんのこと・・・
今、休養中とのことで、歌い始めるのを待っていると栄昇さん
曲は2人の共作「イラヨイ月夜浜」
栄昇さんの歌に聴き入り、勘太郎さんも心地よいギターを奏でます。
その勘太郎さんが軽快にギターを弾いて・・・
憂歌団でお馴染みの「スティーリン」
ここでは勘太郎さん、栄昇さん、交互に歌われました。
今度はアップ・テンポに・・・
Muddy WatersのGot My Mojo Working
栄昇さん熱唱、勘太郎さんはコーラスと、そしてボトルネックのソロも聴かせました。・・・
勘太郎さんは沖縄に住んで25年、石垣勝治さんと書いたという・・・
「美らフクギの林から」
歌は栄昇さん、勘太郎さんの美しいソロを聴かせてくれました。・・・
・・・で、「最後の曲」と、勘太郎さんのギターから・・・
「恋しくて」
お馴染みのナンバーを、勘太郎さんのギターも入って・・・なんとも贅沢なヴァージョン
いったん終了となりました。
アンコール、2人で登場
ギターが力強く爪弾かれ・・・
「嫌んなった」
憂歌団の代表曲だけに、場内絶叫
ここでは栄昇さん熱唱、そして勘太郎さんのギター
最高潮
そしてもう1曲、I Shall Be Released
言うまでもなくBob Dylanの曲で、The Band等であまりにも有名なこの歌を日本語で
場内はしっかり聴き入って、ここでお2人はステージを後にしました。・・・
割れんばかりのアンコールの拍手の中、もう一度登場
勘太郎さん、憂歌団をやめると決めた時、博多でムッシュかまやつさんと会ったとのこと、その話をしたら、約束もしていないのにバーに連れて行ってくれて、
スパイダースを辞める時の話とか一晩中してくれたとのこと・・・
「何て良い先輩を持った・・・」と勘太郎さん
曲は勿論、かまやつひろしさんの「どうにかなるさ」
栄昇さんじっくり歌い、ここでエンディング
「また会いましょう・・・」
時計は9時40分を回っていました。・・・
内田勘太郎さん、比嘉栄昇さん
お2人による楽器もギター2本だけによるシンプルなライヴ
・・・にもかかわらず本当に色々なものが詰まった中身の濃いライヴ
音楽、歌の大切なものを十分に感じさせていただいた忘れえぬ一夜となりました。・・・
終演後、内田勘太郎さんのサイン会があり参加、憂歌団のことも詳しくない自分ですがお話も出来て感動した次第です。
「ナゴヤ事始め 其ノ二十五」には絶対参加させていただきたい
そう思いながら、TOKUZOを出て、雨の今池を歩いていきました。・・・