The Weight Band@Billboard Live Tokyo
'80年代に復活したThe Band
Robbie Robertsonが入らなかったため、ギタリストを務めていた
Jim Weider
彼がその後のLevon Helmのバンドのメンバーと組んだのが・・・
The Weight Band
そう、その名の通り、The Bandの意志を引き継ぐバンドです。
今回、新作World Gone Madを引っさげての来日公演
Billboard Liveにて実現
そして今回はゲストとして・・・
Paul Barrere
Fred Tackett
そう、Little Featのギタリスト2人が同行
アメリカン・ロック・ファンからすれば夢のライヴが実現です。
8月31日(土) Billboard Live Tokyo
最初は行けるかどうかわからなかったのですが、この日、開演も早いし、名古屋へ移動する前に何とか行けそう・・・
そういうことで、ファースト・ステージに急遽参戦
なんと開演の10分前に会場入り
そして着席です。・・・
開演予定時刻16時30分を回って、ライトダウン
先ず、Little Featの2人
Paul Barrere、Fred Tackett登場
バックのスクリーンにはLittle Featのマーク
「ここに来るのは7年ぶりかな・・・」
そんなことを言って、中央の椅子に腰掛け、2人ともギターを抱え・・・
Little FeatのDown On The Farmでスタート
メインに歌うのは、Paul、スワンプ調のギター・デュオで、2人ということを感じません。
続いてタイトなギターから、Lowell Georgeの代表曲、Honest Man
歌うはFred
ギター2本をバックにパワフルに熱唱です。
ここで、キーボード奏者のBrial Mitchellが登場
彼はアコーディオンを抱え、Fredはマンドリン、Paulはアコースティック・ギター
彼が中心に歌うのは、Sailin' Shoes
ここでもしっかり聴かせました。・・・
・・・で、いよいよThe Weight Band登場
Jim Wiederギター、マンドリン
Albert Rogersベース、Michael Bramドラムス
Matt Zeinerキーボード、そして先に登場していたBrian Mitchellもキーボード
ステージ上に7人揃ったところで、前日、Fred Tackettが誕生日を迎えたということで、Happy Birthday To You~とプレイ・・・
そして、曲の方は、待ってましたとばかり、Willin'
Paulは語るような感じで歌い出し、そしてややスローに・・・
ソロの部分では、Jimのテレキャスターがフィーチャーされました。
ここで、拍手が送られ、Little Featの2人はステージを後にします。・・・
さて、ステージ上には、The Weight Bandの5人
Jimがマンドリン、Brianがアコーディオン
そして、曲は・・・The BandのRag Mama Rag
歌うはLevon Helmと同じくドラマーの、Michael
後半、ベースのAlbertも歌い、各メンバーのソロもフィーチャー
バックのスクリーンは、新作World Gone Madのジャケット、象の画像に・・・
曲は、その新作から、Brianが歌う、Jerry Garciaのカバー、Deal
ピアノも軽快に、他のメンバーのコーラスもバックアップ
The Bandの新曲とも言えそうなナンバーです。
「次も新作から、Dickey Betts BandにいたMatt が歌うよ・・・」
曲は、Big Legged Sadie
その通り、軽快にパワフルに歌うMatt
ピアノとオルガンが一緒に入るところも、The Bandの意志を継いでいると言えるでしょう。
Jimのテレキャスターのソロも、Robbie Robertsonを思わせます。
「一緒に歌ってくれるかい・・・」とベースのAlbert
ピアノのイントロから、彼が歌い出したのは、なんと・・・
The Night They Drove Old Dixie Down
Joan Baezでもお馴染みのThe Bandの人気曲
’80年代に復活して、3回ほどThe Bandとしての日本公演もありましたが・・・
これをやってくれなかっただけに感動
Na Na La, Na Na La~パワフルに響きました。
続いて「ニュー・アルバムのタイトル曲・・・」と、World Gone Mad
Jimがマンドリン、Brianがアコーディオン
アンプラグドな音で、Jimが力強く歌います。・・・
「The Bandとして来たのは、1994年、随分前だよ・・・」
Jimはそう言って、「Levon Helmに捧げる・・・」と、Brianがピアノのソロ
そして彼が歌い始めたのは・・・Opheria
こちらも軽快に響きました。
ドラムスのMichaelがパワフルにビートを刻み・・・
曲は、Up On Cripple Creek
ここでもLevonと同じくドラムスのMichaelが歌い、Albertがサポート
後半、Jimのソロも
大いに盛り上がり、いったん終了となりました。・・・
アンコールには、Paul BarrereとFred Tackettを入れた7人で登場
彼ら2人を改めて紹介して、曲は・・・
Dixie Chicken
ピアノの音も軽快に、メインに歌うは、Paul
そして、2人のスワンプ調のギターもしっかり堪能しました。・・・
そして・・・
あのイントロ、場内歓声
勿論、The Weight
ワン・コーラスずつ歌いまわし、最後は全員で
Take A Load Off Fanny, Take A Load For Free~
And You Put The Load Right On Me~
The Bandのオリジナル・メンバーはそこにはいませんが、スピリットは引き継がれています。
感動の時間でした。・・・
ここで終わり・・・と思いきや、「もう1曲」と、Jim
ピアノの音から、そう・・・
I Shall Be Released
中心に歌うのは、Brianで全員がコーラス
感動の中、90分のステージは幕を閉じました。・・・
現行のThe Bandと言っても過言ではない、The Weight Band
そして、ゲストとしてLittle Featのフロント・マン2人
前半、Little Feat
The Weight Bandの新作を挟んで・・・
後半、The Band
Billboard Liveのスポンサーは江崎グリコですが、まさに・・・
「一粒で二度おいしい」この日のステージでした。
前述の通り、The Bandの歌を歌っていた3人は全て、もうこの世にいません。
Little FeatもLowell Georgeは随分前にこの世を去っています。
それでもその音楽はそれを本当に愛する人たちに引き継がれていく・・・
それを改めて実感
その感動を胸にまた次回も見たいと・・・
自分は東京駅に急いでいたのでした。・・・
(2012年5月 Little Feat来日公演の日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12412506176.html