1977年のアルバム(その22 JT / James Taylor)
(1977年のアルバム・シリーズ、最高位No.3のアルバムはもう1枚、Shaun Cassidyのデビュー・アルバム、Shaun Cassidy(邦題「素敵なモーニング・ガール」)があるのですが、それは1度も購入したこともないし、CDも出ていないようなので・・・)
1977年の最高位No.4のアルバムへ・・・
前回登場したSteely DanのAjaとともに、グラミー賞のAlbum Of The Yearにもノミネートされた・・・
JT / James Taylor
自分のこのブログ日記にも既に3回登場しているJames Taylor
その通り、1970年代を代表する、いや象徴するお1人なのですが・・・
何と今回、アメリカの大手、Columbiaレコードに移籍
そして、プロデューサーとして、あのJames Taylorとは黄金コンビと言える・・・
Peter Asherが復帰
超話題作なのです。
アルバムから先行シングルとして、Handy Manがリリース
これが、Jimmy Jonesの1959年の大ヒット曲のカバー
この人は、シンガーソングライターなのに、シングル・ヒットさせる曲はカバー曲ばかりなんだなぁ・・・と痛感したものです。・・・
とはいえ、ミディアム・テンポで優しさ溢れるJamesの歌
やはりこれは、James Taylorなんだなぁ・・・総実感しました。
1977年3月15日~4月24日
ハリウッドの、Sound Factoryにてレコーディング
メンバーは・・・
James Taylorアコースティック・ギター、リード & バッキング・ヴォーカル
Danny Kortchmarギター
Dr. Clarence McDonaldキーボード
Leland Sklarベース
Russ Kunkelドラムス、パーカッション
Peter Asherパーカッション他
お馴染みのメンバーに、曲ごとに豪華ミュージシャンが参加しています。・・・
レコーディング、ミキシングは、Val Garay
マスタリングは、Doug Sax
プロデュースは、前述の通り、Peter Asherです。
あと、アルバム・ジャケットのアート・ディレクションとデザインは、John Koshです。
尚、アルバム収録曲は、カバー曲と、1部を除き、ほぼ全曲、James Taylorの作品です。
A面・・・いきなり元The Sectionの3人を中心とした息の合ったキャッチーなプレイから、軽快なJamesの歌
Your Smiling Faceでスタート
3分弱ながら、James Taylorの魅力が凝縮されたようなナンバー
ストリングス・アレンジメントと指揮は、David Campbell
邦題は直訳と言える(笑)「きみの笑顔」
アルバムから第2弾シングルとなり、全米No.20となりました。・・・
続いて、ピアノをバックに、Jamesが静かに歌い始める、There We Are
Dan Dugmoreのスティール・ギターが心地よく響きます。・・・
David Campbellはヴィオラで参加しています。
3曲目、タイトなギターのカッティングから、Honey Don't Leave L.A.
Danny Kortchmarの作品で、前年、彼のバンド、Attitudesでリリースしています。
謂わばJamesとしては、カバーなのですが、パワフルで魅力的な歌を聴かせ、そして、David Sanbornのサックス・ソロもフィーチャー
Peter Asherはカウベルで参加しています。
アルバムから、第3弾シングルとなりましたが・・・全米No.61とあまりヒットはしませんでした。
尚、余談ですが、Danny Kortchmarは自分の代表曲としてライヴでプレイ
The Immediate Familyとしての来日公演でのプレイも記憶に新しいところです。
いきなり歌から始まる、4曲目は、Another Grey Morning
邦題は「悲しい朝」
アコースティック・ギターで、語りかけるように歌うJames
ギター、エレクトリック・ピアノも静かに響きます。・・・
5曲目、Bartender's Blues
アコースティック・ギターで歌われるカントリー・ナンバー
Dan Dugmoreのスティール・ギターも心地よく、そして、2コーラス目に登場する女性の歌声
そう、Linda Ronstadt
同じPeter Asherのプロデュースということで、彼を挟んで黄金トリオ
アルバム中、話題のナンバー
ここでも、David Campbellがストリングス・アレンジメントと指揮
尚、翌年、カントリー歌手、George Jonesがカバーしています。
この面最後は、やはりアコースティック・ギターで、Secret O' Life
シンプルながら、ボサノバ調で、リラックスしたムードに・・・
邦題はなんと「人生の秘密」でした。・・・
B面、アコースティック・ギターが弾かれ、Handy Man
前述の通り、Jimmy Jonesのヒット曲で、Jimmy JonesとOtis Blackwellの作品、Del Shannonもカバーしていますが、すっかりJamesは自分の歌にしています。・・・
バッキング・ヴォーカルとして美しいコーラスを付けるのは、当時はRuss Kunkelの奥さんだった、Leah Kunkel
そのRussやPeter Asherはカスタネットや鳴り物でも参加
シングルとして、全米No.4
この曲で翌年のグラミー賞、最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンスを受賞しました。
一転して、軽快なビートから、エレクトリックなサウンドへ・・・
I Was Only Telling A Lie
邦題は「嘘をついただけ」
ややミステリアスなJamesの歌い方
Dannyのギターも響く、ロック・ナンバーです。
再びアコースティック・ギターで、Looking For Love On Broadway
邦題「愛をさがしてブロードウェイ」
コーラスもJames、RussとPeterは鳴り物を・・・
アコースティック・ナンバーが続き、Terra Nova
こちらは軽快なビートに・・・そして・・・
Carly Simonが、ハーモニー・ヴォーカルで参加
そう、この曲は、Carlyとの共作
Peter、Russたちの手拍子の中・・・
Ought To Be On My Way Right Now~と、当時の夫婦デュオ
Red Callenderがチューバで参加
最後は、Carlyのアカペラ風の歌で終わります。・・・
また一転、Russの刻むビートだけで、Traffic Jam
ここでも打楽器以外、無伴奏で、Jamesが歌います。・・・
そして、アルバム最後は・・・
アコースティック・ギターのイントロから、If I Keep My Heart Out Of Sight
邦題は「ハートを隠せば」
アコースティック・ギターのソロも印象的・・・
やや寂しく感じるJamesの歌でアルバムは幕を閉じます。・・・
レコード会社を移籍・・・
One Man Dog以来、4年ぶりにPeter Asherとのコンビ復活
そして、バックには、元The Sectionの3人を中心に豪華ゲスト
そんなこともあって、前述の通り、アルバム・チャートは、No.4に
あのMad Slide Slim And The Blue Horizon以来の大ヒットとなったのでした。
そしてこの頃は、まだCarly Simonとは仲睦まじい夫婦だったのでした。・・・
Sweet Baby James、Mad Slide Slim And The Blue Horizon、そしてこのJTが、James Taylorのベスト3と思っています。
Carole Kingとの来日公演以来、日本公演はご無沙汰ですが、このアルバムにも全面参加している、元The Sectionの3人は近年、The Immediate Familyとして、近年日本によく来てくれています。
是非今度は、James Taylorと一緒に
最近、いつもそのように思っている次第です。
(1976年のアルバム その97 Greatest Hitsに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12463591012.html
(1976年のアルバム その67 In The Pocketに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12439865852.html
(1975年のアルバム その43 Gorillaに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12347315012.html